歯周病はいつからなるの?(若くても歯周病になることがある!!)

2018年11月19日(月曜日)です。
このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。
今日のテーマは歯周病はいつからなるの?(若くても歯周病になることがある!!)になります。
歯周病(ししゅうびょう)という言葉は、今では比較的一般的に使用されるようになってきています。
昔は歯槽膿漏(しそうのうろう)と言ってましたね。
歯周病というと中高年以降の方がなると思われているとかもしれませんが、
そうではありません。
歯周病は若い方でもなることがあります。
まず、歯周病ってどのような病気であるのかを説明していきます。
歯周病は、歯周病細菌による感染症です。
歯周病細菌がいなければ、歯周病にはなりません。
歯周病にならないためには、歯磨きが最も重要です。
これは最大のポイントと言えます。
それでは
歯を磨かないと歯周病になるのか?
歯を磨けば歯周病にならないのか?
という話をしたいと思います。
以下は1986年に報告された研究です。
どのような研究かと言いますと
歯を磨く習慣のない
また 歯を治療した経験もない
スリランカの紅茶農園の労働者480人を
未治療のまま15年間定期的に検査し
歯周病の発生 や 進行 がどのように起こるかを観察しました。
Löe H, et al Natural history of periodontal disease in man.
J Clin Periodontol. 13(5):431-45 1986 May
1971 1973 1977 1982 1985年
にそれぞれ検査を実施
この検査に参加した480人は
共通してプラーク 歯石 が均一に大きな凝集体として確認されました。
結果です。
9割の人が歯周病となりました。
その内訳は
約81%が中程度の歯周病の進行がみられました。
まあ そうですよね。
歯を1回も磨かないわけですし、
歯石も取ったりしないわけですから
歯周病になったのは当然のことと思いますよね。
約8%が急速な歯周病の進行がみられました。
この人達は、
歯周病の発症が早く、
ものすごい勢いで歯周病が進行し、
35歳で歯を平均12本失い、
40歳で20本、
45歳前に歯を全部失いました。
35歳で12本の歯が抜歯になったということは
20歳代で歯周病が進行していたことが十分考えられます。
先ほど解説したように
歯周病は、歯周病細菌による感染症です。
歯周病細菌が感染すると
歯を支えている骨が吸収(溶ける)していきます。
結果的に歯がグラグラとします。
この抜歯となるような状態までの骨吸収は、
数ヶ月で起こるわけではありません。
少なくとも10年以上はかかります。
そのため、
35歳で12本の歯が抜歯になった
ということであれば
20歳代で歯周病が進行していた
ということになります。
この結果から
同じ歯周病であったとしても
1割の方は、非常に歯周病が進行するとことがわかりました。
全ての人は、
歯を1回も磨かず、
歯科でクリーニングもしないにも関わらず、
その進行程度には違いがあったのです。
ここで最も印象的なのなのは、
残りの1割はほとんど歯周病にはならなかったことです。
同じ話になりますが、
歯磨きを1回もせず、
歯科治療も1回も行わないでも
全く歯周病にならない人が10%もいたわけです。
これらの人は、
なぜ 歯周病にならなかったのでしょうか?
その理由にはいくつかのことが考えられますが、
一つは、歯周病細菌の質や量の問題です。
本日の最初でも解説しましたように
歯周病は、歯周病細菌による感染症です。
そのため、どのような歯周病細菌が感染しているかによって
歯周病の進行状態が変わってくるのです。
詳細はまた次回のブログで解説しますが、
少しその内容を言えば、
悪性度の高い歯周病最近に感染した場合には、
将来的に歯を失う確率が格段に高くなるのです。
続きはまた次回!

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