歯周病専門医サイトブログ

2017年4月17日

重度歯周病症例:侵襲性歯周炎(しんしゅうせい ししゅうえん)

2017年 4月17日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

本日は、先週まで解説していました内容を変更して症例報告を行います。

今日のテーマは、
『重度歯周病症例:侵襲性歯周炎(しんしゅうせい ししゅうえん)』になります。

歯周病は歯周病細菌による感染症です。

歯周病細菌が存在していなければ
歯周病になる人はいません。

ただし、歯周病細菌だけが問題ではなく、
歯周病が悪化する原因には、
噛み合わせの問題、
喫煙、
食生活、
ストレス、
糖尿病等の全身疾患との関係、
身体の免疫力
等非常に多くのことが関係していますが、
特に歯周病細菌は歯周病にとって非常に大きな問題です。

本日は歯周病細菌の中でも悪性度の高い歯周病細菌に感染した場合の症例を見ていきます。

重度歯周病の中でも非常に治すのが難しいケースがあります。
それが侵襲性歯周炎(しんしゅうせい ししゅうえん)と言います。

以下が初診時の口腔内写真です。

左右の奥歯を見てみましょう。

次に上下顎の噛む面から撮影した写真を見てみましょう。

歯肉は腫れ、
歯肉の退縮も見られます。
正面の写真を見ると上の前歯の間に隙間が見られます。
歯が動いたのです。

患者様の年齢は40歳です。

次に初診時のレントゲン写真を見てみましょう。

骨吸収があるのですが、これだけみても分かりにくいので、
骨の状態に線を引いたのが以下です。

青線が骨吸収する前の正常な骨の位置です。

赤線が現在の骨の状態(位置)です。

青線から赤線まで骨が溶けた(吸収した)ということです。

始めに説明しましたように歯周病は、
歯周病は、歯周病細菌による感染症です。

口腔内には、多くの細菌が存在しています。
その種類は数百種類にも及びます。

細菌の種類 や 数は 個人差が大きく、
非常に悪性度の高い細菌がいる方もいれば、
悪性度の低い細菌がいる方もいらっしゃいます。

悪性度高い歯周病細菌がいる方は、
当然歯周病が進行していきます。

歯周病が進行すると歯を支えている骨が吸収(溶ける)していきます。

一般的な歯周病は、歯磨きが十分にできないことで汚れが付着します。

食べかすが歯は歯肉の周囲についているということです。

この食べかすが歯周病細菌の餌(えさ)となるのです。

そして歯周病細菌が増えていきます。

歯周病細菌が増える場所が歯周ポケットという
歯と歯肉の境目です。

歯ポケットが深くなると
歯周病細菌がどんどんと繁殖していきます。

歯周病細菌の中には、歯肉に炎症を引き起す物質を放出します。

これにより歯肉は腫れます。

出血を起こします。

最終的には、歯を支えている骨が溶けるのです。

つまり汚れがついていると歯周病になるのです。

そのため、歯磨きが大切になっていきます。

これが一般的な歯周病の進行の仕方です。

しかし、侵襲性歯周炎(しんしゅうせい ししゅうえん)といわれる進行した歯周病の場合、
汚れがさほどついていなくても
歯周病がどんどんと進行してしまいます。

その原因が悪性度の高い歯周病細菌の存在なのです。

侵襲性歯周炎(しんしゅうせい ししゅうえん)は、
年齢に比較して進行が早いこと
汚れの付着に関係なく発症することが特徴です。

今回の症例の方は、40歳であり、
骨吸収の状態から推測するには、
おそらく歯周病が発症したのは10歳代から20歳代前半と考えられます。

若い頃から歯周病が始まったと考えられるのです。

また初診時の口腔内写真からみても
現在は汚れの付着はさほどなく、
口腔清掃管理(歯磨き)はある程度問題はないことも伺えます。

ちょっと専門的はことになってしまい、
難しいことになりますが、
米国の歯周病学会による
侵襲性歯周炎原因は、
A.a. 細菌の増加、
P.g. 細菌の増加(一部の患者で認められる)、
多型核白血球走化能の低下、
感染に対する過剰な炎症反応、
貪食球殺菌能の低下
となっています。

難しい話はさておき、
A.a. 細菌、P.g. 細菌の増加が大きな要因となっているのです。

A.a. 細菌 や P.g. 細菌は悪い細菌であると思って下さい。

それではこうした悪性度高い歯周病細菌はどこからやってきたのでしょうか?

唾液を介して人から感染している可能性が高いとされています。

つまり人から人へと感染しているのです。

夫婦間での歯周病細菌の感染は、
さまざまな研究により報告されています。

例えば、
夫が歯周病が進行している場合、
夫と同じ細菌が妻から見つかる確率は高いです。

つまり夫から唾液感染しているということです。

さらに問題なのは、子供への感染です。

同じ家族間の伝播であっても 親子間で伝播した場合には
遺伝的要素が同じであるため
子供の歯周病の発症リスクは高くなります。

子供が何人かいた場合、
全ての子供が同じ進行をするわけではありません。

遺伝的に歯周病感受性が高い子供の場合には
歯周病が発症するリスクは高くなります。

そのため、今回のような症例の患者さんは、
子供に歯周病細菌が受け継がれている可能性が非常に高いのです。

このブログを見られている方の中で、
歯周病が進行している方や、
歯周病によって多くの歯を抜歯された方がいらっしゃった場合には、
子供への感染を疑うことが必要です。

できれば大人だけでなく子供の細菌検査を行うことで、
子供の将来的なリスクを早期に判断することが必要です。

本日の患者さんの治療後が以下です。

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