最新インプラント症例ブログ

2007年7月24日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:インプラントの即時荷重(負荷):その1

さて今日から新しいテーマになります。
『インプラントの即時荷重(負荷)』です。
このテーマは最近HPでアップした内容ですが、ブログ用にまとめて解説します。


インプラント治療は骨に埋入してから骨とくっつく(結合)するまで時間がかかります。
骨の状態に問題がなくても、上顎で約3ヶ月、下顎で約2ヶ月です。
骨の状態が悪く、 GBR法 サイナスリフト法を併用した場合などはさらに時間がかかります。
そのため、義歯では噛めないという主訴をお持ちの患者様にとっては治療が終了するまで大変なことと思われます。
それではもっと治療は早くできないのか?
という疑問があります。
そこで今日からのテーマは1日で インプラント埋入から固定式の仮歯まで行う『即時荷重(負荷)』というテーマです。
つまり、1日で入れ歯から解放されるということです。

ただし、後で説明しますが、この『即時荷重(負荷)』は全てのケースに対して行える治療法ではありません。
一定の基準のもとであれば可能な治療法です。

それでは、ちょっと難しい話にはなりますが、本当に即時荷重(負荷)が可能かどうかを科学的根拠をもとに説明したいと思います。

『インプラントの即時荷重(負荷)』とは インプラントを埋入した当日に固定式の仮歯を作製し、装着する治療法です。
もちろんこれは仮歯ですが、固定式であり、今までのような取り外しの義歯ではありませんので、食事や審美的に問題があることはありません。
インプラントには興味はあるが、仕事上どうしても食事ができなかったり、会話に支障が生じるのは困るという患者様にも良い治療法です。

インプラント即時荷重(即時負荷)は
『本当に大丈夫なの?』
『インプラントと骨が結合するまで時間がかかるのでは?』
といった疑問があるかと思います。
全てのケースにおいてこの『インプラント即時荷重(即時負荷)』は行えるのではありません。
しかし、一定の基準があれば行える治療法です。

*ちなみにインプラント埋入当日から2日までに固定式の仮歯等でインプラン
 トに負荷(噛む力)をかけた場合を『即時荷重』もしくは『即時負荷』と言 
 います。
 それに対し、インプラントが骨と結合する通常の期間より早い段階でインプ
 ラントに負荷(噛む力)をかけた場合を『早期負荷』と言います。
 例えば、下顎の場合、 インプラント埋入後、骨と結合するまで2ヶ月以上は
 かかりますが、1ヶ月程度で負荷(噛む力)をかけた場合が
 『早期負荷』です。


それでは、なぜインプラントと骨が結合するまで時間がかかるのか?

一言で言えば、インプラントと骨が結合(くっつく)のは、
骨折した腕の骨や足の骨がくっつくことと同じです。
腕を骨折した場合、ギブスをして骨がくっつくまで、2ヶ月とか3ヶ月とか待ちます。
つまり骨折した部位を安静にする必要性があります。
インプラントと骨にも同様のことが言えます。
インプラント手術直後に無理な力が加わることは骨折した腕をギブスもせず、振り回したりするようなものです。
ちょっと考えただけでもくっつかない感じがしますよね。

元々、インプラントと骨が結合(くつく)期間は3〜6ヶ月とされてきました。
この理由となっているのが、1977年にScand J Plast Reconstr Surg Suppl に発表された論文が基本となっています。
この発表をしたのが Dr ブロネマルクです。
世界で最初のインプラントを開発した人です。
インプラントと骨が結合(くつく)3〜6ヶ月という期間は、この論文の1968〜1975年にわたる臨床試験に基づいたものです。

またその後のさまざまな研究によりその安静期間は実証されてきました。
ここはそうしたことを実証する論文を紹介します。

まず、1983年に Dr AlbrektssonJ が Prosthet Dent に発表した論文です。
この論文によれば、インプラント埋入(手術)直後にインプラントに無理な力を加えると、インプラントと骨は結合(くっつく)せず、線維性結合組織(粘膜と思って下さい)に覆われた。
との発表でした。

また、1992年に Dr Brunski が Clin Mater に発表した論文では、動物実験においてもインプラント埋入(手術)直後に力を加えると、インプラントは骨と結合せず、線維性結合組織(粘膜と思って下さい)に覆われた。
との発表でした。

上記のような発表は数多くあります。

しかし、その後多くの研究者により インプラントの開発は急速に進み、現在では最短で6週間で骨とくっつく(結合する)インプラントが開発されました。
この詳細は こちらをクリックして下さい。

この続きはまた明日!

