歯を磨かなくても歯周病にならない人 と 一所懸命 歯を磨いていても歯周病なってしまう人

2015年11月16日(月曜日)です。

先週の土曜日と日曜日は、
CAD/CAMという器械のセミナーに参加のため、
休診させていただきました。

こうしたセミナー や 学会 で休診することが時々あり、
患者様にはご不自由をおかけします。

学会等に参加することは
新しい情報を知る上でもとても重要なことであり、
当医院では、私だけでなく、
他の歯科医師、歯科衛生士もさまざまな学会に参加しております。

先日のCAD/CAMというセミナーは、
現在歯科の中で最も進化が激しい分野です。

CAD/CAMってなに?
ということですが
大まかに言えば、

オールセラミックを例にすると
コンピューターでセラミックを設計し、
これをミリングマシンという器械で削り出して作製することです。

今までは歯科技工士が全て手作業で行なっていた作業を
多くのステップでコンピューターと器械が作業することで
圧倒的に作業効率が上がります。

これによりオールセラミックの価格も下がり、
今まで適応できかなった素材の使用が可能になったり、
作製期間が圧倒的に短くなりました。

CAD/CAMという言葉は、
現在歯科の中で最も新しい分野で
その発展もすさまじしい勢いです。

半年情報を見ないと
まったくついていけないくらい進歩が激しい分野です。

また日本は、このCAD/CAM分野において
かなり世界的に遅れています。

数年遅れているといってもいいでしょう。

先日参加したセミナーは、
日本臨床歯科CAD CAM(JSCAD)の会長でもある
草間先生が主催する2日間の少人数の勉強会でした。

日本の歯科医師のほとんどが知らないような
最先端の情報がいっぱいありましてあ。

その中でも
以前から興味が高かった
IPS e.max CAD Super Structure Solutions
という話すぐに導入できる内容であり、
これによりインプラントのオールセラミックに
新しい選択ができるようになります。

当医院でも来月から導入可能になります。

詳細は、またインプラントのブログにアップしたいと思います。

また12月にも休診があります。
12月5日(土曜日) CAD/CAM学会
12月6日(日曜日) EBAC合同研修会(ほんだ歯科口臭研修会)
のため休診となります。
このところ 学会 等で 休診の日が続き患者様にはご不自由をおかけしますが、
よろしくお願い致します。

前置きが長くなりましたが、本日の内容になります。

このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、
『歯を磨かなくても歯周病にならない人 と 一所懸命 歯を磨いていても歯周病なってしまう人』になります。

この歯周病のブログを見られているということは、
現在 歯周病である方、
歯周病で悩んでいる方、
他歯科医院で歯周病と言われた方、
歯周病で抜歯と診断された方…

歯周病に問題を抱えた方であると思います。

毎食後に歯を磨いているのに…
歯周病になってしまった!

