歯周病専門医サイトブログ

2009年8月31日

歯周病治療の中断は、良くない!

8/31(月曜日)です。
このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。
今日のテーマは、『歯周病治療の中断は、良くない!』です。


前回のブログでは、現在の歯周病の状態をきちんと把握することが重要であることを解説しました。
つまり、この歯周病は、治せるのか? 治せないのか?
ということでした。

徹底した歯周病治療を行うことにより、歯周病の進行を停止させることが可能な歯もありますし、
どのような治療を行っても歯周病の進行を停止させることができないケースもあります。

これが、現実的なことです。

いくら 歯周病専門医であっても全ての歯を残すことは不可能です。

どの歯が治療可能であるのか?
どの歯は、抜歯になるのか?
を正確にきちんと判断できるのが、 歯周病専門医なのです。

ここまでが、前回のブログの内容でした。

本日は、『歯周病治療を中断される患者様は、問題をさらに大きくする!』という話です。

歯周病の治療は虫歯の治療とは異なり、1回や2回程度の治療で終了することはほとんどの場合ありません。
特に重度の歯周病の場合、治療期間が半年以上かかることもあります。
歯周病の治療を希望されて来院した患者さんのうち 
多くの方は、治療を中断してしまいます。

それでは何故このように治療を中断する人が多いのでしょう。

その理由は、いくつかあります。
1.初期の治療により出血等の症状が改善したから!
2.仕事等が忙しく、通院する時間がない!
3.治療に対する痛み等があったから!
4.治療の必要性はわかっていてもなかなか行動に移せない!
5.一度予約をキャンセルしてしまったために通院しにくくなった!
6.治療に対する理解が得られなかった!

こうした点についてお話します。

まず、1番目の『初期の治療により出血等の症状が改善したから!』の話になります。
『歯ブラシの時に歯肉から出血がある』ということを主訴として来院された方に多いのですが、
歯周病の治療を始めると出血と腫れは、急速に治まってきます。
もちろんこの時点で歯周病治療が終了する方もいらしゃいます。

しかし、重度歯周病の場合、出血が治まっても、歯周病が完全には、治っていないこともあります。

歯周病の治療は、
まず、検査、
そして治療(初期治療)、
その後どこまで治ったかを判断するために再度検査を行います。

この再検査を行って、きちんと歯周病が改善されたことを確認してから治療が終了となるのです。

しかし、患者様の中には、『出血や腫れが良くなったから治ったんだ!』という自己判断で治療を中断される方もいらしゃいます。
しかし、現実的には、まだ歯周病は完全には治っていないケースもあります。
結果的に、歯周病は再発し、数年後には、初診時の状態以上に問題が悪化していることも良く経験します。
一度 歯周病治療を開始された患者様が途中で中断し、再度来院された時には、初診時以上に問題が大きくなているのです。

自己判断は危険です。
中途半端にせず、きちんち治療を行うことが重要なのです。

次に2番目の『仕事等が忙しく、通院する時間がない!』ということです。
これは、ご本人の意思だけではありませんので、難しいことです。
私達歯科医師としても、『通院 時間がない!』ということに対しては、どうすることもできません。
ただし、一つ言えることは、治療を進める段階で、どうしても ある程度短期的に治療を行わなければならないこともありますし、ある程度治療期間をあけても大丈夫 という段階もあります。

例えば、歯周病治療を開始する段階で、『初期治療(基本治療)』 という治療があります。
初期治療の中でも歯肉の炎症を抑える重要な治療が『ルートプレーニング(SRP)』になります。
この治療方法についての詳細は、省略しますので、以下をご覧になって下さい。
    ・ルートプレーニング(SRP)

このルートプレーニングは、歯肉の内部に侵入した 汚れ を撤去する治療です。
ただし、全ての歯を1回で行うことは、難しいことであり、
当医院では、上下顎、左右側を4つのブロックに分けて行います。
つまり、4回に分けて『ルートプレーニング(SRP)』を行うのです。
1回の治療次回は、病状によっても違いますが、40分〜60分程度かかります。

通常この治療(『ルートプレーニング(SRP)』)は、1週間に1回程度の間隔で行います。

この『ルートプレーニング(SRP)』により、治療を行った部位からは、歯周病細菌の減少が起ります。

ただし、1部位行ったのみでは、治療を行っていない他の部位には、まだ歯周病細菌の感染が残っているのです。

この治療を行っていない部位(細菌感染がまだ存在する部位)から
治療を行った部位(『ルートプレーニング(SRP)』を行った部位)に感染を起こすのです。

そのため、『ルートプレーニング(SRP)』を開始した場合には、ある程度短期的に続けることが重要です。

1回『ルートプレーニング(SRP)』を行っても、次の『ルートプレーニング(SRP)』を行うのが何ヶ月という期間がかかってしまっては、まだ感染している部位から再感染をしてしまい、結果的に治療効果が認められないこともあります。

そのため、お忙しい患者様の場合には、この治療ステップは、どうしても連続して治療を受けれ必要性があることを十分にご説明させていただいています。

『仕事が忙しい!』ということが最もなことですが、
『歯周病を治したい!』というお気持ちがあるのであれば、
どこかで時間を作らなければなりません。

そのため、時間的な制約がある方は、どうしても通院しやすい歯科医院を選択することも重要です。

また、治療開始前に、現在の生活スタイル 等を担当医にきちんと説明し、
どのくらいの通院が必要であるかど事前に確認することも大切です。


3番目以降の話については、次回のブログで解説します。


次回の歯周病ブログは9/7(月)です。

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