歯周病とオールセラミック治療

2016年10月17日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『歯周病患者さんにおけるオールセラミック治療』になります。

まずオールセラミックの症例から見ていきましょう!
img09

左側が初診時で
右側が治療後です。

日本人の口腔内は、初診時のように多くの金属が装着されていることが多いです。

これは当然のことながら日本の健康保険では
奥歯は金属製で治療することがほとんどだからです。

このブログをみられている方でも
口腔内には少なくても 1つ 2つは金属製の詰め物等があるかと思います。

金属製の詰め物には利点もあります。
比較的安価で治療が行なえる
強度がある程度あり、破損しにくい。
といったところでしょうか。

しかし、
金属アレルギーの問題であったり、
審美的な問題であったり
等欠点も多くあります。

また次回以降に解説しますが、
オールセラミック治療と比較すると
金属製の治療の方が虫歯になりやすいのです。

金属アレルギーでないかぎり
審美性は治療を受ける方が気になさらなければよいのですが、
金属治療が虫歯になりやすいことは
大きな問題です。

今回のテーマでもある
歯周病 と オールセラミック治療ですが、
歯周病患者さんにとってもオールセラミック治療は有効です。

特にオールセラミックの中でも
ジルコニアは汚れが付きにくく
歯周病患者さんにはお勧めしたい素材です。

以下の写真は重度歯周病の方の初診時の口腔内写真です。
スライド1

スライド2

スライド3

スライド4

スライド5

そして歯周病治療後が以下です。
スライド6

以下は、初診時 と 治療後を噛む面からみた比較写真です。
スライド9

このケースでは ジルコニア という素材を使用しています。

初診時の写真は、日本人の口腔内によくある状態です。

オールセラミックは、以前(だいぶ前ですが…)は、
壊れやすい 等の理由から一部の歯科医師からは敬遠されていた経緯があります。

しかし、近年ではオールセラミック自体にもさまざまな素材が増えてきて、
強度も格段に上がってきました。

そして最も大きな違いが、オールセラミックを歯をしっかりとくっつける
接着という技術が格段に上がってきました。

このことにより、オールセラミックの成功率は非常に高くなってきています。

世界的にも金属製の被せ物の使用頻度は格段に下がってきています。

以下が米国での被せ物の種類のデータです。
全ての種類が掲載されているわけではありませんが、
主要な被せ物3種類を比較しています。

一つが   メタルセラミック:メタルボンド(陶材焼付鋳造冠)
二つ目が  オールセラミック
三つ目が  金属製(全部鋳造冠)
です。
スライド3

メタルセラミック:メタルボンド(陶材焼付鋳造冠)とは、
従来使用されてきたセラミックのことです。

一般的に皆さんが知っているセラミックというものは、
見た目は白い状態ですが、
内部には金属が使用されています。

具体的には、金属製でフレームを作製し、その上に陶材(セラミック)焼き付けて作製されています。

それに対してオールセラミックは、一切金属を使用していません。

2007年までは
約65%がメタルセラミック(陶材焼付鋳造冠)
約24%がオールセラミック
約8%が金属製
となっていました。

金属製って8%以下なんですね。

日本では奥歯ではほとんどが金属製ですがね。
(健康保険診療以外の治療は除く)

さて米国では、これが2013年になると…
オールセラミックが約80%となっています。

つまり米国ではほとどの場合、
金属を一切使用しないオールセラミックが主流ということになります。

もちろんこれは2013年のデータですから
2016年ではもっと変わっている可能性が高いです。

金属製の素材を使用した歯科治療は、もう時代遅れの治療といってもいいでしょう。

金属アレルギーに対する問題、
審美性、
成功率

総合すると
オールセラミック治療が格段に優れています。

本日は、簡単にオールセラミックについて解説しましたので、
次回からはもっと細かく解説します。

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