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。

2007年7月23日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:歯周病患者様におけるインプラント治療:その7

さて何回かに分けて行ってきましたは歯周病患者様におけるインプラント治療
『歯周病治療の新しい考え方:フルマウスSRP法』ですが、今日が最後です。

昨日まで『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』をさらに効果的に行う方法として
1 『局所的薬物送達療法:LDDS(Local drug delivery system)』と
2 『抗菌性グルコン酸クロルヘキシジン含嗽剤の使用』
があることを説明しました。

今日は『経口的抗菌薬の投与』についてです。

簡単に言えば、歯周病細菌に効果がある『抗生剤』をある程度の期間(2〜4週間程度)服用していただきます。
全ての歯周病に行うのではなく、限られたケースにはなりますが、歯周病治療と並行して『抗生剤』を一定期間服用することは効果があります。

しかし、この方法は日本ではほとんど普及していません。
その理由としてまず保険が適応されないということがあります。
次に『抗生剤』を服用する期間が長いために
副作用や耐性菌(細菌が抗生剤に効かないようになる)の問題があります。
無理に『抗生剤』を服用しなくても他に治す方法があるため、
患者様にも理解を得にくい『経口的抗菌薬の投与』は普及していないのです。
ただし、ケースによっては非常に効果を発揮する場合もあり、私も行うことがたまにあります。

このシリーズのまとめとして
『局所的薬物送達療法:LDDS(Local drug delivery system)』と
『抗菌性グルコン酸クロルヘキシジン含嗽剤の使用』、
『経口的抗菌薬の投与』
を併用することにより『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』の効果は高まるのです。
しかし、歯周病治療の基本であるブラッシングがきちんとできていなければ、こうしたことは意味がなくなってしまいます。
まず、ブラッシングがきちんとできていることが第一であり、
上記の3つはあくまでも補助的なことと思って下さい。

歯ブラシで汚れ(細菌)が取り除けない状態でいくら
『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』、『局所的薬物送達療法:LDDS(Local drug delivery system)』、『抗菌性グルコン酸クロルヘキシジン含嗽剤の使用』、
『経口的抗菌薬の投与』を行っても効果はありません。
歯ブラシはきちんと行っているつもりでも100%行える方はいらっしゃいません。
もちろん100%ということは難しいことですが、一度歯周病になってしまったということは、歯ブラシの方法や時間等に問題があったということです。
同じような状態いれば、当然、歯周病は再発します。
歯周病でない方の『2倍の時間をかけ』丁寧に行うことが大切です。
毎食後のブラッシングが再発するかしないかの大きなポイントになります。

よく患者様に以下のような 例え話 をすることがあります。
糖尿病 や 高血圧 の患者様に対して、生活習慣の改善をせず、薬だけを処方しても治りません。
いくら薬を服用しても、食事も普通の人と変わらず、十分な運動もせず、ましてや 喫煙 されていれば治るはずもありません。
また 睡眠 やストレス もそうです。
これは歯周病にも言えることです。
特に喫煙されている方は歯周病は治らないと思って下さい。
またインプラントに対しても喫煙は大きな問題となります。
いくらブラッシングがきちんと行われていてもダメになる可能性があると思って下さい。
『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』、『局所的薬物送達療法:LDDS(Local drug delivery system)』、『抗菌性グルコン酸クロルヘキシジン含嗽剤の使用』、
『経口的抗菌薬の投与』はあくまでもきちんとした生活スタイルが確立できてこそ効果のある治療となります。

明日からはこのところホームページで新しくアップした内容をさらに詳しく説明を加えて書きたいと思います。
『インプラントの即時負荷(荷重)』というタイトルになります。
お楽しみに!

