失った骨の再生治療:エムドゲイン法

はじめに

歯周病で骨が吸収すると歯はグラグラとしてきます。
歯周病になった場合、歯周病の治療を行えば、確かに歯周病の進行は停止します。
しかし、吸収してしまった骨は元には戻りません。
『エムドゲイン法』や『GTR法』は、こうした吸収してしまった骨を再生させる治療法です。

エムドゲイン はどんなもの?

エムドゲイン(EMDOGAINTM®)は、歯周組織再生誘導材料と言われるものです。
スウェーデンのビオラ社で開発された現在最も新しい歯周組織再生誘導材料です。
エムドゲインの主成分は子供の頃、歯が生えてくる時に重要な働きをするたんぱく質の一種です。
このエムドゲインをルートプレーニングを行い、汚染組織を除去した後、歯の根に塗ることにより、歯の発生過程に似た環境を再現します。
その結果、骨や歯肉繊維を再生させます。

エムドゲイン(EMDOGAINTM®)

その他の骨再生治療

歯周病で吸収した骨の再生治療には、エムドゲイン法の他にGTR法という治療方法があります。
この治療法については下記をご覧下さい。 失った骨の再生治療:GTR法

エムドゲイン法とGTR法の違い

歯周病で吸収した骨を再生させるといった点では基本的に同じ治療方法です。
大きな違いは、GTR法は、もともと生体がもっている骨を再生させる能力を最大限に応用した治療法です。
それも対し、エムドゲイン法は、骨の再生を促進させるための、特殊なタンパク質を使用することです。
また、GTR法は、歯肉の中に特殊なシート状の膜をいれますが、エムドゲイン法は薬を入れるだけです。
治療としては、エムドゲイン法の方が簡単です。
GTR法は特殊なシート状の膜を歯肉の中に設置するため、熟練したテクニックが必要です。
治療が難しいため、エラーが出やすい治療法ですが、状況により、エムドゲイン法より骨再生が得られるケースも多くあります。
どちらの方法を選択するかは、症例により違います。

エムドゲイン法の費用

エムドゲイン法の費用は、表金表をご覧ください。

料金表