最新インプラント症例:97回目

3/28(月曜日)です。
このインプラント症例ブログは毎週 月曜日木曜日にアップしていますが、暫くの間は 月曜日だけになります。(ちょっと忙しいので…すみません)
『97回目のインプラント症例』になります。
始めにお知らせです。
このブログで公開していました計画停電を別のサイトに移行しました。
計画停電情報サイト 大船駅北口歯科


上記のブログ(3/28)でお願いがありますので、お時間がある方はご覧になって下さい。
本日の最新インプラント症例ブログは、治療計画を工夫したケースです。
なにを工夫したのかと言いますと、
治療期間中に噛めない状態をなくした症例です。
当然のことながら インプラント治療を行う患者様は、
歯がありません。
噛むことにご不自由を感じているから インプラント治療を行うのです。
しかし、このブログをご覧になっていられる方のほとんどはご存知と思いますが、インプラント手術を行ったからといってすぐに噛めるわけではありません。
インプラントと骨が結合するまでには、時間(期間)がかかります。
一般的に インプラントと骨が結合(くっつく)までには、
顎で約2〜3ヶ月
顎で約3〜4ヶ月
かかります。
これは、歯がすでに欠損している方であり、
抜歯が必要な場合には、さらに治療期間がかかります。
抜歯となる状態にもより違いますが、
抜歯後に抜歯部が治るまでに 約3ヶ月かかります。
つまり、もし抜歯した後にインプラント治療を行う場合には、
最低でも5〜6ヶ月しないと噛めるようにはなりません。
もちろん 治療期間中に歯がないということはありません。
仮歯を作製したり、
仮の義歯を作製して
治療期間を過ごしていただきます。
治療期間中の仮歯については以下を参考にして下さい。
インプラント治療期間中の仮歯
固定式の仮歯が作製可能であれば、治療期間中も審美的にも 噛むことにも問題はありません。
しかし、欠損状況によっては義歯(入れ歯)しか方法がない場合もあります。
患者様によっては、治療期間中に義歯でもご不自由を感じない方もいらっしゃいます。
しかし、どうしても義歯が嫌である方もいらっしゃいます。
本日のケースはそのような方です。
早速初診のレントゲンから見てみましょう!
以下が初診時です。
スライド01
下顎左側の奥歯が腫れて 噛めない
とのことでした。
スライド02
診査の結果、問題がいっぱいありました。
一番奥歯は、虫歯が大きく進行していました。
奥から2番目は、根の先に膿みが大きく溜まっている状態でした。
奥から3番目は、歯根破折 している状態でした。
スライド03
それでは、なぜこのようなことが起こったのでしょうか?
スライド04
どのようなこともそうですが、まず歯がダメになった原因を考えることが必要です。
この理由として 神経がない歯が多いということです。
神経のない歯についてはこのブログでもよく紹介してきました。
始めてこのブログを読まれる方のために
簡単に神経のない歯について解説します。
神経のない歯は もろく 通常の咬む力でも割れてしまうことがあります。
こうした状態を患者さんに説明する時に”木”に例えてお話しすることがあります。
生き生きとした木はたたいたり、蹴ったりしても折れたりすることはありませんが、
枯れた木は折れる可能性があります。
神経を取った歯も枯れた木と同じような状態になります。
神経のない歯は血液供給がなくなるためもろくなってしまうのです。
スライド05
スライド06
それ以外にも問題はあります。
順番に解説していきます。
現在の欠損部を見てみましょう!
下顎左側の奥歯が2歯欠損しています。
スライド07
つまり、歯が2歯分欠損しているために、
3歯の歯を土台として、ブリッジとしてあるのです。
スライド08
奥から3番目の歯が歯根破折 した大きな原因は、こうした神経がないことと、ブリッジであったことが考えられます。
スライド09
スライド10
進行した虫歯、
根の先に大きな膿みが溜まっている、
歯根破折 している
ということから
以下の×印は将来性が低いため、抜歯と判断しました。
スライド11
患者様は抜歯後にインプラント治療をご希望されました。
義歯が嫌だからです。
スライド12
インプラントの治療計画は以下のように考えられます。
スライド13
一番奥の歯は親知らずですので、
この歯を抜歯した後は、そのままです。
この部位にはインプラントを埋入しません。
スライド14
しかし、ここで問題がありました。
先程の×印の歯を抜歯すると
下顎左側の奥歯には歯がなくなります。
噛めなくなってしまうのです。
スライド15
それでは、実際に 3歯ともに抜歯した場合には
どのような治療計画になるのでしょうか?