大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医
2007年7月22日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:歯周病患者様におけるインプラント治療:その6

今日は日曜日で、通常は診療日ですが、ビル全体の清掃があり、休診になります。

さて昨日は『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』をさらに効果的に行う方法として
1 『局所的薬物送達療法:LDDS(Local drug delivery system)』と
2 『抗菌性グルコン酸クロルヘキシジン含嗽剤の使用』、
3 『経口的抗菌薬の投与』
があることを説明し、
『局所的薬物送達療法:LDDS(Local drug delivery system)』について説明しました。

今日は『抗菌性グルコン酸クロルヘキシジン含嗽剤の使用』についてです。

『グルコン酸クロルヘキシジン』という含嗽剤は歯周病細菌に対して効果が高いものです。
しかし、『グルコン酸クロルヘキシジン』は使用部位と使用濃度を厳守しなければならない薬品です。
ちょっと難しいですが、その詳細を書きたいと思います。

『グルコン酸クロルヘキシジン』は,1954年に英国 ICI社(現 AstraZeneca 社)で製造されたビグアナイ ド系の殺菌消毒剤です。
歯周病と関連するグラム陽性細菌やグラム陰性細菌および多くの真菌に対して
優れた殺菌力を発揮します。
簡単に言えば、歯周病細菌に効果があり、昔から使用されてきた殺菌薬ということです。
また他の消毒剤と比較して優れたところは
皮膚に残留して持続的な抗菌作用を発揮することです。
この持続的ということが口腔内にとって良い点がいっぱいあります。
口腔内というのは殺菌・消毒が困難な場所です。
手術前に消毒してもすぐ唾液に触れてしまったりすると効果が薄れてしまいます。
また舌は舌乳頭という小さな突起がいっぱいあり、そこに汚れ(細菌)が潜んでいます。そのため、舌を完全に消毒することは難しいのです。
それ以外にも歯自体にも凹凸があり、消毒を困難にさせています。
ですから粘膜を消毒してもすぐ他からの細菌が付着してしまうため、
粘膜も再感染しやすいのです。

そこで『グルコン酸クロルヘキシジン』の持続効果が発揮されるのです。
粘膜に停滞する時間が長いため、手術前には最適です。
当医院では手術前には
まず患者様ご自身で『グルコン酸クロルヘキシジン』のジェルで歯ブラシをしていただきます。
その後、『グルコン酸クロルヘキシジン』のうがい薬でうがいをしていただきます。
さらに『グルコン酸クロルヘキシジン』の綿で口腔内全体を拭い取り清掃します。

このように非常に効果がある『グルコン酸クロルヘキシジン』ですが、
日本では規制があります。
それは過去に アナフィラキシーショックを起こした事例があるからです。
そのため、日本では口腔以外の粘膜への使用は禁忌となっています。
しかし、アメリカでは粘膜に使用される消毒薬としては第一選択薬となっています。
0. 12〜 0.2%程度の濃度での使用が効果があるとされています。

だいぶ長くなりましたが、このような抗菌性がある『クロルヘキシジン』を治療中に使用していただくことにより口腔内の歯周病細菌の繁殖を防ぎます。

明日は『経口的抗菌薬の投与』についてです。

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2007年7月21日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:歯周病患者様におけるインプラント治療:その5

今日も昨日と同様に歯周病患者様におけるインプラント治療(その5)です。

昨日は歯周病の治療である『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』を行うにあたり、
再感染させないように一度全て行ったり、できるかぎり短期間で行うことは有効な方法であることをお話しました。
今日は『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』をさらに効果的に行う方法として
1 『局所的薬物送達療法:LDDS(Local drug delivery system)』と
2 『抗菌性グルコン酸クロルヘキシジン含嗽剤の使用』、
3 『経口的抗菌薬の投与』
について説明します。