という人も多いのではないかと思います。

実際に歯周病の方の中には、
『毎日歯ブラシをしているのに…なぜ歯周病になってしまうのか?』

『定期的に歯科医院に通院しているのに 歯周病になってしまった!、抜歯になってしまった!』

『家族や友人の中には、歯磨きをあまりしていない人もいるのに歯周病でないのはなぜ?』

疑問をお持ちの方も多いかと思います。

歯周病の基本的なこととして、『なぜ歯周病になるのか?』ということが考えられるかと思います。

歯周病の原因は、さまざまです。

歯周病といっても
さまざまなタイプがあります。

若い年齢から歯周病が進行しているような方は、
特殊な歯周病細菌の感染が多い可能性が高いです。

このブログでも何度も説明しています
侵襲性歯周炎(しんしゅうせい ししゅうえん)という病気です。

この侵襲性歯周炎(しんしゅうせい ししゅうえん)は、
全ての人の中で10%程度いるとされています。

10%って すごいことですよね。

10人に1人は、
侵襲性歯周炎(しんしゅうせい ししゅうえん)
という非常に進行が早いタイプの歯周病です。

本当に治りにくいのが特徴です。

こうした侵襲性歯周炎(しんしゅうせい ししゅうえん)の場合、
どれだけ早く治療を開始するかが大きなポイントになります。

侵襲性歯周炎(しんしゅうせい ししゅうえん)を放置すると
どんな歯周病専門医であっても治すことが難しいです。

現在30〜40歳以下で
歯ブラシ中に出血がある方 や
歯がグラグラする
歯肉が腫れる
等の問題がある方は
すぐにでも歯科医院を受診することが必要です。

もちろんそれ以上の年齢の方でも
当然のことながら早めの対応が必要です。

早く治療を開始すれば
それだけ治る確立が高く、
治療回数も減らすことができます。

また、治療費も抑えることにもつながります。

どのような病気もそうですが、
早期発見、
早期治療が重要なのです。

先に侵襲性歯周炎は、
10%程度の方に発症することを説明しました。

非常に治りにくい歯周病です。

こうした方は歯周病専門医での治療が良いでしょう。

残りの方はどうなのでしょうか?

一般的な歯周病は、
慢性歯周炎という状態です。

こうした方は、
早い段階で治療を行ない、
適切な歯周病治療と
毎日の口腔清掃管理
等で十分治すことができます。

侵襲性歯周炎の治療については、
最近なんどかこのブログで解説してきました。

本日は、一般的な慢性歯周炎の方が注意してほしい内容です。

ただし、もちろん 以下の内容は侵襲性歯周炎の方にも重要なことです。

まず 歯周病の最大の原因は、歯周病細菌の感染です。

歯周病細菌がなければ、基本的には歯周病にはなりません。

しかし、口腔内に細菌がいないことは非常に難しいことです。

本来、人が生まれた時の口腔内には 歯周病細菌は存在しません。

どこからか感染をし、口腔内に定着するのです。

感染源の多くは、家族間です。

人との接触や食事を介して 歯周病細菌が感染するのです。

そのため、歯周病の方との接触は、歯周病細菌の感染リスクが高くなります。

ただし、歯周病細菌が感染したからといって、歯周病が進行するわけではありません。
歯周病細菌が増殖しないような口腔内環境であれば良いのです。

それが、歯磨きを徹底して行うということなのです。
歯周病細菌は、食後の汚れをもとにして増殖をします。
汚れが、歯の周囲に付着し、次第に歯周ポケット の内部に侵入していきます。

これが、歯周病の始まりです。

歯周ポケットについては、以下を参考にして下さい。
•歯周ポケット

歯周病細菌には、大きく分けて2種類が存在します。

ちょっと難しい話にはなりますが、
これが分かると歯周病のことがだいぶ理解していただけると思います。

1つは、好気性細菌です。
この細菌は、空気(酸素)が存在する場所で生存することが可能な細菌です。

もう一つは、嫌気性細菌です。
これは、空気(酸素)が届かない場所で生息する細菌です。

この嫌気性細菌が歯周病を起こす大きな原因菌なのです。

この嫌気性細菌を増殖させないことが
歯周病にならないための大きなポイントなのです。

先程の歯周ポケットに話を戻します。

歯周病になると 歯周ポケット は、どんどんと深くなっていきます。

深い歯周ポケット内部には、酸素がとどきません。

そのため、深い歯周ポケット内部には、嫌気性細菌が生息しているのです。

歯周病細菌の全てが悪いのではありません。

嫌気性細菌と言われる歯周病細菌を増殖させなければ、
歯周病を抑えることができるのです。

確しかに、歯周病になりやすい人 と 歯周病になりにくい人 はいます。
歯周病細菌の感染の程度の期間によって その人の口腔内の細菌の種類は変わってきます。

元々歯周病細菌の感染が少ない人は、歯磨きが不十分であっても
問題を引き起こすことが少ないのです。

しかし、歯周病細菌の感染が高頻度で起こっている人でも、
その細菌が増殖しないような口腔内の環境が整っていれば、
歯周病の発症を最小限に抑えることも十分可能なのです。

その一つの方法が『徹底した歯磨き』なのです。

具体的には、先程解説した 深い歯周ポケットをなくすことです。

一度深い歯周ポケットができてしまい、
歯周ポケットの内部に細菌が侵入してしまった場合には、
その後、いくら歯磨きを行っても ご自身では、
歯周ポケット内部の感染を取り除くことはできません。

