インプラント症例:38回目

4/12(月曜日)です。
今日も『インプラント症例(38症例目)』になります。
1週間に2回(月曜日と木曜日)に書いているこのブログですが、
毎回症例をまとめて書くのは結構大変なことなのです。
ブログを始めてからもう6年を過ぎ だいぶ慣れたとはいえ、
症例をまとめるのは それなりに大変なことです。
それでも 症例を書き続けるのには理由があります。
症例がその医院(歯科医師)が分かる表現方法だからです。
それでも 忙しい時には結構大変なんです。
昨日、一昨日の週末も 非常に混んでいたため、診療が終了したら もうヘトヘトでした。
特に昨日は本当に予約が混んでいた日でした。
私(院長)以外にも歯科医師は3名いましたが、それでも私が担当する患者様が一番多いので
大変忙しい週末でした。
また、診療が終わってからも すぐ帰れるわけではなく、
雑用はいっぱい残っています。
特に時間がかかるのが『治療計画』です。
昨日も全ての仕事が終わったら 日付が変わっていました。
そして 全ての雑用が終わってから このブログを書いています。
前置きが長くなりました。
今日で この症例シリーズも 38症例目になりましたが、
いつもは骨吸収が大きかったりしてさまざまな問題があるケースに対して、
いろいろと工夫をした症例をご紹介しています。
本日のケースは、今まで紹介した中では最も簡単な症例です。
本日のテーマは、
1.治療方法の選択
2.早期対応
といった点をテーマに解説していきます。
歯が欠損している場合の治療方法には以下のように いくつか考えられます。
1.義歯(入れ歯)
2.天然歯を削り固定式のブリッジ
3.インプラント
4.自家歯牙移植
です。
どの治療法が一番優れているということではありません。
上記の4つの治療法にはそれぞれ 特徴があり、利点、欠点もあります。
それぞれの利点、欠点と簡単に説明します。
1.義歯(入れ歯)
利点
・ブリッジのように治療のために欠損部の両側の歯を削る必要性がない
・比較的治療期間が短い
・保険が適応されるので、もっとも治療費が安い
・インプラントのように外科的治療がないので全身的に問題がある方に適していることがある
欠点
・違和感が非常に強い
・取り外し式である
・義歯を固定するのための金具がつくことがあり、審美的に問題がある
・顎の骨が吸収したりした場合には定期的に再製(修正)が必要
天然歯を削り固定式のブリッジ
利点
・固定式である
・義歯と比較すると違和感が非常に小さい
・多くの場合保険が適応される
・治療期間が比較的短い(状況により2回の治療回数)
欠点
・歯を削ることが必要
・保険の場合、奥歯は金属製になってしまうため、審美的に問題が残る
・欠損部に加わる力を削った歯で補うため、土台となった歯に負担が加わりやすい
特にブリッジとなる歯が神経がな場合にはトラブルが起こりやすい
3.インプラント
利点
・固定式なので違和感が少ない
・義歯と比較すると圧倒的に審美的回復が可能なケースがほとんど
・ブリッジのように歯を削らない
・残った天然歯に負担をかけない
・義歯と違い、ほとんど天然歯を同じような感覚で噛むことが可能
欠点
・外科治療が必要
・保険が適応されないため、治療費が高額になる
・治療期間が長い
・骨吸収が高度に起こっていると治療が大変もしくはできないこともある
4.自家歯牙移植
利点
・固定式なので違和感が少ない
・ブリッジのように歯を削らない
・残った天然歯に負担をかけない
欠点
・一般的に移植する歯は親知らずであるため、
親知らずがなかったり、虫歯になっていたり、埋まっている歯であったり
した場合には適応にならないことが多い
・通常、ダメな歯を抜歯と同時に親知らずを移植するため、
すでに歯が欠損している部位への移植は適応とされない
・ほとんの場合、移植した歯の神経は死んでしまうため、
結果として神経がない歯が移植されることになる。
・現実問題として移植の適応症は非常に少ない
次に、もう一つの本日のテーマである『早期対応』です。
歯が欠損した状態が長く続くとさまざまな問題が起こります。
欠損した歯の周囲の歯が動いたり(歯の移動)、
噛み合う上下顎の歯も動きます(歯の挺出)。
また、歯がないと顎の骨が吸収 してきます。
欠損部位では噛めないため残っている歯へ負担が加わり、その結果さらに多くの歯を失うことになる。
上記のような問題が生じた場合、その後に治療を行っても完全に問題を回復ができないことも多いだけでなく、残っている歯への影響が強くなります。
歯が欠損している場合には可能なかぎり早急に対応することが重要です。
前置きが長くなりましたが、本日の症例の説明を始めたいと思います。
患者様は、上顎の左右の奥歯を他歯科医院で抜歯されたため、噛めないとのことで当医院を受診されました。
以下のレントゲンが初診時になります。
スライド1
以下の●:赤丸が歯がない部分になります。
スライド2
患者様は、左右の奥歯が欠損してから
『噛みにくい!』
とのことでした。
下のレントゲン写真は、上下顎の歯が噛み合っている位置を表したものです。
スライド3
今日の最初に解説したように このような場合の治療方法には、
1.義歯(入れ歯)
2.ブリッジ
3.インプラント
が考えられます。
どの方法が良いのでしょうか?