まず今日は1.の『局所的薬物送達療法:LDDS(Local drug delivery system)』についてです。

『局所的薬物送達療法:LDDS(Local drug delivery system)』とは歯肉の内部(歯周ポケット)に抗菌作用のある薬を直接注入し、歯周ポケット内部の細菌を直接除菌するという方法です。
日本の歯科界では『塩酸ミノサイクリン』という薬が良く使用されています。
『塩酸ミノサイクリン』はテトラサイクリン系の抗生物質で、細菌の発育を抑制する作用があります。
ブドウ球菌、レンサ球菌、肺炎球菌、リン菌、赤痢菌、大腸菌、緑膿菌、クレブシエラなどに効力を示します。
まあ難しい言葉はいいとして、
簡単に言えば、歯周ポケット内部に薬を入れるだけの治療です。
痛みもありません。
しかし、『局所的薬物送達療法:LDDS』は歯周病ポケット内部の細菌の数を減らすことはできても、それ自体が歯根表面に付着した『歯石』そのものを取り除くことはできません。
つまり、『局所的薬物送達療法:LDDS』だけでは歯周病は治りません。

ただし、他の治療と併用すれば、炎症を消退させることができ、効果の高い治療法です。

明日は2.の『抗菌性グルコン酸クロルヘキシジン含嗽剤の使用』についてです。

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2007年7月20日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:歯周病患者様におけるインプラント治療:その4

今日も昨日と同じテーマの続きになります。

昨日は歯周病細菌はどんどんと感染していくことをお話しました。
歯周病の治療である『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』を行っている最中でも
治療した部位に治療していない箇所から新たに感染を起こす可能性があることを書きました。
今日はそうした再感染を防ぐ治療についての話です。


『歯周病治療の新しい考え方:フルマウスSRP法』
未治療部位から治療した部位に歯周病細菌が再感染する可能性があることを書きました。
そこで1日で全ての歯周病に感染した歯に対して『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』を行えば、新たな感染を生じないという考え方がこのテーマである『フルマウスSRP法』です。
また『Full Mouth Disinfection』とも言います。
『フルマウス(Full Mouth)』とはか『口腔内全体』という意味で、
『Disinfection』とは『殺菌』という意味です。
口腔内全体を殺菌しましょうということです。

理論的には優れた治療法です。
しかし、現実的な問題点として治療時間があります。
前回書きましたように7歯程度の『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』で約30〜60分の治療時間がかかるわけですから、
口腔内全ての歯を行うとすると120〜240分かかることになります。
こんなに長時間は口を開けていられませんよね!
ただし、考え方としては優れた方法だと思います。
そのため、60分程度で全体的に『SRP』が行えるような場合にはこうした方法を行います。
またインプラントが既に埋入してある患者様で、歯周病が再発して場合には感染防止のため、歯周病に感染している歯は一度に全て行うことにしています。


さらにフルマウスSRP法をさらに効果的に行うための方法を説明します。

『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』をさらに効果的に行う方法として
1 『局所的薬物送達療法:LDDS(Local drug delivery system)』と
2 『抗菌性グルコン酸クロルヘキシジン含嗽剤の使用』、
3 『経口的抗菌薬の投与』
が考えられます。
明日はれらの方法の詳細を説明します。

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2007年7月19日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:歯周病患者様におけるインプラント治療:その3

今日は木曜日です。
普段は休診日ですが、今度の日曜日が休診のため、臨時に診療します。

さて今日も歯周病患者様におけるインプラント治療の続きです。
先日書きました、今までの『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』の欠点の話です。

歯周病は細菌感染(歯周病細菌)によって起る疾患です。
先程説明しました 汚れ(食べかす)が『歯周ポケット』内部へと侵入することです。
その治療として先程『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』を行うことを説明しました。
そして治療の進め方として1回の治療で7歯程度を行うため、
口腔内全体が歯周病の場合には治療回数は4回になります。
例えば、この合計4回の治療が1週間に1回程度の来院で、連続して行うことが可能であれば、さほど大きな問題はありませんが、
1ヶ月に1回とか数ヶ月に1回の治療頻度では問題を生じる可能性があると思われます。
つまり、『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』によって歯肉の内部がきれいになった(除菌)されたとしても、
他の部位がまだ汚れて(感染して)いれば、『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』した部位にも再度新たな感染が生じてしまう可能性があります。
つまり、いくら『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』を行っても再度感染してしまえば、効果は半減してしまうということです。


