最新インプラント症例ブログ

2007年9月25日

インプラント治療が中断される原因-どうして歯科治療は中断されるのか?:その2

さて連休も終わりました。
今日から当医院も仕事です。

休み前は院長の体調不良によりご迷惑をおかけしてしまった患者様には大変申し訳ありませんでした。

今日のテーマは先日と同様の内容になります。
『インプラント治療が中断される原因-どうして歯科治療は中断されるのか?』
ということになります。
歯周病治療を中心に解説していきたいと思います。

『治療中断は必ず歯周病を悪化させる!』
『その先に待っているのは歯を失うこと』

一度歯周病治療を中断した患者さんが再度来院した場合、ほとんどの患者さんが悪化しています。
これは一度治療を中断すると再度治療を受けるまでにある程度の期間(時間)が経っていることがほとんどであり、治療に対する積極性が劣るためブラッシング自体も不足になっている場合がほとんどであり、再度検査を行うと必ずといっていいほど検査結果は悪化しています。
一度治療を中断したとしてもあきらめず、再度治療を行う行動力をもって下さい。

歯周病治療において大切なこと

1 歯周病に対する正しい知識を理解すること
2 現在の歯周病の進行程度および治療内容を把握すること
3 毎食後、人の2倍の時間をかけ徹底して歯ブラシを行うこと!
  歯ブラシを少しでも怠ると、治療の効果はないと思って下さい。
4 絶対に禁煙すること!
  喫煙者は歯周病は治りませんし、インプラントもダメになります!
5 歯周病も全身的な病気の一つですから、食生活、睡眠、適度な運動、
  ストレスをためない等の生活習慣に十分注意すること!
6 根気強く治療を行うこと
7 定期検査(メインテナンス)を必ず受けること

上記全てをみてどうですか?
喫煙し、食生活や睡眠?ましてはストレスまで…
無理だ!
と思われている方は歯周病治療は難しいと思って下さい。
歯周病も全身疾患の一つです。
例えば、糖尿病の方がいたとします。
重度の糖尿病とします。
食生活、喫煙、運動…
どれをとっても改善しなければ、治りません。
徹底してです。

喫煙したり、脂っこい食生活していても長生きしている人もいるじゃないか?
と本気で思っている方は治療はあきらめた方が良いと思います。
喫煙を例にとると、歯周病の方と歯周病ではない方ではリクスの程度はまったく違います。
歯周病で歯を失った後にインプラントをされた患者様で、喫煙されている方はいらしゃいます。
喫煙されている本人はさほど深刻には思っていらしゃらないと思いますが、これは意識があまりにも低いことです。

話は長くなりましたが、上記の7つは最低限守らなければ、ならないことです。

歯周病になってしまい、抜歯後にインプラントを希望される場合、どうしてもインプラントを行い、噛むことに集中してしまいがちですが、本当に注意しなければならないことは歯を失った原因です。
歯のない部分に単にインプラントを行っても原因を改善しないとインプラントもダメになってしまいます。
また、現在問題がない歯までもがダメになってしまう可能性があります。
インプラントを行う際にはまず、
『どうして抜歯に至ったのか?』
ということをきちんと把握する必要性があります。

それでは、また明日。

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。
2007年9月24日

インプラント治療が中断される原因-どうして歯科治療は中断されるのか?:その1

3日間ブログを中断していましてすみませんでした。
体調もだいぶ回復しましたので、今日は新しいテーマで書きたいと思います。

新しいテーマは『インプラント治療が中断される原因-どうして歯科治療は中断されるのか?』です。

治療中断で失敗する患者様が非常に多い!

