大口式インプラント法(OAMインプラント法)

2012年11月22日(木曜日)です。
この最新インプラント症例ブログは毎週木曜日にアップしています。
始めに休診のお知らせです。
11/23(金曜日)祝日
11/24(土曜日):口臭セミナー参加のため休診
11/25(日曜日):10時から診療(いつもより30分遅く開始です)
今年も 残すところ あと 1ヶ月ちょっととなりました。
痛みがあったり、歯が欠損部があり噛めないという方は、早めにお近くの歯科医院に行かれて下さい。
年末ギリギリで歯科医院にいっても 1日で 差し歯 や ブリッジ が完成するわけではありませんので、早めの受診が必要です。
お正月から噛めなかったり、痛みがあるのでは嫌ですよね。
先日国際口腔インプラント学会 に参加してきました。
新しい情報を得ることは重要なことであり、
さまざまな症例を見ることで 明日からの診療に大変役立ちます。
さて 本日の話しになります。
今日は 症例ではなく『大口式インプラント法』の話しになります。
「大口式インプラント法(OAMインプラント法)」というのは、どのような治療法なのでしょうか?
一般的なインプラント治療とはなにが違うのでしょうか?
「大口式インプラント法(OAMインプラント法)」というのは、
使用するインプラントのメーカーの種類のことではありません。
インプラントを顎の骨の中に埋め込むための 手術方法のことです。
時々 この「大口式インプラント法」をご希望されて来院される患者様もいらっしゃいます。
それでは、「大口式インプラント法」について解説します。
通常、インプラントを顎骨内に埋め込むためには、専用のドリルで穴を形成します。
インプラントの直径(太さ)は、使用するインプラントメーカーにより多少違いますが、
3.5〜4.5ミリ程度あります。
そのため、適切なインプラントを埋入するためには、それ以上(インプラントの太さ以上)の骨の幅が必要になるのです。
具体的には、インプラントの周囲に1ミリ以上の余剰な骨幅が存在することが必要です。
つまり、適切にインプラント治療を行なうためには6ミリ以上は 骨幅が必要だということです。
しかし、多くの症例で6ミリ以上の骨幅が存在するケースは、少ないのです。
骨幅が少ない場合には、骨を増大させるGBR法(骨再生治療法) が必要になります。
この治療は、骨を増大(再生)できる大きな利点もありますが、大変な面もあります。
大変というのは、手術後の 腫れ や 疼痛 が起こる確率が高いということです。
もちろん、骨吸収が大きく、大幅に骨の増大(再生)を行おうとすれば、それだけ大変になります。
また、骨の再生量には 限界があり、どのような状態でも骨を元通りの状態に回復させることが可能なわけではありません。詳細は、以下をクリック
GBR法(骨再生療法)の限界
できれば、GBR法(骨再生治療法) を行わない方が楽なことになります。
「大口式(OAM)インプラント法」は、ドリルをほとんど使用しないで、骨幅を増大させて インプラントを埋入する方法です。(ほとんどですので若干は使用します)
話は、また一般的なインプラントの手術方法になります。
通常、骨に穴を開けるドリルですが、2〜4種類程度の太さがあります。
細いドリルから始め、最終的なインプラントの直径に近いサイズまで 順番にドリルを太くし、穴を開けていくのです。
OAM(大口式)インプラントは、ドリルではなく、細いキリのような器具です。
骨を削る刃は 付いていないので、骨が削られることはありません。
細いキリのような器具から 少しずつ 太くし、穴を押し広げて拡大します。
一番細い器具(キリ)で、0.5ミリです。
そこから約0.2ミリづつ 器具(キリ)は、太くなります。
最終的に、インプラントを埋め込むことが可能になるまで、16〜20種類の器具(キリ)を使用します。
oam
一般的なインプラントに使用するドリルが2〜4種類なので、いかにOAM(大口式)が少しずつ穴を拡大しているかが分かるかと思います。
ドリルは、骨を削りとり、穴を開けますが、
OAM(大口式)は、骨を削らないため、穴が大きく拡大されるたびに 骨幅が、押し広げられるのです。
骨には弾性があります。
例えば、厚さ3ミリの骨幅があったとします。
この骨の真ん中に 小さい 器具(OAMのキリ)を挿入し、穴を4ミリ程度まで拡大したとします。
計算上は、骨幅は、7ミリまで拡大されることになります。
現実的には、骨の吸収状態は、凸凹していたり、硬さも違うため、全て理論上とは違いますが、確実に骨幅は、太くなります。
ただし、時間はかかります。
通常、ドリルを使用すれば、骨幅に問題がなければ1本の埋入で5〜10分程度で十分終了しますが、
OAM(大口式)では、16〜20種類の器具(キリ)を使用し、他にも使用する器具がありますので、
大変時間がかかります。
しかし、非常に有効な治療法であることは間違いないことです。
それでは、「大口式(OAM)インプラント法」を行なうと骨の幅はいくらでも拡大できるのでしょうか?