これはブラッシングがきちんとできているか どうかということにも影響します。
つまり、歯科医院で『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』をしても
歯ブラシがきちんとできていないと
再度感染してしまうからです。
よく患者様に例えとしてお話することがあります。
糖尿病の患者様が内科を受診した場合、薬を処方することがあります。
しかし、その際に食事療法や運動療法を指導しなければ、単に糖尿病の薬を処方しても
根本的な解決にはなりませんし、良くもなりません。
糖尿病となった原因があるのですから…
また食事療法にしても健康な方よりかなり厳密なことになります。
歯周病もそうです。
根本的な原因である、汚れの付着防止(ブラッシング)を行わなければ、治療(SRP)を行ってもなおりません。
特に重度の歯周病の場合、健康な方より、何倍も時間をかけ、丁寧に行う必要性があります。
それだけ、リスクが高いのですから。

また再感染(再度歯周病になる)する他の原因として 歯周病があまりにも進行してしまった歯を そのままにしておくことです。
歯周病が進行しすぎてしまった場合、『SRP』等の歯周病治療を行っても治らない(良くならない)ことがあります。
歯周病細菌を取り除けないのです。
こうした歯は『抜歯』となります。
しかし、患者様にとって『抜歯』はもちろん『嫌』なことです。
私達が患者様に歯周病の状態を説明し、どうしても歯を残すことができない場合、『抜歯』の説明をさせていただきます。
ほとんどの患者様はご理解していただけるのですが、
『抜歯』するくらいなら自然に取れるまでそのまま放置することを希望される方もいらっしゃいます。
これは非常に危険なことです。
歯を支えている周囲の骨はどんどんと吸収してしまい、周囲の歯まで及びます。
そして重度歯周病であった歯以外にも感染は及び、
問題がなかった歯までもがダメになってしまいます。
感染したのです。
このようにどうしても歯周病細菌の感染を取り除けない歯をそのままにしておくと問題はどんどんと大きくなっていきます。
また『抜歯しかない歯』をそのままにし、周囲の歯の歯周病治療(SRP)を行っても、治療直後からすぐに再感染してしまいます。
歯ブラシをまったくしない方に歯周病治療を行っているようなものです。

話は少しズレてしまいましたが、歯周病細菌は感染するということです。

明日は再感染させないための歯周病治療です。

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2007年7月18日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:歯周病患者様におけるインプラント治療:その2

『歯周病治療の新しい考え方:フルマウスSRP法』:その2

今日も昨日の続きです。

今日は一般的な歯周病治療(SRP:スケーリング・ルートプレーニング)についてお話します。

まず、歯周病の治療である『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』についてお分かりにならない方は 歯周病の治療を参考にして下さい。
それでは最初に歯周病について簡単に説明します。
歯周病の原因は『歯』と『歯肉の境目』に付着した汚れ(食べかす)がその境目の内部に侵入することから始まります。
この『歯』と『歯肉の境目』のことを専門用語で『歯周ポケット』と言います。
下図は右側に見える細い棒状の器具で『歯周ポケット』を計測している状態です。

歯周ポケット







『歯周病ポケット』の内部に侵入した汚れは歯の根の中に べったり とへばりつきます。
この汚れのことを『歯石』と言います。
聞いたことがありますよね。
歯石の除去は歯科医院で経験されたことがある方も多いかと思います。
しかし、そうした場合に行う『歯石の除去』とは歯肉の上に見える部分を取り除いているだけで、『歯周ポケット』の内部に侵入した『歯石の除去』とは違うのです。
『歯周ポケットの内部に侵入した歯石の除去』は歯肉に麻酔をして行うことが必要です。
この『歯周ポケットの内部に侵入した歯石の除去』を専門用語で
『ルートプレーニング』と言います。
または『SRP(scaling root planing:スケーリング・ルートプレーニング)とも言います。
この『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』は1回の治療で1歯ずつ行うのではなく、7歯程度を一度に行います。
この時の治療時間は約30〜60分はかかります。