インプラント治療を希望される方はもちろん歯が欠損しているわけです。歯がなくなる原因として
1 歯周病
2 虫歯
3 歯根破折
が考えられます。
そして多数の欠損をもつ患者様の多くは欠損状態を放置していた経緯があります。
そして、だんだんと噛めなくなり、痛みも伴い、『そろそろまずい!』と思って歯科医院を来院される方が多くいらしゃいます。
そうした場合の治療は虫歯1本の治療とは異なり、数回の治療で終了することはほとんどの場合ありません。
特に重度の歯周病を併発している場合、治療期間が半年や1年かかることもあります。
インプラント治療を行う前に歯周病の治療はどうしても終了させておく必要性があります。
それは、歯周病細菌はインプラントにも感染してしまうからです。
これをインプラント周囲炎と言います。
この詳細は こちらを御覧下さい。
インプラントと歯周病の治療を希望されて来院した患者さんのうち何割かの人は治療を中断してしまいます。
それでは何故このように治療を中断する人が多いのでしょう。
ここでは歯周病患者様に焦点を絞って話たいと思います。

治療中断患者様の共通点
1 自覚症状がないから。
2 初期の治療により出血等の症状が改善したから。
3 仕事等が忙しく、通院する時間がない。
4 治療に対する痛み等があったから。
5 治療の必要性はわかっていてもなかなか行動に移せない。
6 一度予約をキャンセルしてしまったために通院しにくくなった。
7 治療に対する理解が得られなかった。

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2007年9月23日

2日間、ブログを書けなくてすみません。

9/21(金)、9/22(土)とブログを書けずにすみません。
また、診療に際しても私の担当する患者様の予約を変更していただだきまことにすみませんでした。
9/20(木)の夜から体調が悪くなり、病院で1日過ごしました。
急性胃炎ということで、現在は自宅療養しています。
仕事は明後日9/25(火)から通常どうり開始しますが、念のため、その後2日にわたり検査を行う予定でいます。

ご迷惑をおかけしてすみません。

2007年9月20日

日本歯周病学会について

今日も昨日と同様に学会について解説したいと思います。

今週末は日本歯周病学会です。
歯周病の場合、画期的な歯周病の治療法が発表されることはまずありませんが、
歯周病治療の考え方は以前と比較した若干変わりつつあります。
特に、先日までブログで書いていたような細菌検査の有用性は高まっています。
問題は保険診療との関係です。
歯周病や虫歯の細菌検査(リアルタイムPCR法等)は患者様のリスク診断という点からも非常に有効な検査です。
リスク診断という点では、もしあなたが、『癌』になりやすいことがあらかじめ分かったとすれば、どうでしょう?
『ガン』にならない努力をすると思いますよね。
『歯周病』や『虫歯』もそうです。
なりやすいと分かれば、治療や予防に対する意識もかなり違うと思います。
歯科ではこうしたリスク診断は可能なのです。
しかし、先程も先日までの『リアルタイムPCR法』の話しでも書きましたように保険適応ではないため、まったく普及していません。
また、虫歯や歯周病の治療と同時(並行して)に、こうした検査を行うことは禁じられています。
行ってはいけないということです。
健康保険で、虫歯の治療を行いながら、リスク診断のために細菌検査のみを保険以外(自費診療)で行った場合、日本の法律では医療サイドに厳しい罰則があります。
患者様の予防のため、行ったとしてもそれは『混合診療』とみなされるのです。

学会等で新しい治療法や予防法が研究され、実証されても日本の医療ではなかなか普及していかないのが現状です。

何でもかんでも新しい治療法やリスクのある治療にすぐ飛びつくもの問題だとは思いますが、慎重すぎてあまりも対応が遅れるものどうかと思います。

例えば、子供の生体移植は日本では禁止されています。
そのため、子供の生命を助けるために海外に治療を求めて行く方を時々テレビ等で見ますよね。
数千万円だとか1億円以上にもなることもあるようです。
実際にはそうしたことから断念する方が多いのも事実です。
この話は子供の生体移植を勧めている話ではありません。
もちろん、いろいろな問題があることも事実です。

しかし、医療の根本的なこととして患者様を治す(救う)ためのものです。

学会で新しい治療法等が発表され、それを見て『すばらしい』と思っても、
実際に診療室に戻り、日常の臨床に接すると、日本の保険診療の考え方とはあまりにもギャップを感じることが多いにも事実です。

