歯周病専門医サイトブログ

2015年10月12日

侵襲性歯周炎の治療

2015年10月12日(月曜日)です。


今日は体育の日ですね。


今月は講演が4回あるので結構大変です。

すでに2回は終えましたが…
あと2回残っています。




さて このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、
『侵襲性歯周炎の治療』になります。


前回のブログでは歯根破折について解説しました。

この歯根破折のテーマですが、時々アップすることがあります。

それはこのブログで最も読まれている内容だからです。

永久歯を抜歯する理由として
前回のブログでも解説しましたが、

「財団法人8020推進財団の永久歯の抜歯原因調査報告書2005年」によると

抜歯原因として歯周病が最も多いです。

41.8%が歯周病で抜歯となったということです。

32.4%が虫歯です。

歯根破折で抜歯となったのは、11.4%です。


本日は、重度歯周病の治療についてです。

抜歯原因の4割が歯周病であることは
それだけ歯周病の方が多いということです。

現代の子供は、虫歯になる確立が以前より格段に減少してきています。

虫歯が1歯もない子供もかなりいます。

これは、虫歯予防の正しい知識が広がってきており、
それを実施されている親御さんが多くなってきているからだと考えれます。

本日は侵襲性歯周炎(重度歯周病)の話ですが、
ちょっと虫歯の予防について話すと
虫歯菌は、多くの場合、親御さんから子供に感染していきます。

感染する時期も分かっています。

子供が1歳半から2歳半の時期に
他(多くは親御さん)から虫歯細菌が感染することで定着することが分かっています。

そのため、この時期(1歳半から2歳半)に
親御さん や おじいちゃん、 おばあちゃん、 兄弟… 等
周囲の人から質の悪い虫歯細菌が感染してしまうと
その子供は、将来的に虫歯で困ることになってしまいます。

しかし、質の良い虫歯細菌(虫歯になりにくい菌)に感染した子供は、
そのあと、虫歯になりにくい口腔内になります。

もちろん その後のフッ素 等での予防対策 や 歯磨き習慣も大切にはなりますが、
この1歳半から2歳半の時期での感染が最も重要であると言えます。

子供の周囲に虫歯が多い方が接触すると
リスクが高まるのです。


このポイントさえ注意すれれば、
先程の抜歯原因である
虫歯(32.4%)と
破折(11.4%)は、かなり防げることになります。

歯根破折は、神経のない歯で起こりやすいですから
虫歯が多い方は、
治療により神経を取り除くことがありますので、
虫歯治療が多い方は、
神経を取り除く可能性が高いと言えます。


この話は、もっといっぱいあるのですが、
本日は、重度歯周病の話なので、
抜歯原因として最も多い41.8%にあたる
歯周病について解説します。


歯周病の方の中で 10%〜20%は、
重度歯周病になることが分かっています。

先程の虫歯細菌と同様に歯周病も感染症です。

歯周病細菌と言われる菌による感染から始まります。

歯周病とは、歯周病細菌による感染症なのです。

この感染症ということをしっかりと理解しないと歯周病は治りません。

このブログは、歯周病ブログですから

同業者(歯科医師)を除けば、
多くの方が歯周病で悩んでいられることかと思います。

どのような病気もそうですが、
病気を治すためには、
まず病気についての理解が必要です。

なぜ歯周病になったのか?

という原因が分からないと 
きちんと治りません。

特に進行した重度歯周病の場合、
十分病気の原因についての理解が必要です。

進行した歯周病には、
悪性度の強い歯周病細菌が関与していることが分かっています。

現時点で歯周病に最も影響が大きい細菌は以下の5菌種であることが分かっています。
 
1. A.a.菌 ( Aggregatibacter actinomycetemcomitans )
           侵襲性歯周炎の発症に関連が深い菌 非常に悪性度の強い細菌

2. P.g.菌 ( Prophyromonas gingivalis )
           慢性歯周炎の発症に関連が深い菌
           年齢に比較して骨吸収が大きく この菌の比率が高い場合
           侵襲性歯周炎と診断される 非常に悪性度の強い細菌