まず、×印の歯を抜歯します。
そして、抜歯部が治るまで約3ヶ月待ちます。
スライド16
抜歯部が治ってからインプラントを埋入します。
スライド17
次に インプラントと骨が結合(くっつく)まで さらに約2〜3ヶ月待ちます。
そして、型を取るのです。
スライド18
つまり、歯を抜歯してからインプラントの被せ物が装着されるまで
合計で約5〜6ヶ月以上の期間がかかるのです。
スライド19
一般的には、このようなケースの場合、
治療期間中は 義歯(入れ歯)を使用します。
患者様は入れ歯の使用をご希望されませんでした。
しかし、歯がない期間は1日でもないことをご希望されました。
非常に難しいご希望です。
スライド20
どうすれば良いのでしょうか?
そこで以下のような治療方法を考えました。
まず、奥から3番目の歯のみを抜歯します。
スライド21
そして、残った天然歯の2歯でブリッジの仮歯を作製します。
仮歯です。
スライド22
次に天然歯のブリッジの仮歯を使用したまま
欠損部にインプラントを埋入します。
スライド23
このままの状態で約2〜3ヶ月待ちます。
スライド24
以下は、実際にインプラントを埋入した直後です。
抜歯予定の歯は仮歯の土台として使用します。
スライド25
もちろん、インプラント手術直後から天然歯を土台として仮歯が使用可能ですので、歯がない日は1日もありません。
スライド26
そして、インプラントと骨がくっつく(結合)まで約2〜3ヶ月待ちます。
インプラントと骨が問題なく結合するのを確認後、
残った歯を抜歯します。
そして、インプラントの仮歯に変更します。
もちろん、歯がない期間は1日もありません。
スライド27
そして、2回目の抜歯した部位が治るまで さらに約3ヶ月待ちます。
治療期間は長くなりますが、歯がない(噛めない日はない)日は1日もありません。
スライド28
以下は治療終了後です。
スライド29
今回の治療により 患者様は 歯がない日(噛めない日)は1日もありませんでした。
ただし、欠点として治療期間が長くなることです。
ちなみに抜歯予定であった 下顎左側の一番奥歯(親知らず)は、将来性は低いですが、患者様が抜歯をご希望されなかったこともあり、最終的には保存することになりました。
スライド30
今回の症例は、治療ステップを工夫することにより
患者様のご希望をかなえた治療になりました。
使用したインプラントは全てストローマンインプラント(ITIインプラント) です。
治療費
上記の症例をインプラントモニターで行った場合の治療費は以下になります。
インプラント   1本  168.000円(消費税込)×3本
被せ物(白い歯) 4歯   84.000円(消費税込)×4歯分
合計 840.000円(消費税込)
になります。
治療費をさらに抑える方法として 被せ物を金属製にする方法があります。
金属製の被せ物は、1歯 58.800円(消費税込)になりますので、
合計 739.200円(消費税込)
になります。
次回のブログは4/4(月曜日)になります。
次回もまだまだ続く『インプラント症例』です。
さまざまケースを紹介しますので、きっと あなたと同じような症例があるはずです。
当医院のインプラント治療費用の中には、
治療中のレントゲン撮影や薬代、
土台(アバットメント) の費用、
仮歯 の費用、
治療経過のレントゲン撮影、
セラミック等の被せ物の費用、
スプリッティング法(リッジエクスパンジョン法)
OAM(大口式)インプラントシステム
GBR法(骨増大法:インプラント埋入と同時の場合)
ソケットリフト法 の費用、
静脈内鎮静法(眠っている間に終了します) の費用も含まれています。
治療計画以上の追加費用はありません。
全て含まれた費用です。
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現在、新規にインプラント症例集のページを作成しています。
さまざまなケースを見ていただくことにより、よりインプラント治療についてご理解していただきたいと思います。
そのため、症例を公開しても大丈夫という方(インプラントモニター)を募集しています。
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今回のモニター募集は、できるかぎり多くの症例を掲載したいと思っているため、1歯欠損も募集しています。
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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医
神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
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