『歯を削って なんぼ!』
『薬を出して なんぼ!』
といった出来高場合制の医療システムでは予防は普及してきません。
医療費もどんどんとかさむだけです。
ふくれあがった医療費負担は必ず国民へと返ってきます。
医療費の自己負担増 や 健康保険料の増額です。

『もっともっと医療の無駄をなくすことはできるのに…』
と思います。

しかし、あまり文句ばかり言っても始まりませんから…
現場での努力が必要です。

個々の医療現場で、

無駄な治療はしない!
(できるかぎり歯を削ったり、神経を取らない治療を心がける。
 神経を取らなければ、歯がダメになるリスクは低くなります。
 そうすれば、結果的に医療費の削減になります。
 医療費の削減の結果、その分予防に回せる)

できるかぎり予防を中心とした医療を心がける!
(現状ではメインテナンスを中心としたシステムの構築を診療所単位で努力
 する)

といったことが大切です。

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2007年9月19日

先日のインプラント学会について

今日は昨日行われた日本インプラント学会の話です。

まず、学会に行って感じたことは参加人数がものすごいことです。
現在日本の歯科の学会は口腔外科学会、歯周病学会、保存学会、補綴学会、
矯正学会、接着学会…等いっぱいあります。
全ての学会を知っているわけではありませんが、100くらいはあると思います。
その中で日本インプラント学会に加入している人数は日本で2番目だそうです。
急激に学会加入者は増加しているようです。
1ヶ月に200人くらいづつ増えているようです。
私が初めて日本インプラント学会に参加した15年前はかなり小さな学会だったことを記憶しています。
新しい治療法やトピックスはあまりありませんでしたが、インプラントが普及するにつれ、起ってきた問題点を取り上げるようなテーマが以前と比較すると増えてきました。
その一つとして 『インプラント周囲炎』と言われるインプラントの歯周病の話とその対処法等です。
私と共同研究者である先生がシンポジストとしてこのテーマで講演をしました。
多くの歯科医師がこのテーマを聞きにきていました。
やはり、興味があるテーマなのでしょうね。
また、今までより発表内容として増えてきたこととして、
先日までこのブログでも書きました CAD/CAM:(コンピューターによる被せ物自動作製器械)
や、 オールセラミクスクラウン:ジルコニアの話です。
後は審美的なインプラントの話や 抜歯即時インプラントの話も以前と比較してかなり多くなってきました。
さらに、インプラントの長期予後の研究発表が増えてきました。
このインプラントの長期予後は私達臨床家にとって非常に大切なことです。
新しい治療法等は初めて聞くと、画期的な話のように聞こえます。
しかし、実際にその治療が行われてどのような結果になるかは経過を見てみないと正確な判断はできません。
そのため、新しい治療法ができてもすぐにその治療法を取り入れるわけにはいきません。
臨床的にきちんと実証できるだけのデータがないとダメなのです。
そのため、長期予後報告は大切なことです。
インプラントの即時荷重(即時負荷)等も一定の基準があれば、十分臨床可能な治療法であることが分かっています。
ただし、この一定の基準というのが大切です。
どのような症例に行えるというものではありません。
そのためにはきちんとした検査が必要なのです。
歯周病もそうです。
歯周病がある状態でインプラントを行ってもインプラント自体も歯周病になってしまいます。
ですから治療前の歯周病の検査が大切です。