まず、上顎の右側の奥歯の欠損に対しては 上記の3つの治療法とも可能です。
しかし、患者様は取り外し式の義歯は ご希望されませんでした。
次にブリッジはどうでしょうか?
上顎右側の欠損の両側は、無傷(なにも削られたいない歯)の歯です。
できれば 治療のために歯を削りたくないものです。
上記のように利点、欠点をご説明したところ、インプラント治療を選択されました。
上顎左側については、欠損の奥に歯がないため、
治療の選択肢は、義歯 もしくは インプラント治療のどちらかになります。
患者様は、インプラント治療を選択されました。
また、こうした治療法を選択する場合、単に患者様のご希望だけで決められるものではありません。
骨の吸収状態にも影響されます。
例えば、骨吸収が非常に大きい場合には、インプラント治療が非常に難しくなることがあります。
特に上顎の奥歯では、骨吸収が非常に高度に起こっていることがあります。
もし、骨の高さがほとんどない状態まで骨吸収していた場合には、骨の移植手術を行わないとインプラント治療ができません。
この治療をサイナスリフト法(上顎底挙上術) と言います。
サイナスリフト法(上顎底挙上術) は、それなりに大変な治療ですので、治療内容のご説明をすると インプラント治療をあきらめてブリッジや義歯等の他の治療法を選択される方も多いのです。
それでは、この患者様の骨吸収の程度はどうでしょうか?
いつものように 骨吸収の状態を分かりやすくするために 骨吸収の状態を線で書いたのが以下のレントゲンになります。
青線が骨吸収を起こす前の骨の位置です。
赤線は、現在の骨の位置です。
緑線は上顎洞です。
上顎洞(緑線の上方)は空洞です。
骨ではなく、穴が開いているのです。
上顎洞の詳細は、以下を参考にして下さい。
上顎洞
スライド4
以下のレントゲンは、
上顎洞(空洞部分)を緑色
骨吸収した部位を赤色であらわしたものです。
現在残っている骨は、緑色赤色の間のみになるのです。
確かに骨吸収はありますが、インプラント治療を行うには さほど問題はありません。
スライド5
ソケットリフト法
多少のGBR法(骨増大法)
を行うことで十分対応可能です。
スライド6
以下のレントゲンは、インプラント手術直後です。
スライド7
このようなインプラント手術は非常に簡単です。
腫れたりする確立も低いものです。
ソケットリフト法 は、上顎の奥歯が骨吸収を起こしていて 長いインプラントを埋め込むための適切な高さがない場合に行う治療です。
一般的に 骨の高さが5ミリ程度存在していれば可能な治療法です。
ソケットリフト法 は、難しい治療ではありません。
しかし、2〜3ミリ程度しか骨の高さが存在しない場合には、通常ソケットリフト法 を選択しません。
この場合には、骨移植を伴う大変なサイナスリフト法(上顎底挙上術) を行うことになります。
治療の簡単さも どの治療を行うかの選択の一つになります。
以下のレントゲンは、インプラント治療終了時です。
スライド8
このレントゲンに上顎洞 を記入したのが 以下になります。
スライド9
この患者様は、この時点でインプラント治療を選択されたことが最も良かったことです。
その理由として、欠損状態を放置すると さまざまな問題が起こります。
噛み合わせが変化したり、骨の吸収が起こります。
歯がないと骨は吸収するのです。
この詳細は、以下をご覧になって下さい。
歯がないまま長期間そのままになっていると骨吸収を起こす
もし、今回インプラント治療を行わなければ、もっと骨吸収を起こしていたでしょう。
骨吸収が起こった結果、インプラント治療が難しくなり ブリッジしか選択肢がなくなってしまったかもしれません。
ブリッジは、歯を削る治療ですので、健康な歯を傷つけてしまう結果になります。
骨吸収が少ない状態でインプラント治療を行えたことが最も良かったことです。
今回の紹介した患者様は 早めの判断の結果、歯を削らずに最小限の治療が達成できたのです。
早めに治療を行えば、簡単に治療を完了させることができるのです。
現在 歯が欠損している方は、できるかぎりお早めに治療した方がいいです。
次回のブログは4/15(木曜日)になります。
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歯周病ブログ をご覧なって下さい。
テーマは、『歯ぎしりは 歯をダメにする大きな原因! これを知らないと歯科は語れない!』です。
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