最近 重度歯周病の方の来院が多い!:その1

2017年 9月 4日(月曜日)です。
このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。
今日のテーマは、『最近 重度歯周病の方の来院が多い!:その1』になります。
本日の内容は、以前から何度も お話した内容ですが、非常に重要な話しのため、再度解説したいと思います。
私自身は歯周病専門医ですから 当医院に来院される患者様の多くは 歯周病の方です。
歯周病といっても 軽度の歯周病から 重度の歯周病の方まで 病状の進行状態はそれぞれです。
しかし、最近の傾向として 歯周病が非常に進行した患者様が増えています。
原因は さまざまですが、長い間歯科医院を受診されなかったことが大きな問題となっています。
悪い状態でありながら そのまま放置してしまったことによる 歯周病の悪化です。
歯周病になってしまう原因には、多くのことが考えられます。
歯周病の主な原因は以下になります。
まず、歯周病細菌の存在です。
歯周病は感染症 です。
歯周病細菌というバイ菌が歯肉の中に侵入して起こる病気です。
歯周病細菌が歯肉の中に侵入すると
歯肉が腫れ、
出血を起こし、
最終的には歯を支えてる骨が吸収します。
骨吸収が進行すると
歯がグラグラとしていき、
最終的には、歯が抜けてしまいます。
この細菌感染を防ぐことが歯周病にとって重要なことなのです。
次の原因として、噛み合わせです。
噛み合わせとは、噛む力の負担が大きい場合に 歯がその力に耐えきれずにダメになってしまうことです。
噛み合わせだけでは、歯周病にはなりませんが、歯周病が進行しているような状態であった場合で 噛み合わせに問題がある方は、歯周病が一気に進行してしまいます。
具単的には、先(最初の原因)でご説明したように 歯周病は、歯周病細菌による感染によって起こります。
歯周病細菌の感染が進行し、歯を支えている骨が吸収し始めると、
通常の噛む力でもグラグラしてきます。
この状態でさらに噛む力の負担が大きくなると歯自体は、とても噛む力に耐えきれずに グラグラがさらに大きくなっていくのです。
歯周病専門医が最も難しい治療としているのが この噛み合わせがある患者様です。
ちなみに どのような噛み合わせが問題なのかと言いますと
歯ぎしり や くいしばり がある方です。
『私は 歯ぎしり をしていないので関係ない!』と思われている方も多くいらっしゃると思います。
しかし、実際には、ほとんどの方は『歯ぎしり』をしています。
中には『ギリギリ』と音がする方もいらっしゃいますが、
音がしない方の方が多いのです。
歯は、骨吸収がない状態でも多少は動くものです。
これは、正常なことなのです。
しかし、動く範囲は決まっています。
この正常に動く範囲であれば、歯には負担は加わりません。
しかし、この正常な範囲以上に歯が動いてしまった場合が問題なのです。
手首を例にとって解説します。
当然のことながら手首は動きますよね。
でも動く範囲は決まっています。
手首を360度 ぐるっと動かすことはできません。
動く範囲が決まっているからです。
しかし、転んだりした時に手を強くぶつけたとします。
その際に手首が必要以上に曲がったとします。
正常な動く範囲以上に動いてしまったのです。
この場合、手首のすじ は伸ばされてしまいます。
いわゆる 捻挫(ねんざ)という状態です。
歯にもこのようなことが起こるのです。
歯が正常範囲で動く以上に 噛む力のダメージが加わると
歯は打撲を起こすのです。
噛み合わせの問題は、本当に歯科治療(歯周病治療)を難しくします。
次の歯周病原因として喫煙
があります。喫煙者は歯周病が非常に治りにくいのです。
喫煙と歯周病の関係は、歯周病の学会において 数多く報告されています。
ある報告によると、喫煙者は、非喫煙者と比較して、歯周病の進行は 6倍以上も早い という結果もあります。
次の原因として生活習慣 です。
歯周病は生活習慣病なのです。
つまり、歯周病は、高血圧 や、糖尿病、高コレステロール症 といった病気と同じといってもいいでしょう。
糖尿病、高血圧 等の治療を行う際には、単に内科医 等が薬を処方するだけでは治りません。
患者様ご自身が生活習慣を適切に見直すことが重要です。
もちろん、食生活、運動、喫煙、睡眠、ストレス…等です。
いくら薬を飲んでも、上記のような生活習慣が守れなければ、治りません。
こうしたことが歯周病の原因と言えます。
まとめると 歯周病の原因は、
感染症!
噛み合わせ!
喫煙!
生活習慣 ということです。
細かく言えば他にも問題となる原因はありますが、
代表的な歯周病の原因は上記のようなことなのです。
最近 重度歯周病で来院される患者様の多くは、こうした原因といくつも抱えている方が多いのです。
しかも、長期的に歯周病を放置されているため、当医院を受診された時には
すでに歯周病が進行しすぎてしまっているのです。
歯周病の治療は多岐におよびます。
歯周病になってしまった原因により治療方法はさまざまです。
簡単な治療で十分完治するケースもありますし、
治らないケースも存在します。
いくら歯周病専門医 でも全ての歯周病を治せるわけではありません。
そのため、手遅れにならないうちに治療を開始することが最も重要なのです。
特種なケースを除いて、
一般的に 重度歯周病になるためには、相当長い期間がかかっています。
10年 とか 20年とかです。
そのため、『最近 急激に歯周病になった!』ということではありません。
特に歯がグラグラ しているということは、
かなり歯周病が進行している状態です。
そうとう覚悟しないといけません。
次回は本日の続きで2回目を解説します。

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