明日もインプラント学会の続きです。

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2007年9月18日

リアルタイムPCR法:細菌検査によるリスク診断:その8

今日もリアルタイムPCR法の続きです。
このシリーズももう8回目です。

明日がこのシリーズの最終回です。

昨日行われましたインプラント学会の話はこのシリーズ後に書きたいと思います。

また今週末は日本歯周病学会があります。
場所は有楽町ですので、近くで楽です。

それでは今日の話ですが、リアルタイムPCR法にも問題点はあります。

PCR法を歯科治療の前に行えば、的確な診断により個人個人に合わせた予防方法(リスク診断)が分かりますので。
母親からの感染が少なくなり、結果的に子供の虫歯は激減します。
もちろん将来、歯周病になるリスクが分かりますので、歯周病も激減します。
また、通常の治療では難しかった『難治性歯周炎』の治療も科学的根拠をもって行えます。
しかし実際には、歯科治療において細菌検査はまったく普及していません。
その最大の理由が保険診療の考え方にあるからです。
日本の保険医療は病気になった後の治療を目的として作られています。
病気にならないための、保険医療ではないからです。
つまり、予防は病気ではないので、保険診療の適応外なのです。
そのため、PCR法による細菌検査も保険適応外となります。
また、歯周病の初期治療である『ルートプレーニング』を行いながらの抗生剤の投与も禁止されています。
A a菌やP g菌が大量に関与している『侵襲性歯周炎』等の治療には『ルートプレーニング』と同時に抗生剤の投与を行うことは、効果がある治療で科学的に証明されているのになぜか保険診療には反映されていません。
今後もそうした治療方法は保険に適応されることはまずないでしょう。
その理由はいくつかあります。
一つは細菌検査を保険診療に入れると医療費が高くなることです。
しかし、これはおかしなことです。
病気を治すことが医療の目的ですし、もし、虫歯や歯周病が激減すれば、医療費はかなり抑えられるはずです。
そのための予防法に重点をおかなければ、医療費の削減だって無理です。
これは歯科以外の医科の分野ではもっと大きな問題となっています。
医療費は年々増加をする一方で、その財源を確保するのが難しくなっています。
なぜ、これほど医療費が莫大の増加しているのか?
いろいろな要因があるかと思いますが、
単純に言えば、病気が多いからです。
糖尿病、高血圧等、生活習慣を改善すれば、病気は減ります。
病気を治すための、治療も大切ですが、予防を重点とした医療に変えていかないと医療費の削減もそうですが、国民の健康を本当の意味で守ることにはなりません。
当院は歯周病、インプラントの専門医ですから、ほとんどの患者様は重度の歯周病やインプラント治療を希望される方です。
その内の大半の患者様はずーっと歯科治療を受けてきました。
しかし、ずーっと歯科治療を受けてきたにもかかわらず、歯はどんどんと無くなり、困って来院されます。
歯科治療は受けてきたが、予防は受けていなかったのです。
こうしたことは医療サイドにも大きく問題がありました。
日本の保険医療は出来高制です。
つまり、どれだけ、治療したかが、その医院の収入につながっていきます。
治療をしなければ、病院は利益がないのです。
以前は病院に行くと大量の薬をもらってくる
というようなことがありました。
血圧の薬、コレステロールの薬…等 毎日いっぱい薬を飲んでいる方がいました。
しかし、根本的な予防をもっともっと、医療サイドが徹底して行えば、こうした処方も減るはずです。
歯科医院もそうです。
歯を削らないと利益になりません。
予防は日本の保険診療にはありませんので、いくら予防の話をしても歯科医院の利益にはまったくなりません。
そのため、細菌検査や予防を保険以外(自費診療)で行って、虫歯の治療や歯周病の治療を行った場合、混合診療とみなされ、場合により、保険医を剥奪されます。
保険医を剥奪された場合、保険診療の収入は無くなり、病院はつぶれるでしょう。
ですから、歯科医院自体も予防に手を出せずにいたことも確かです。
矛盾だらけの日本の保険医療ですが、それでも良い点もいっぱいあります。
なくなっては困ります。

明日もこの続きになります。

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2007年9月17日

リアルタイムPCR法:細菌検査によるリスク診断:その7

昨日は日本口腔インプラント学会のため、このブログは休みでした。
学会の話はまた明日のブログで書きたいと思います。

今日はリアルタイムPCR法の続きになります。

昨日までは歯周病に関するリアルタイムPCR法の話でした。
今日は虫歯に関係する細菌検査の話です。

リアルタイムPCR法(細菌検査によるリスク診断)は歯周病だけではなく、虫歯の診断にも効果を発揮します。
虫歯の原因菌であるミュータンス菌(mutans 菌)は赤ちゃんの口腔内には存在しないことが確認されています。
赤ちゃんの歯が生え始めた頃(1〜2歳前後)に、母親から子供へ感染することが分かっています。
これは、母親が赤ちゃんと同じスプーン等を使用して食事をすることにより感染するのです。
逆に言えば、母親が注意すれば、感染は十分防げるのです。
また、母親にミュータンス菌(mutans 菌)が多いと診断された場合には、除菌を徹底して行うことにより感染は防げるのです。
ミュータンス菌(mutans 菌)を除菌する方法には『3DS法』という治療方法があります。
3DS法とは、Dental Drug Delivery System の略です。

