重度歯周病患者様に適している歯周病治療:FMD:その3

2020年 3月23日(月曜日)です。
このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。
今日のテーマは、『重度歯周病患者様に適している歯周病治療:FMD:その3』になります。
このシリーズは3回目です。
1回のブログでは、
歯周病は、歯周病細菌による感染症であり、
感染する歯周病細菌の種類(タイプ)や数には個人差があり、
悪性度の高い歯周病細菌に感染すると
歯周病が進行しやすいことを解説しました。
このブログの詳細は、以下をクリックして下さい。
2020年 3月 2日(月曜日):重度歯周病患者様に適している歯周病治療:FMD治療1回目
2回目のブログでは、
歯周病の基本的な治療方法について解説しました。
このブログの詳細は、以下をクリックして下さい。
2020年 3月 9日(月曜日):重度歯周病患者様に適している歯周病治療:FMD治療2回目
本日は、このシリーズの最終回です。
前回のブログでも解説しましたように
重度の歯周病(侵襲性歯周炎)の場合、
数回に分けて歯周病治療(SRP/スケーリング•ルートプレーニング)を行う際に、
治療が完了した部位から
まだ治療が終わっていない部位へと
細菌感染する可能性が報告されています。
そこで
進行した重度歯周病の場合(侵襲性歯周炎)の場合、
「SRP/スケーリング•ルートプレーニング」は
短期間で治療を行うことで効果が高いです。
そこで 短期間(1日 もしくは 数回に分けて)で全ての歯周病に感染した歯に対して、
歯周病治療(SRP/スケーリング•ルートプレーニング)を行うことで
歯周病細菌を他の歯に転移させないようにする治療方法を
F M D ( Full Mouth Disinfection)法と言います。
一般的な慢性歯周炎の場合、
歯周病治療(SRP/スケーリング•ルートプレーニング)を行うことで
歯周ポケット内の細菌(歯周病細菌)の数は劇的に減少します。
しかし、進行した重度歯周病(侵襲性歯周炎:しんしゅうせい ししゅうえん)の場合、
通常の歯周病治療(SRP/スケーリング•ルートプレーニング)では、
細菌の数は減るものの、
治療後、約4週間程度で細菌叢(細菌の割合:比率)は元に戻ってしまうことが
多くの研究論文で分かっています。
つまり、進行した重度歯周病(侵襲性歯周炎)では、
歯周病治療後に
細菌の数は減ってはいくものの毒性の強い細菌の割合(比率)は
大幅には変化しない可能性があるのです。
そこで感染を防ぐために
先ほどにも解説しましたように
短期間(1日 もしくは 数回に分けて)で全ての歯周病に感染した歯に対して、
歯周病治療(SRP/スケーリング•ルートプレーニング)を行います。
また、抗菌剤による 毒性の強い歯周病細菌の除菌を行います。
また抗菌性の非常に高い
0.12%以上のグルコン酸クロルヘキシジンを使用した洗口を行います。
この0.12%以上というのが非常に大きなポイントです。
日本で購入できるグルコン酸クロルヘキシジンは、この濃度に圧倒的に届きません。
エビデンス的には、
日本で販売されているグルコン酸クロルヘキシジンは、
ほぼ水といってもいいでしょう。
当医院では、
アメリカから輸入した
0.12%以上のグルコン酸クロルヘキシジンを使用しています。
また治療開始前の細菌の減少効果を的確に把握するために
PCR法による細菌検査を行います。

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