GBR法(骨再生治療法) を行なわなくても良いのでしょうか?
それは違います。
もともとの骨幅によっても大きく変わりますが、
もともとの骨幅が4〜5ミリ程度あれば、「大口式(OAM)インプラント法」のみで十分骨幅を拡大させることが可能な場合があります。
しかし、骨幅が2〜3ミリしか存在しない場合には、「大口式(OAM)インプラント法」のみで対応することは難しいです。
もともとの骨幅が2〜3ミリしか存在しない状態を
6ミリの骨幅に拡大させることはできません。
この場合には、
「大口式(OAM)インプラント法」+ GBR法(骨再生治療法)
ということになります。
「大口式(OAM)インプラント法」を行なう結果、骨を増大させるようなGBR法を最小限にすることが可能になります。
この最小限というのが大きなポイントなのです。
実際に 私自身も「大口式(OAM)インプラント法」と同様の骨幅を広げる 『スプリッティング法』を行うようになってから GBR法を行う頻度がだいぶ少なくなってきました。
骨吸収が大きい場合には、GBR法を行うことがあっても 簡単な処置のみで終了させることができるため、患者様の負担もずいぶんと少なくなってきています。
GBR法は、骨吸収の程度にもよりますが、それなりに大変な治療です。
手術時間が かかれば かかるほど 術後の腫れ 等も大きくなります。
以前のインプラント治療は、骨の吸収がある場合には、骨の移植を積極的に行い、インプラントを埋め込むといった方法が主体であり、治療優先の考えがありました。
もちろん骨吸収がある部位には、インプラントは適切に行えませんので、骨を増大させることは重要なことです。
しかし、骨を増大させることと同程度で患者様の負担を軽減することも重要です。
もちろんOAM(大口式)インプラントで全ての問題が解決できるわけではありませんが、多くの症例で手術にかかわる負担を軽減させるこが可能になります。
「大口式(OAM)インプラント法」が適応ではないケースとして、
1.骨幅が十分にあるケース
(もともとそうした状態は、通常のインプラント治療 が適応されます)
2.硬い骨
(硬い骨は骨を広げようと思っても難しいことがあります。
一般的に上顎の骨は柔らかいケースが多く、下顎は骨が硬いのです)
3.長時間の手術に耐えられない方
(大口式(OAM)インプラント法は、非常に時間がかかるため、
長時間お口を開けていられない場合には適応となりません)
適応症さえ合えば、有効な治療法と言えます。
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当医院のインプラント治療費用の中には、
治療中のレントゲン撮影や薬代、
土台(アバットメント) の費用、
仮歯 の費用、
治療経過のレントゲン撮影、
セラミック等の被せ物の費用、
スプリッティング法(リッジエクスパンジョン法)
OAM(大口式)インプラントシステム
GBR法(骨増大法:インプラント埋入と同時の場合)
ソケットリフト法 の費用、
静脈内鎮静法(眠っている間に終了します) の費用も含まれています。
治療計画以上の追加費用はありません。
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次回のインプラント症例ブログは、11/29(木)になります。
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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医
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