リアルタイムPCR法により、ミュータンス菌(mutans 菌)等の虫歯菌の検査を行います。
検査の結果、ミュータンス菌(mutans 菌)が多いと判定された場合、
以下の方法で除菌を行います。

1 まず、徹底して虫歯の治療を行います。
  虫歯はミュータンス菌(mutans 菌)の住家です。
  虫歯があっては除菌療法を行っても効果がありませんので、まず、徹底し
  て虫歯の治療を行います。

2 次に口腔内のクリーニングをします。
  これは『PMTC』と言われるものです。
  このPMTCを行わないとこの後の『3DS法』の効果はなくなります。

3 次に歯の型を取り、リテーナーというマウスピースのようなものを作製し
  ます。
  この『リテーナー』に専用の虫歯予防薬のフッ素を入れ、5分間そのまま
  にします。
  つまり、フッ素を5分間、歯に浸透させるのです。

4 ご家庭でもこの方法を1日2回(朝、夜の歯ブラシの後)、『リテーナー』
  にフッ素を入れ、除菌します。

5 数週間し、再度PCR法により、細菌の状態を確認します。
  
このように『リアルタイムPCR法』は虫歯や歯周病の予防に科学的根拠をもって対応することができます。


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2007年9月15日

リアルタイムPCR法:細菌検査によるリスク診断:その6

現在は朝の5:30です。
これから熊本に学会に行ってきます。
そのため、明日はブログは休みです。
院長は休みですが、病院自体は診療しています。
今日(9/15:土曜)は、山科先生、真鍋先生、島崎先生になります。
明日(9/16:日曜)は、山科先生、真鍋先生、北浜先生になります。

さて今日はリアルタイムPCR法の6回目になります。

さていよいよ本題です。
先日は、嫌気性菌(酸素の無いところを好む)が、歯周病の原因であったことを解説しました。
しかし、以前はこの『嫌気性菌』を採取するのが非常に困難でした。
現在では、PCR法と言われる検査により、可能となりました。
『 PCR法 』とは『 Polymerase Chain Reaction 』の頭文字をとったもので、日本語では『 ポリメラーゼ連鎖反応 』と言います。
方法を簡単に説明します。

1 患者様の唾液を採取もしくは歯周ポケット内部の細菌をペーパーポイン
  トにて採取します。
  病院で行う作業はこれだけです。
  後は、検査会社に委託します。

2 採取した菌体から『 DNA 』を抽出します。
* 『 DNA 』抽出とは
  唾液中の菌体(死骸でも可)から遺伝子(DNA)を取る作業のこと
  です。
  簡単に言うと菌の殻から中身を取り出すことです。

3 菌数を定量的に検出
  総口腔内菌数に対する目的菌の存在比を算出

  検査の結果が出るまでには7〜10日ほどかかります。

次にPCR法を応用した歯周病治療の実際についてです。

PCR法によりA a菌が0.01%以上、P i 菌が5%以上、
P g菌が0.5%以上 検出され、『難治性歯周炎』や『侵襲性歯周炎』と診断された場合の治療法です。
先にも書きましたが、通常 歯周病の初期治療は『ルートプレーニング』と言われる治療を行います。
歯周ポケット内部に侵入した歯石や歯周病細菌の除去です。
通常、中程度の歯周病であれば、この『ルートプレーニング』で治りますが、
A a菌が0.01%以上、P g菌が0.5%以上存在するような『侵襲性歯周炎』の場合、歯周ポケット内部の細菌を除去しても、歯肉の内部に深く浸透しているため、機械的に除去するだけでは完全に除菌できない可能性があります。
『ルートプレーニング』を行っても、また新たに細菌の感染が起るためです。
この繰り返しのため、完全な除菌が困難になっているのです。
そのため、『ルートプレーニング』と同時に抗生剤を服用し、歯周病ポケット内部の除菌(ルートプレーニング)と生体内部の細菌(歯肉の内部に潜んだ細菌)の除菌を同時に行うことが必要になります。
そのための診断としてPCR法により細菌の種類や数を正確に判断することが必要なのです。
現在、A a菌、P g菌に対しては『ルートプレーニング』と同時に『アジスロマイシン』という抗生剤を服用することが有効とされています。