3. T.f.菌 ( Tannerella forsythensis )
           慢性歯周炎の発症に関連が深い菌

4. T.d.菌 ( Treponema denticola )
           慢性歯周炎の発症に関連が深い菌

5. P.i.菌 ( Prevotwlla intermedia )
           思春期性 や 妊娠性歯周炎 の発症に関連が深い菌


特に
P.g.菌 、
T.f.菌 、
T.d.菌
の3菌種は、Red Complex(レッッドコンプレックス)と言われ、
非常に悪性度の高い細菌となっています。

例えば、
20〜40歳以下で骨吸収が大きく、
これらの細菌が多く存在する場合には、
侵襲性歯周病炎と診断されます。

しかし、こうした進行した重度歯周炎(侵襲性歯周炎)の場合、
通常の歯周病治療では、細菌の数を減らすことが難しく、再発率が高いです。


若い年齢(40歳以下)で
歯肉が腫れたり、
出血を伴ったり、
歯がグラグラしたり、
歯科医院で歯周病と言われた経験がある方は、
進行した重度歯周炎(侵襲性歯周炎)の可能性がありますので
要注意です。

早急に歯周病専門医を受診された方が良いです。

もちろん40歳以降でも
歯周病を放置すれば抜けてしまいますので、
早期治療が必要です。


私自身は、歯周病の専門医ですから
当医院を受診される方の中には、
非常に進行した歯周病の方も多いです。

そうした方は、かなり歯周病を放置されている場合が多いです。

1年や2年ではありません。

10年、
20年、
30年
と非常に長い期間歯周病を放置されていることは珍しくありません。

歯がグラグラするということは、
少なくとも10年以上は、歯周病を放置しているということなのです。

歯周病専門医であっても
全ての歯周病を治すことはできません。

あまりにも進行してしまった歯周病の場合には、
どんなに優秀な歯周病専門医であっても 治すことはできません。

そのため、歯周病は早期発見、早期治療が大切なのです。


最近、癌でなくなる著名人がテレビ等で報告されていますが、
どんなに癌治療で著名な先生でも
全ての癌を治すことはできないのが現状であり、
最も有効な方法は、
早期発見、早期治療なのです。

歯周病もまったく同じです。

早く検査をすることが大切です。



ちなみに全ての歯科医院で歯周病治療を行なっているわけではありませんので、
ご心配な方は、はやり歯周病専門医を受診されることが良いでしょう。


例えば、当医院を受診され、重度歯周病と診断された方のほとんどは、
歯科医院を受診していないわけではありません。

定期的に歯科医院を受診している方がほとんどであり、
虫歯治療や義歯を作製したり 等
長期的に治療 や 歯石除去の経験をお持ちの場合が多いです。

それなのに…
歯周病が進行してしまった!

ということになります。

そのため、
歯周病がご心配な方は、
まず通院先の歯科医院で
「歯周病の検査をして下さい」
とか
「歯周病に問題はありませんか?」
というように質問してみて下さい。

そして、必ず歯周病の検査データを説明してもらい
検査データを持ち帰ることが良いでしょう。

例えば、内科等で血圧を測定したとします。
上が130で
下が 90
というように血圧のデータを聞くことはあるかと思います。

測定した血圧が
良いのか?
悪いのか?
というようなことも当然のことながら担当医師から説明があるはずです。

そうしたことの説明を受けて
検査データ表をもらわれた方も多いかと思います。

同じように歯周病も当然のことながら検査データがあります。

通常、保険診療で歯石除去をされる場合、
歯周病の検査をすることは保険上必要になりますので、
今まで健康保険で歯石除去を受けられたことがある方の場合には、
歯周病の検査を行なっている確立が高いので、
歯石除去を受けられた際に
検査データをもらわれることが良いでしょう。

データをもらわれなくても、
歯周病に問題があったのか?
問題なかったのか?
等の結果は聞いた方が良いです。

こうしたことをしていれば、
先程にあったように
歯科医院に通院していたのに
歯周病に気がつかなかった!

とうようなことはなくなります。


歯科医院を受診していても
必ず歯周病検査をしているわけではありませんので、
虫歯の治療だけ行なっていて
歯周病検査をまったく行なわないことも十分あり得ますので、

ご心配な方は、
必ず 歯周病検査希望とご相談されることが良いでしょう。


話はだいぶ長くなりましたので
この続きはまた来週にします。


今月の休診日になります。
10月25日(日曜日)は、
私を含めて数人の先生が講演会に参加となりますので休診となります。







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