口腔内全体が歯周病の場合、全ての歯の『SRP』が終了するのに約4回の治療回数がかかります。(上下顎合計で28歯全て存在する場合です)
これは一般的な治療の進め方です。

患者様自身も1回に口を開けていられる限界時間は1時間程度ですので、
約4回の治療回数に分けて行うことは一般的です。
これが、通常の『SRP』の進め方と覚えておいて下さい。

明日はこの『SRP』を行う際の感染の問題です。

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2007年7月17日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:歯周病患者様におけるインプラント治療

歯周病患者様におけるインプラント治療
『歯周病治療の新しい考え方:フルマウスSRP法』

今日から新しいテーマになります。

はじめに
現在インプラント治療は急速に普及しています。インプラントの長期的な報告も数多くされており、高い成功率となっています。
しかし、その反面失敗症例も多く報告されています。
特にインプラントと天然歯が共存する中で高い成功率を達成するためには単にインプラントを埋入するだけでなく口腔内の全体的な治療計画が必要となってきます。
残存歯の予知性、被せ物(補綴)治療との兼ね合い、咬み合せの状態、患者さんの希望などさまざまな面からの検討が必要になってきます。
その中でも歯周病に罹患した状態でのインプラント治療は困難を極めます。

上記の内容についての詳細は 歯周病患者さんにインプラントは可能か?に記載してありますのでインプラント治療と歯周病治療の両方にご興味がある方は是非御覧になって下さい。

当医院ではインプラント治療をご希望されて来院される方のほとんどに歯周病の検査を行います。
その理由はもし、歯周病がある状態でインプラント治療を行うと歯周病細菌がインプラントにまで感染するからです。

インプラントに歯周病細菌が感染すると『インプラント周囲炎』という状態になります。
インプラント周囲炎とは、インプラントが歯周病と同じような症状になることです。
インプラント治療後に歯ブラシが不十分になると汚れは歯肉とインプラントの境目から内部に侵入していきます。
この汚れは歯周病細菌と同様の細菌です。
そして初期の段階ではインプラント周囲の歯肉が腫れて行きます。
その後インプラントを支えている歯槽骨を吸収してしまいます。
最終的にはインプラントはダメになり、撤去することになります。
人工物であるインプラントには神経が通っていません。
そのため初期の段階では多くの場合、自覚症状がありません。
そのため、かなり状態が進行しなければ気付かないのが特徴です。

そのため、歯周病患者様でインプラント治療を希望される場合、まず最初に歯周病の治療から開始します。

歯周病細菌というのは感染するということです。
インプラント治療を行う方に歯周病の検査を行うことは大切です。
今回のテーマはこの感染ということを考えた歯周病治療です。
続きはまた明日

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2007年7月16日

インプラント 歯周病 専門医のブログ: CT撮影の必要性(安心してインプラント治療を行うために)その4

昨日の台風は大船(病院は横浜市になります)ではさほど被害はありませんでした。

患者様も2〜3人のキャンセルのみでほとんどの方がいらしゃいましたので結構忙しい日でした。
私自身は1日中、インプラントの手術をしていましたので、
麻酔医と手術室にほとんどいました。

昨日は結構大変な治療でした。

午前中は 静脈内鎮静法を行い、上顎の左右にサイナスリフト法 を行い、同時にインプラントの埋入も行いました。
さらに部分的に骨の幅や高さが少ない場所にも骨を増大させる治療である GBR法も行いました。

午後も 静脈内鎮静法を行い、上顎に6本のインプラント埋入を行いました。
こちらも骨の幅と高さが少なかったため、インプラントと同時に ソケットリフト法 GBR法も行いました。

両方とも骨の状態が非常に悪く、治療としては難易度の高い手術でした。

このような話をしたのはこのところシリーズで書いていますCT撮影に関連していたからです。

骨の状態が悪く、難易度の高いインプラント治療の場合、『CT撮影』が必要です。
昨日の2症例も『CT撮影』を行い、事前に他の先生とインプラント埋入のシュミレーションを行い、いろいろと検討をしていました。