つまり、『PCR法』を応用した『侵襲性歯周炎』の治療とは
細菌検査により、A a菌、P g菌の存在を確認した場合に抗生剤(アジスロマイシン)を服用しながら『ルートプレーニング』を行い、歯周ポケット内部と
生体内部の両方から歯周病細菌を除菌する治療法なのです。
この治療の詳細は 『歯周病患者様におけるインプラント治療:フルマウスSRP法』を参考にして下さい。

それでは明日はブログは休みになりますので、明後日この続きを書きたいと思います。

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2007年9月15日

リアルタイムPCR法:細菌検査によるリスク診断:その6

現在は朝の5:30です。
これから熊本に学会に行ってきます。
そのため、明日はブログは休みです。
院長は休みですが、病院自体は診療しています。
今日(9/15:土曜)は、山科先生、真鍋先生、島崎先生になります。
明日(9/16:日曜)は、山科先生、真鍋先生、北浜先生になります。

さて今日はリアルタイムPCR法の6回目になります。

さていよいよ本題です。
先日は、嫌気性菌(酸素の無いところを好む)が、歯周病の原因であったことを解説しました。
しかし、以前はこの『嫌気性菌』を採取するのが非常に困難でした。
現在では、PCR法と言われる検査により、可能となりました。
『 PCR法 』とは『 Polymerase Chain Reaction 』の頭文字をとったもので、日本語では『 ポリメラーゼ連鎖反応 』と言います。
方法を簡単に説明します。

1 患者様の唾液を採取もしくは歯周ポケット内部の細菌をペーパーポイン
  トにて採取します。
  病院で行う作業はこれだけです。
  後は、検査会社に委託します。

2 採取した菌体から『 DNA 』を抽出します。
* 『 DNA 』抽出とは
  唾液中の菌体(死骸でも可)から遺伝子(DNA)を取る作業のこと
  です。
  簡単に言うと菌の殻から中身を取り出すことです。

3 菌数を定量的に検出
  総口腔内菌数に対する目的菌の存在比を算出

  検査の結果が出るまでには7〜10日ほどかかります。

次にPCR法を応用した歯周病治療の実際についてです。

PCR法によりA a菌が0.01%以上、P i 菌が5%以上、
P g菌が0.5%以上 検出され、『難治性歯周炎』や『侵襲性歯周炎』と診断された場合の治療法です。
先にも書きましたが、通常 歯周病の初期治療は『ルートプレーニング』と言われる治療を行います。
歯周ポケット内部に侵入した歯石や歯周病細菌の除去です。
通常、中程度の歯周病であれば、この『ルートプレーニング』で治りますが、
A a菌が0.01%以上、P g菌が0.5%以上存在するような『侵襲性歯周炎』の場合、歯周ポケット内部の細菌を除去しても、歯肉の内部に深く浸透しているため、機械的に除去するだけでは完全に除菌できない可能性があります。
『ルートプレーニング』を行っても、また新たに細菌の感染が起るためです。
この繰り返しのため、完全な除菌が困難になっているのです。
そのため、『ルートプレーニング』と同時に抗生剤を服用し、歯周病ポケット内部の除菌(ルートプレーニング)と生体内部の細菌(歯肉の内部に潜んだ細菌)の除菌を同時に行うことが必要になります。
そのための診断としてPCR法により細菌の種類や数を正確に判断することが必要なのです。
現在、A a菌、P g菌に対しては『ルートプレーニング』と同時に『アジスロマイシン』という抗生剤を服用することが有効とされています。

