一般的な歯磨き剤の問題点(合成化学薬品の有害性!)

2013年5月14日(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週月曜日 にアップしています。

今年最初の歯周病ブログです。
昨年の最後の方のブログは、「正しい歯磨き方法」というテーマを書いてきました。
なぜかと言いますと
なぜ歯磨きを行っているのか?
という正しい答えが分からない方が非常に多いからです。
稀に歯科医師でも誤った歯磨き方法を行っている方もいらっしゃいます。

私達が正しいと思っていることや
普段行っていることが全て正しいということではありません。
また、後でも説明しますが、
日本で普通に行われていることが 世界では普通ではないこともあります。

その一つとして、昨年末に「正しい歯磨き方法」という内容を書いてきました。
食べたらすぐ歯を磨く
という考えは、虫歯予防としては明らかに間違えです。
食べかすを取ることが虫歯予防ではありません。
実際に日本人の多くは、毎日、毎食後に歯磨きを行います。
しかし、先進国の中で日本人の虫歯保有率は非常に高いのが現状です。
「毎食後に歯を磨いているのにいつも治療を行っている!」
という方も多いのではないでしょうか?

予防大国の一つである スウェーデン では、虫歯はほとんどない状態です。
虫歯治療を行っている歯科医師も日本と比較すると
圧倒的に少ないのが現状です。
あまりにも虫歯治療がないので、歯科医師は、予防は別として
スウェーデン国内では虫歯治療では食べていけないため、
隣国に行く人もいるほどです。
それだけ虫歯予防が成功しているのです。

それでは、スウェーデンの国民は そんなに歯磨きを行っているのでしょうか?
歯磨きの回数が多いのでしょうか?

答えは、違います。

虫歯にならないための方法をきちんと理解しているのです。
予防ですね。

日本では
歯磨き=虫歯予防
という考えがあるのです。
ただし、誤解してはいけないのが、歯磨きが悪いということではもちろんありません。
歯を磨くことは重要なことです。
「なぜ歯磨きを行なうのか?」
という基本的なことが分かっていないことが問題なのです。
このことは昨年のブログで何回も解説してきました。

日本ではこの 予防 という観点がほとんどないまま 歯科医療が進んでいたのが問題なのです。

日本の健康保険制度は、世界的にみても非常にすばらしいことですが、
医療側からすれば「出来高払いで利益を得る」ということとなっているのも事実です。
「風邪を引けば、病院で薬を処方」
というのが当たり前の医療スタイルです。
世界的に 単なる風邪で 抗生剤を処方される国はどれだけあるのでしょうか?
日本は本当に稀な国といっていいでしょう。

先ほど書きましたように 日本の保険医療は、本当にすばらしい制度ですが、
その反面過剰な治療行為を生んでいるのも現実的なところです。
健康保険制度ができたころの歯科医療は、
虫歯を削ること、抜歯することが医療行為のほとんどであったのも事実です。
予防という観点から歯科医療を行ってきた歯科医師は、非常に少なかったのです。
その一つとして、予防ということが保険の考えにはなかったからです。
日本の歯科保険医療は、「病気を治す」ということが大きな目的であり、
病気を予防することが第一の目的ではなかったのです。

そのため、歯科医師は、虫歯を削ること、抜歯をすることを中心に歯科医療を行なってきました。
1日に100人以上診察していた歯科医師も多く、
歯科医療をこなすということで精一杯だったのも事実です。

そのため、「正しい歯磨き方法」というのは浸透せず、
予防は歯科医師主導ではなく、
企業主導で国民に知れ渡ったのです。
その一つが「誤った歯磨きの知識」です。

企業は、当然のことながら商品が売れなければ利益はでません。
安価で製造することも必要です。
大量生産では、安定した材料調達も非常に大きなことです。
商品を認知してもらうために、
テレビコマーシャル 等で宣伝をします。
その結果、「食事が終わったらすぐ磨きましょう!」というような
風潮が浸透してしまったのです。
「食べたら汚れが歯に付くので、すぐ磨くのは当然」
というような考えです。
食後に食器を洗うのと同じ感覚です。

