CTレントゲン撮影とは

CTとはComputed Tomographyの略です。

通常歯科で使用されているレントゲン(デンタルレントゲン、オルソパントモグラフィー等)が2次元撮影(平面撮影)であるのに対して、CTは3次元(立体的)で撮影可能なため複雑な形態をしている部分に対して非常に有効な情報が得られる。
しかし、医科領域で使用されているCTは

  • 器材自体が大きく、設置費用が高額であるため、撮影自体の費用も高い
  • 撮影時間がかかる
  • 被爆線量が他の撮影に比較して多い

等の問題が指摘されてきました。そこで、歯科に適したCTの開発が1992年より開始され、2000年12月に歯科用CT小型X線CT(3DX)として厚生省(当時)から薬事承認を受け、 2001年1月より臨床が開始されることとなりました。
それでは次はその3DXについて説明します。

歯科用小型X線CT(3DX)について

写真が3DXです。特徴として以下のことがあげられます。

  • 固定式であるので違和感がない。
  • 治療のために隣在歯を削る必要がない。
  • 審美的な外観を回復できる。

歯科用小型X線CT(3DX)の被爆線量

歯科用小型X線CT(3DX)の最大の利点は被爆線量が医科用CTと比較して非常に少ないことです。
それでは3DXを行うにあたり、レントゲンによる被爆はどの程度あるのでしょうか?
3DX1回あたりの被爆線量は6~15μSv(シーベルト)です。
これは通常、歯科で使用している小さなレントゲン(D感度フィルムデンタルレントゲン)2枚程度です。
医科用X線CTと比較すると 1/100~1/30程度になり、歯科用小型X線CT(3DX)の安全性は実証されています。(歯科用小型X線CTにおいても十分に安全性は確保されており、危険性はほぼ無視できる程度とされています)