つまり、『PCR法』を応用した『侵襲性歯周炎』の治療とは
細菌検査により、A a菌、P g菌の存在を確認した場合に抗生剤(アジスロマイシン)を服用しながら『ルートプレーニング』を行い、歯周ポケット内部と
生体内部の両方から歯周病細菌を除菌する治療法なのです。
この治療の詳細は 『歯周病患者様におけるインプラント治療:フルマウスSRP法』を参考にして下さい。

それでは明日はブログは休みになりますので、明後日この続きを書きたいと思います。

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2007年9月15日

リアルタイムPCR法:細菌検査によるリスク診断:その6

現在は朝の5:30です。
これから熊本に学会に行ってきます。
そのため、明日はブログは休みです。
院長は休みですが、病院自体は診療しています。
今日(9/15:土曜)は、山科先生、真鍋先生、島崎先生になります。
明日(9/16:日曜)は、山科先生、真鍋先生、北浜先生になります。

さて今日はリアルタイムPCR法の6回目になります。

さていよいよ本題です。
先日は、嫌気性菌(酸素の無いところを好む)が、歯周病の原因であったことを解説しました。
しかし、以前はこの『嫌気性菌』を採取するのが非常に困難でした。
現在では、PCR法と言われる検査により、可能となりました。
『 PCR法 』とは『 Polymerase Chain Reaction 』の頭文字をとったもので、日本語では『 ポリメラーゼ連鎖反応 』と言います。
方法を簡単に説明します。

1 患者様の唾液を採取もしくは歯周ポケット内部の細菌をペーパーポイン
  トにて採取します。
  病院で行う作業はこれだけです。
  後は、検査会社に委託します。

2 採取した菌体から『 DNA 』を抽出します。
* 『 DNA 』抽出とは
  唾液中の菌体(死骸でも可)から遺伝子(DNA)を取る作業のこと
  です。
  簡単に言うと菌の殻から中身を取り出すことです。

3 菌数を定量的に検出
  総口腔内菌数に対する目的菌の存在比を算出

  検査の結果が出るまでには7〜10日ほどかかります。

次にPCR法を応用した歯周病治療の実際についてです。

PCR法によりA a菌が0.01%以上、P i 菌が5%以上、
P g菌が0.5%以上 検出され、『難治性歯周炎』や『侵襲性歯周炎』と診断された場合の治療法です。
先にも書きましたが、通常 歯周病の初期治療は『ルートプレーニング』と言われる治療を行います。
歯周ポケット内部に侵入した歯石や歯周病細菌の除去です。
通常、中程度の歯周病であれば、この『ルートプレーニング』で治りますが、
A a菌が0.01%以上、P g菌が0.5%以上存在するような『侵襲性歯周炎』の場合、歯周ポケット内部の細菌を除去しても、歯肉の内部に深く浸透しているため、機械的に除去するだけでは完全に除菌できない可能性があります。
『ルートプレーニング』を行っても、また新たに細菌の感染が起るためです。
この繰り返しのため、完全な除菌が困難になっているのです。
そのため、『ルートプレーニング』と同時に抗生剤を服用し、歯周病ポケット内部の除菌(ルートプレーニング)と生体内部の細菌(歯肉の内部に潜んだ細菌)の除菌を同時に行うことが必要になります。
そのための診断としてPCR法により細菌の種類や数を正確に判断することが必要なのです。
現在、A a菌、P g菌に対しては『ルートプレーニング』と同時に『アジスロマイシン』という抗生剤を服用することが有効とされています。

つまり、『PCR法』を応用した『侵襲性歯周炎』の治療とは
細菌検査により、A a菌、P g菌の存在を確認した場合に抗生剤(アジスロマイシン)を服用しながら『ルートプレーニング』を行い、歯周ポケット内部と
生体内部の両方から歯周病細菌を除菌する治療法なのです。
この治療の詳細は 『歯周病患者様におけるインプラント治療:フルマウスSRP法』を参考にして下さい。

それでは明日はブログは休みになりますので、明後日この続きを書きたいと思います。

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。

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