1億人が毎食後に歯磨きを行なえば、
それは相当の利益につながります。

そうした予防方法を行なってきた日本の虫歯予防が
2013年になった現代で虫歯が劇的に減ったのか?
ということをみてみると
先進国で虫歯有病率の高い国となっています。

前置きが長くなりましたが、
このブログでは、正しい情報、知識を伝えることが目的となっていますので、
昨年末が「正しい歯磨き方法」でしたので
今年始めのブログのテーマは、一般的な歯磨き剤の問題点(合成化学薬品の有害性!)という内容で、誤った歯磨き剤の知識を払拭していただきたいと思います。

一般的な歯磨き剤の問題点(合成化学薬品の有害性!)
日本の歯磨き剤の多くには、ラウリル硫酸ナトリウムという合成界面活性剤が使用されています。
これは発泡剤であり、泡立たせることを目的として使用されています。
合成洗剤に使われるのと同じです。

ラウリル硫酸ナトリウムは、人工的につくられた石油科学系物質なのです。
ラウリル硫酸ナトリウムの毒性については、さまざまな見解がありますが、
ここでは詳細については省かせていただきます。
(発ガン性があるとか ないとか さまざまなことが言われていますが…)
また他の機会でこうした内容には触れたいと思います。

合成界面活性剤を口腔内で使用すると 急速に粘膜から吸収されていきます。
口腔粘膜は、皮膚からの体内浸透に比べて約10倍以上もの体内吸収率があるといわれています。
そして、体内に蓄積されていきます。
もちろん1回の使用で問題が起こる可能性はほとんどないと考えられますが、
毎日、毎日、何年、何十年も使用すると
蓄積量は増え、問題を引き起こす人もでてきます。

また、歯磨き剤に使用される多くの化学薬品は、
アレルギー や ガン(癌)、糖尿病、不妊症、高血圧、皮膚炎、などの要因の一つとされています。

多くの歯磨き剤を製造 販売するメーカーは、先にも説明したように 泡立てること や 殺菌 を目的として、ラウリル硫酸ナトリウムを使用しています。

しかし、本当に口腔内にそのような成分が必要なのでしょうか?

私個人の見解としては、歯磨きを行なう際に泡立たせる必要性はないと思いますので、
リスクを追ってまで使用する理由はありません。
「泡立った方が売れる!」という考えがあるのかもしれませんが、
必要ではないものを使用することはありません。
安全性を第一に考えることが大切です。
ちなみに私自身は、歯磨きを行なう際に 一般的な歯磨き剤は使用していません。

また、世界的にもラウリル硫酸ナトリウムを禁止している国が非常に多いのも事実です。

ドイツでは、
ラウリル硫酸ナトリウムは、人体に有害なので使用禁止になっています。

アメリカでも
ラウリル硫酸ナトリウムは6歳以下の子供用品への使用を禁止しています。

また、多くの歯磨き剤には、ラウリル硫酸ナトリウム以外にもさまざまな化学製品が含まれています。
例えば 抗菌剤として含有されているトリクロサンは、塩素を含んだ水と
接触すると化学反応を起こしクロロホルムへと変化することが報告されています。
これは毒性の強い化学成分であり、米国環境保護庁では 発がん性物質の能性があるとして分類しています。

さらに 固まらないようにするための プロピレングリコール も粘膜アレルギーを起こす可能性があり、ラウリル硫酸ナトリウム と同様に アメリカでは6歳以下の子供用品への使用を禁止しています。

