短期集中 歯周病細菌 除菌 プログラムFMD( Full Mouth Disinfection ):その7

2014年12月 1日(月曜日)です。

始めに休診のお知らせです。
12月7日(日曜日)は、口臭研修会参加のため休診となります。

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時給 等の詳細は以下のページをご覧下さい。
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今日から12月ですね。
1年は早いものです。

年末年始の休診案内です。
12月30日(火曜日)〜1月5日(月曜日)まで休診となります。

痛みがある方 や 治療が途中の方、暫く定期管理を行っていない方
等 お早めにご来院下さい。

12月は、予約が非常に混み合いますので、お早めにどうぞ!
(インターネットの年内予約は すでにほとんど埋まっています)

さて 今日のテーマは、
『短期集中 歯周病細菌 除菌 プログラムFMD( Full Mouth Disinfection ):その7』になります。

今までの1回目から6回目を見られていない方は、以下をご覧になって下さい。

FMD 1回目

FMD 2回目

FMD 3回目

FMD 4回目

FMD 5回目

FMD 6回目

それでは、本日の内容を始めます。

始めに少しおさらいです。

短期集中歯周病細菌 除菌 治療 FMD Full Mouth Disinfection )は、
歯周病治療を基本1回(1日)で行う治療法です。
(状況により1週間程度で2回に分けて行うこともあります)

そしてFMDは、

歯周病の中でも侵襲性歯周炎と言われる
悪性度の強い歯周病細菌に感染している状態 や

通常の歯周病治療を行ってもなかなか改善が認められないような
難治性歯周炎といわれる病状の場合に効果的な方法です。

また、FMDは、
歯周病細菌を軽減するための抗菌療法と併用することで
最も効果を発揮させることが可能となります。

この抗菌療法は、歯周病の細菌検査を実施することで、
口腔内に生息する歯周病細菌を特定することが可能になります。

口腔内には数百種類の細菌が存在していますが、
歯周病に非常に悪影響をする歯周病細菌は
数種類とされています。
その代表的な歯周病細菌が
A.a.菌、
P.g.菌、
T.d.菌
T.f.菌
という細菌です。

特にA.a.菌、P.g.菌は、悪性度の非常に強い細菌です。
侵襲性歯周炎では、
欧米人はA.a.菌の検出率が高く、
日本人ではP.g.菌の検出率が高い
とされています。

こうした歯周病細菌を検査で特定することで、
どの歯周病細菌に感染しているかを判断することができます。

そして、検出された細菌に得意的に作用する抗菌薬を
服用することで、歯周病細菌を減少させることが可能となります。

この抗菌薬は、FDM治療と同時に実施されます。

また、歯周病細菌は、口腔内のさまざまな部位に生息しているため、
単に歯周ポケット内部の汚れを取るだけでなく、
口腔内全体の除菌が有効なのです。
頬、舌、口蓋、扁桃…等に生息している歯周病細菌の除菌が必要なのです。

FMD治療は、単に治療回数を少なくして行う歯周病治療ではなく、
抗菌薬 や 口腔内のさまざまな部位に生息している細菌の除菌 等
を併用することで効果がある治療法です。

ここまでが今までの大まかな話でした。

本日は、こうした方法にさらに追加した治療法を解説します。

PDT(a- PDT)という最新の歯周病治療です。

本日までの6回のFMD治療で説明しましたように 
進行した重度歯周炎(侵襲性歯周炎)の場合、
歯周病治療(SRP/スケーリング•ルートプレーニング)を行うことで、
歯周病細菌は減少し、歯周ポケットの改善は認められるが、
歯周病細菌の比率(割合)を改善させることは困難であり、
歯周病細菌が残ることで、時間の経過とともに再発がしやすいのです。

PDT(a- PDT)とは、
そうした歯周ポケット内に残存している歯周細菌を減少させる治療法です。

PDT(a- PDT)とは、
Photo Dynamic Therapy(フォトダイナミックセラピー)の略で、
日本語では光線力学療法と言います。

今までにない新しい歯周病治療です。

PDTの治療ですが、
まず、歯周ポケット内部にバイオジェル(光活性剤)を入れます。

このバイオジェルは、歯周病細菌 と結合(くっつく)します。

このバイオジェルは光感受性物質と言い、
光を吸着すると 化学反応が起こり活性酸素を発生させることができます。

ポケット内部に入れたバイオジェルに
光(670nmの波長で 220mWの低出力光エネルギー)を約1分間照射します。

この光は、発熱を起こすこともないため、痛みを感じることはありません。

光エネルギーを照射することにより、
色素(バイオジェル)が結合した歯周病細菌は破壊されます。

このバイオジェル(色素)は、人間の身体の細胞には結合しません。

FMD法では、歯周ポケットの深い部位に対して、PDT法も併用していきます。

スライド1

歯周ポケット内部にバイオジェルをいれたところ

スライド2

光照射を1分間行い
活性酸素を発生させて
歯周病細菌を破壊

次回もFDMの続きです。

次回は、FMD治療を行うためのとても重要なことです。
また、歯科治療が怖いという方には、
非常に有効な方法を解説します。

お楽しみに!

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