ただし、『CT撮影』は単に撮影して見るだけではその効果は発揮されません。
撮影したデータを処理することが必要です。
そこで今日の話はCTデータをコンピュータ処理する最先端インプラントシュミレーションソフトについて
書きたいと思います。

『コンピュータによる最先端インプラントシュミレーションソフト』

『CT撮影』はだいぶ前からあったもので、だいぶ前からインプラント治療の際にも使用されてきました。
しかし、実際に『CT撮影』したデータをインプラント治療のために処理するソフトはほとんどありませんでした。
2000年頃からそうした『CT撮影』したデータを処理する『インプラントシュミレーションソフト』のレベルが向上してきました。
2005年頃から臨床においても十分利用できる『インプラントシュミレーションソフト』ができてきました。
これはインプラントの普及とともに向上してきました。
その先駆けが当医院でも使用している『SimPlant(シンプラント)』という
インプラントシュミレーションソフトです。
この最先端インプラントシュミレーションソフトを使用するとさまざまなことができます。
例えば写真のように『顎の立体模型』を作製することも可能です。
写真の模型は下顎です。
下顎神経のモデル




模型自体を透明な樹脂で作製します。中に見える赤いものは神経です。
透明なことにより、神経の走行まではっきりと確認ができます。
この模型は原寸大ですので、担当歯科医師が、実際に治療前にシュミレーションでインプラントの埋入ができます。
あらかじめ患者様に行うインプラント治療を同じ条件でできるため、非常有効な検査です。
これ以上の検査はないと言っても良いでしょう。
患者様とまったく同じ状態が再現できるのですから

続きはまた明日!

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2007年7月15日

インプラント 歯周病 専門医のブログ: CT撮影の必要性(安心してインプラント治療を行うために)その3

今朝はさほど雨は強くないですが、午後には台風が上陸するかもしれないということです。
大きな被害がでなければいいのですが…

昨日も台風の影響で雨が強かったのですが、多少のキャンセルはありましたが、かなり混んでいました。
今日は昨日より雨、風が強くなるようなので、来院予定の患者様は無理をされないでいただきたいと思います。

さて今日も続きの話です。
『CT撮影の必要性(安心してインプラント治療を行うために)その3』になります。
simplant画像総合




昨日は『CT撮影』により『立体的』で『輪切り』状態のレントゲン情報を得ることができることを書きました。
『CT撮影』ではインプラント治療においてさらに重要な情報を得ることができます。
その一つが『骨密度』です。
簡単に言えば、『骨の硬さ』です。
インプラントは骨に中にチタンでできたものを埋め込む治療です。
これは骨折した部位をチタンのプレートで固定するのと同じです。
骨には『硬い骨』と『柔らかい骨』があります。
『どちらの骨がインプラントに適しているか?』
ということは難しいことですが、
『硬い骨』と『柔らかい骨』のそれぞれの特徴をお話します。
基本的に『硬い骨』はインプラントにとっては良いことです。
それはインプラントの安定が良いからです。
良く患者様にお話する『例え』は
インプラントは家を建てるための基礎の『柱』で、骨は柱が立つ、『土』です。
やはり、硬いしっかりとした『土』の上に柱を打ち込みたいですよね。
基本的にはインプラントもそうです。
『CT撮影』ではこのような『骨密度』の情報を得ることができます。

インプラントを行う際には骨の硬さがインプラントの治癒を大きく左右します。
上顎の骨は多くの場合軟らかいことが多く、インプラントの安定には適しているとは言えません。
しかし、軟らかい骨の方が血液の循環が良いことが多く、治りとしては良いということになります。
一方下顎は骨の質としては硬く、インプラント埋入直後の安定は良いのですが、硬い骨は血液の循環が悪いことがあり、治癒としては良くない場合があります。
しかし、硬いといってもその差はあり、非常に硬い骨でなければ得に問題は起りません。
『CT撮影』ではこの骨の状態を1ミリ以下の範囲で評価することが可能になります。
これは通常のレントゲン撮影では絶対に得ることのできない情報です。
骨の状態が悪いインプラント治療を行う際には大変役立つ情報です。

それではまた明日!
台風がそれてくれればいいですね。

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。
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