まず、歯周ポケット内部に存在する歯周病細菌(嫌気性細菌)を取り除くことが必要になります。

その後、新たに感染しないように 歯磨きを徹底することが重要なのです。

ここまでが歯周病の基本中の基本の話です。

今日はもう少し話しが長くなりますが、
お時間がある方は是非ご覧になって下さい。

次に 歯周病の他の原因について解説します。

噛み合わせは、歯周病を悪化させる大きな原因になります。

噛み合わせが悪いからといって歯周病になるわけではありませんが、
歯周病がある方で、噛み合わせに問題があると
歯周病は、急激に悪化してきます。

次に 歯周病になる人の典型的なパターンとして、歯科治療の中断があります。

私が歯周病専門医 インプラント認定医 ということもあり、
来院される患者様の多くは、重度歯周病の方です。

重度歯周病の方を診療すると一定の方に起こることがあります。

歯周病治療の中断です。

歯周病の治療回数は、軽度であれば、数回の治療で終了しますが、
重度歯周病であった場合、治療期間が長くなることもあります。

重度歯周病の方で多く見られるのが、歯科治療を中断してしまい、
その結果、いくつもの歯科医院を転々とすることです。

治療が中断するたびに状況はどんどんと悪化していきます。

もっと早い段階で歯周病治療を行えば、
治療も簡単に行えますし、もちろん治療回数がかかることもありません。
また、治療後の再発のリスクも少なくなります。

しかし、重度歯周病であればあるほど、治療が大変になるだけでなく、
その後の再発のリスクも高くなります。

歯周病の患者様の中には、
『もっと早く治療をしていれば…』と思われる方が多くいらっしゃいます。

また、治療開始前に 治療計画書をお渡しし、
『きちんと治療を行わないとダメですよ!』とお話しても
始めは、通院するのですが、
結果的に中断される方もいらっしゃいます。

そして、次に来院された時にには、もう治療が不可能な状態になっていることがあります。

治そうという強い気持ちがないと病気は治りません。

歯周病を治すためには、
まずきちんとした検査を行うこと!
歯周病についてきちんと理解すること!
歯周病治療についてきちんと理解すること!
歯周病が進行すると歯を失う結果になること!
進行した歯周病の場合、治療するこが不可能な場合があること!
等をきちんとご理解することが重要です。

先程も書きましたように
歯周病を治そうという強い気持ちがないと治らないのです。

次に歯周病と全身疾患の話です。

例えば、糖尿病の方は、歯周病になりやすいのです。
糖尿病の人は 感染に対する抵抗力が低下しており、歯周病が悪化しやすいのです。

逆もあります。

歯周病の方は、血糖値を高めます。

歯周病細菌が糖の代謝に影響を及ぼし、血糖値のコントロールが悪くなります。

糖尿病の方は、歯周病の検査を行うことが重要です。
そして、もし歯周病であった場合には、きちんとした歯周病治療を行うことが重要です。
歯周病が治ると血糖値も安定することがあります。

口腔内も全身のヒ一つですから、体調に問題のある方は、
歯周病も悪化しやすいのです。

歯周病になりやすい人と言えば、喫煙者です。

喫煙と歯周病の関係は、歯周病の学会において 数多く報告されています。

ある報告によると、喫煙者は、非喫煙者と比較して、
歯周病の進行は 6倍以上も早い という結果もあります。

『歯周病を治したい!』と考えられている方は、是非禁煙して下さい。

歯周病は、歯周病細菌の感染症であることは、このブログでも良く書くことです。
そのため、重度歯周病の方は、口腔内の非常に多くの細菌が存在しているのです。

大量の菌が口腔内にあるのですから、大変なことです。
それを毎日の食事の際に、食べ物と一緒に飲み込んでしまいます。

飲み込んだ菌が肺に入って起こす病気を『誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)』といいます。

