口臭の話し:その12

2012年5月7日(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週月曜日 にアップしています。

今日のテーマは、『口臭の話し:その12』になります。

このブログは、歯周病の専門サイトですが、
このところ口臭の話しばかりになっています。
今日も口臭の話しの続きです。
過去の話し(:その1〜:その11)は、下にスクロールしてご覧になって下さい。

今日もQA形式で解説します。

Q
私自身の口臭を 他人がどの程度感じているかを知りたいのですが、良い方法はありますか?

A
口臭に不安を感じている方は本当に多くいらっしゃいます。
しかし、ご自身で口臭を的確に把握することは難しいことです。
例えば、デンタルフロス等を行った後でフロスを嗅ぐと臭いがあります。
これは食物が残った状態を嗅いでいることであり、他人が感じる口臭ではありません。
また、手やコップに息をかけて、その臭いを嗅ぐことを行う方もいらっしゃいますが、
こうした状態で嗅いだ臭いは、会話中に生じる口臭とは違いますので、
適切な判断方法ではありません。

一番良いのは、家族等に至近距離で通常会話で口臭があるかどうかを聞くことが良いでしょう。
しかし、こうしたことは他の人には言いにくいことですので、
やはり口臭外来で直接 会話時の臭いを嗅いでもらうことが一番です。
口臭外来は、そうしたことが専門ですので恥ずかしいことはまったくありません。

次の質問です。
上記と同様な質問を受けるこがあります。
Q
家族に口臭があると言われたのですが、私自身は自覚がありません。
本当に臭っているのでしょうか?

A
このような質問もよくあります。
臭いというものは慣れがあり、臭いに対して麻痺している状態ですので分からないのです。
例えば、毎日使用している部屋はご自身では臭いを感じないことが多いのですが、
これは臭いに慣れてしまっているのです。
この場合には、本当に口臭の問題がある可能性があります。

また、ご家族のみに口臭を指摘され、他の人に口臭を指摘されない場合には、
生理的口臭の可能性があります。
生理的口臭の中でも起床時口臭はご家族に指摘されやすい口臭です。
起床時口臭は、その名のとおり、起きた時に臭うことです。
口腔内を原因とする口臭の原因の一つとして、
細菌(嫌気性細菌)の活動による 代謝産物の臭いがあります、
口臭の原因の一つは、細菌なのです。
そのため、細菌を増殖させないことが重要です。
口腔内の細菌が最も多くなるのは、唾液の分泌が減少している時です。
唾液には、細菌を減少させるための抗菌物質が含まれています。
唾液を多く分泌させることが口臭撃退に大きく関係してきます。
唾液の重要性については、このブログでも何とも解説しています。
唾液の分泌が少なくなると細菌が増殖しますので口臭が起こります。
唾液の分泌が最も少ないのは就寝時です。
そのため、就寝時に細菌が増殖し、朝(起床時)に口臭があるのです。
ただし、この起床時口臭は、気にされることはありません。
どなたでもある口臭です。
食事(朝食)をとることにより、唾液の分泌が促されて、口臭は減少していきます。
ここで問題なのは、歯磨きだけをして、食事をとらないことです。
食事をとらないことは、唾液の分泌異常につながるだけでなく、
体調自体の乱れが起こることになり、唾液の分泌量減少につながります。
また、水分不足も問題となります。
このことは、過去のブログでも解説した内容です。
起床時の口臭を気にされるあまり、
朝に歯磨きを過剰に行い、
食事後の臭いを気にされるあまり食事をとらなかったり、
臭いが気になるあまり、デンタルリンス等の化学薬品を使用しすぎることも問題です。
規則正しい生活習慣は口臭にとって本当に大切なことなのです。
以下に生理的口臭について簡単に列挙します。
個々の詳細は、今後ブログで解説します。

生理的口臭

1.加齢性口臭
口腔内の自浄作用 や 恒常性維持機能、口腔内免疫機能の低下による
口腔内細菌増殖による口臭

2.起床時口臭
睡眠中の唾液分泌抑制と それに伴う口腔乾燥により口腔内細菌の増加(繁殖)が
起こることによる口臭

3.空腹時口臭
唾液の質の変化(粘液性への変化)や 膵液が胃において分解されたガスによって、
引き起こされることによる口臭
また、食事中や食直後と違い、空腹時には唾液の分泌減少が起こるため、
細菌繁殖が起こりやすく口臭の原因となる。

4.緊張時口臭
口臭に対して不安をもつことにより口腔内はさまざまな緊張状態となる。
口臭が気になるあまりに会話も少なくなり、舌運動も制限され、
結果的に安静時唾液分泌の停滞、口腔内自浄作用が低下する。
唾液が停滞し、 好気性細菌による酸素消費量が低下すると嫌気性菌が増殖し口臭が起こる。

5.疲労時口臭
疲労に伴い生理的機能が抑制を受け、唾液分泌量の低下等によって口臭が起こる。

6.妊娠時口臭
血液中のホルモンバランスの変化による口臭

7.月経時口臭
血液中のホルモンバランスの変化 や 月経時の体調不全から自律神経系の働きの
バランスが悪くなることが原因と考えられる口臭

8.思春期口臭
中学生から高校生くらいの時期にかけて、心身の発達の伴う思春期特有の口臭であり、
ホルモンバランスの変化に伴う口臭。
また、乳歯から永久歯に変わり、口腔内細菌の種類等細菌叢の変化によることも
原因の一つとなっている。
また、子供から大人への変化に伴う生活習慣の変化(乱れ)も自律神経の変調等を起こし口臭の原因となる。

9.更年期口臭
血中ホルモンバランスの変化に伴う口臭

10.飲食後口臭
飲食後に食物残渣が歯、舌、口腔粘膜に付着(停滞)することによる口臭

次回のブログは、5月14日(月)になります。

口臭で悩んでいる方は非常に多く、
当医院でも口臭外来を新設するために現在準備を行なっています。
今年の夏頃に「口臭外来を開設」する予定です。
正確な日時等が決まりましたら お知らせします。
口臭外来前に 完全に無臭にするための
口臭用品の取扱を口臭外来開設 前より開始する予定です。

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今後も多くの患者様に支持されるよう スタッフともどもがんばってきたいと思います。

ランキングの詳細は、以下をクリックして下さい。
オリコン2012年 インプラント治療前のケア・説明部門: 7位

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