化学製品を多く使用した歯磨き剤を使用するのがご心配な方は、
そうした成分を含まない物も販売されていますので、
パッケージの裏側等をみてご判断されて下さい。

インターネット等で安全性の高い製品を購入することも一つの方法ですし、
ハンズ や ロフト等でも輸入歯磨き剤も売っています。
海外の歯磨き剤が良いということではありませんが、
先に説明しましたように 海外では危険性の高い製品が禁止となっていることが多いので
輸入品等のパッケージを良く見て購入判断をされてみて下さい。
もちろん国内の製品でも安全性の高い歯磨き剤もあります。

当医院でも化学薬品を使用せず(合成界面活性剤フリー、ノンアルコール)、
人体にも環境にも優しい漢方系薬用歯磨き剤を販売しています。

Dental Paste(デンタルペース)という歯磨き剤です。
DSC_0023

漢方系薬用歯磨き剤

簡単にこの製品の特徴を説明します。
Dental Pasteの特徴
この歯磨き剤は一般的な歯磨き剤とは異なり、口腔内過敏を促進させるような
合成界面活性剤 や 殺菌成分などの化学物質を含まないナチュラルな漢方成分が主体となっています。
虫歯や歯周病を予防するために漢方成分のカンゾウが含まれています。
粘膜過敏を抑止するためにオウゴンが含まれています。
また、口臭を引き起こしたり口腔内の細菌が活動しやすい原因となる口腔内
の酸性化を防止するためにpH安定剤として天然の重曹が含まれているのでホワイトニング効果もあります。

院内には、その他の成分も掲載したプリント(資料)も配置してありますので、
ご興味のある方は、お持ち帰りになって下さい。

ちなみに
このブログでは、「歯磨き剤」という書き方をしていますが、
「歯磨き粉」という言い方もしますよね。
若い方がこのブログを読まれている場合には分からないかもしれませんが、
以前の歯磨き剤は、チューブではなく、本当にだったのです。
洗剤のような粉と同じです。
バターが入っているような小さな箱の中に粉が入っていたのです。
洗剤の小さい版のようなものです。
その粉を付けて磨いていたので
「歯磨き粉」というのではないかと思います。
私のかってな意見ですが…
私が小さい頃は「歯磨き粉」を使用していました。

違ったら誰か教えて下さい。

1月14日は祝日になりますので、
次回のブログは、1月21日(月)になります。

インプラントのブログは下記をクリックして下さい。
インプラントブログ

インプラント基礎ブログは下記をクリックして下さい。
インプラント基礎ブログ

メール無料相談は こちらをクリック                          歯科治療で分からないこと や ご心配ごと をメールして下さい。基本的に、当日に回答させていただきます。

インプラントオンライン見積もりは こちらをクリック
欠損部からインプラントの治療費や治療期間(治療回数)等をお答えします。

インターネット・オンライン予約 はこちらをクリック
休診日でも24時間 オンラインで予約が行えます。

オリコン歯科医院ランキング2012年度版発表!

オリコン(音楽のオリコンチャートが有名ですが…)の2012年度版が
公表されました。
オリコンは、音楽以外でもさまざまな分野でアンケート調査を元にしてランキングを発表しています。
当医院はインプラント治療で 11部門中 5部門で ベスト10入りをしました。
ランキングされた多くの歯科医院は、大学病院 や 規模の大きい歯科医院ばかりでしたので、当医院のような小規模の個人歯科医院が選出されることはとても喜ばしいことです。
今後も多くの患者様に支持されるよう スタッフともどもがんばってきたいと思います。

ランキングの詳細は、以下をクリックして下さい。
オリコン2012年 インプラント治療前のケア・説明部門: 7位

オリコン2012年 インプラント治療の丁寧さ部門: 10位

オリコン2012年 インプラント治療結果部門: 8位

オリコン2012年 治療プランの充実度部門: 10位

オリコン2012年 治療後のアフターケア・保障制度の充実度部門: 6位

歯周病専門サイトは、以下をクリック
歯周病は横浜歯周病情報センター

インプラント専門サイトは、以下をクリック
鎌倉インプラント情報センター

総合サイトは、以下をクリック
インプラントなら横浜の大船駅北口歯科