あまり聞き慣れない病名ですが、誰にでも起こる可能性がある病気です。

この誤嚥性肺炎は、えんげ(飲み込むこと)反射 と
咳反射が低下した場合に起こることが明らかになっています。

歯周病を起こさないような口腔内であれば問題はありませんが、
歯周病であったり、ブラッシングが不十分であると起こる可能性が高くなります。

しかし、細菌を飲み込んだからといって誰もがなるわけではなく、
寝たきりの方や老人性肺炎の方のように体力がおちた時にかかりやすい病気です。

日本人の死因の第4位が肺炎 (平成14年度の厚生労働省ホームページより)であり、
そのうちの約9割が65歳以上です。

また、歯周病細菌は、食べ物と一緒に飲み込むだけではありません。

血液を介して全身にまわっていきます。

菌血症という状態です。

菌血症とは、本来無菌である血液中に細菌が存在する状態を言います。

例えば、外科的治療の際に外部からの感染が血中へと入り込みます。

しかし、実際には、血液中に細菌が侵入しても一時的なことであり、問題となることはほとんどありません。

しかし、歯周病細菌のように常に口腔内に細菌が存在する状態は良くありません。
歯周ポケット 内部には大量の歯周病細菌が生存しています。
当然のことながら歯周ポケット内部にも血管(血液)が存在しますので、
その血管から歯周病細菌が侵入していきます。

特に注意しなければならないのは、心臓疾患がある方です。
心臓疾患がある方に歯周病治療(歯石を取る行為も同じです)を行う時には、注意が必要です。
歯石を取った際に、砕けた歯石から細菌が放出され、血液中に入っていきます。

血液を介して当然のことながら心臓へも流れ込みます。

ペースメーカーを使用されている方は、流れ込んだ細菌が付着し、問題を引き起こすことがあるので、注意が必要です。

注意とは、治療前に抗生剤を服用し、感染防止を行うことです。
つまり、歯石除去前(1時間以上前)に抗生剤を服用することです。
可能であれば、治療の前日から服用された方が良いでしょう。
こうすることにより、歯周病細菌が血液中に流れても被害を抑えることができます。

ただし、このような話をすると『歯周病治療は怖い!』と感じてしまいがちですが、これは違います。
誤解していただきたくないのですが、歯周病である場合には、
歯周病治療を行わないで、口腔内に常に歯周病細菌が存在する方が問題が高いのです。

重度歯周病の方では、常に口腔内に多量の細菌が存在するわけですから…

心臓疾患のある方 や 全身疾患のある方こそ、歯周病を治しておかないといけません。

歯周病は、放置すればする程、進行します。
進行した歯周ポケット 内部には、多くの歯周病細菌が存在していますので、リスクはさらに高くなってしまいます。

心臓病 や 全身疾患がある方 こそ徹底した治療が重要です。

また ご病気がある方は、歯科治療を受けられる際には、
問診票に病名等をしっかり記入することが必要であることと
担当医にも伝えることが必要です。
また、服用している薬についてもきちんと伝えることが大切です。

話は、ズレてしまいましたが、
喫煙者は、歯周病のリスクが非常に高いこと、
糖尿病 等の有病者も歯周病のリスクが高いことがあります。

また、歯周病が多くの疾患を誘発したり、
歯周病細菌によって全身的な問題も引き起こす可能性が高くなります。

持病をお持ちの方は、歯周病をきちんと治すことが大切です。
歯周病は、早期に治療を行えば、
治療回数も少なくなりますし、
十分治ります。

しかし、進行した歯周病であった場合には、
治療回数もかかり、
状況によって抜歯になってしまうことがあります。

一番問題となるのが、歯周病の放置です。
病気を放置して良いことは一つもありません。
歯周病は、どんどんと進行するだけです。

治療に無関心な人が一番 歯周病になりやすい人と言えます。

かなり話が長くなりましたが
本日の話はこれで終了です。

このブログが始まって以来 毎週月曜日にアップしていましたが、
現在 毎週 大学病院で外来診療と講義を行うことになったため、
ブログの更新が不規則になると思います。
毎週ご覧になっていただいている方も多くいらっしゃるかと思いますが、ご理解いただければと思います。
できるかぎり毎週月曜日にアップしたいと考えております。

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