初めにお読みになってください

はじめに

インプラント治療は、単に歯がない部分に埋込めば良いという治療ではありません。
噛み合わせ、歯周病、残存している天然歯の将来性等を考慮し、適切な治療計画を立てる必要性があります。

例えば、下顎の奥歯が2歯分欠損しているとします。
周囲(他の歯)の状況を考えないで、インプラントを行った場合、2本のインプラントを埋入し、2歯分の被せ物を作製します。
しかし、2歯欠損の手前にある 天然歯の状態が悪いとします。
もっても1年程度の歯であったとします。
このような場合では、先のあったように2歯欠損として、治療を行う方法もありますが、欠損手前の天然歯がすぐにダメになると考えて、あえてこの天然歯を抜歯し、3歯欠損として治療計画を立てた方が良い場合もあります。
3歯欠損であれば、2本のインプラントを埋入し、3歯分を作製します。
つまり、インプラントのブリッジになるのです。

2歯欠損を2本のインプラントと2歯分の被せ物で治療を終了した後で、欠損手前の天然歯がダメになれば、また新たに抜歯した部位にインプラントを埋込む必要性がでてきます。
結果的に、3本のインプラントが必要になってしまうのです。
このようにインプラント治療を行う場合、将来性を考えた治療計画を立てることは非常に重要なことです。

また、インプラント治療前に歯周病の検査を行うことは非常に重要なことです。
インプラントは、虫歯にはなりませんが、歯周病にはなります。
歯周病がある状態でインプラントを行えば、天然歯の歯周病細菌は、インプラントへと感染してしまいます。
私の臨床経験の中でも他歯科医院でインプラントを行ったが、歯周病治療がなされていなかったために、インプラントにも歯周病細菌が感染してしまい、インプラント自体がダメになってしまったという患者様を多くみてきました。
インプラント治療と歯周病は非常に大きな関係があるのです。

これからインプラント治療をお考えの方は、単に欠損部位にインプラントを埋込むということだけでなく、歯周病の状態や他の歯の将来性、噛み合わせ等をきちんと考慮し、インプラントの計画を立てることが重要になってきます。

当医院では、インプラント治療前に、口腔内全体の検査を行い、将来性を考えた治療計画書を作製します。
診断結果、治療方法、治療費用、治療期間、保証、等が記載された治療計画書です。
枚数にしてA4版で30ページ程度になります。
大変な量の治療計画書ですが、患者様 1人、1人に合わせて作製しています。
これは、患者様ご自身にこれから受ける治療内容をきちんとご理解していただきたいという思いがあるからです。

通常、初診時に レントゲン検査、歯周病の検査、噛み合わせの検査等を行い、2回目の来院時に約1時間程度の時間をかけ、この治療計画書の説明を致します。
もちろん、この治療計画書は、御持ち帰りになっていただきます。
そして、ご自宅で再度治療内容をじっくりとご覧になっていただき、ご理解をして頂きたいと思います。