歯根破折でインプラント治療

2019年 1月24日(木曜日)です。
このブログは「大船駅北口歯科  インプラント症例専門サイト」です。
本日もインプラント治療のケースを見ていきましょう。
本日は最近行なった4症例を紹介します。
4ケースともまだ手術直後です。
全て神経のない歯が歯根破折(根が折れた)症例です。
このブログでもよくアップする内容です。
神経のない歯は本当に脆く、折れることが高頻度で起こります。
根に亀裂が入った状態の場合には、
亀裂を処置することで使用できる状態にまで回復させることが可能なこともあります。
しかし、多くのケースでは、歯根が折れると抜歯となることが多いです。
早速1症例目です。
上顎左側の前歯部です。
以下は初診時です。

歯の真ん中が白い線です。

左側の前歯が折れているのです。(*印)


以前の治療では神経のない歯は、金属製の土台で補強することが多かったのですが、
この金属製の土台を使用すると根が折れやすいです。
私自身は、金属製の土台はもう15年以上使用していません。
この歯は抜歯となってしまいました。

患者様のご希望もあり、抜歯後にはインプラント治療となりました。
歯根破折してから暫く間が経ってしまっていましたので
感染が起こってしまっていました。
この歯根破折した状態で放置することは非常に危険です。
多くの場合、折れた部位から感染が起こってしまいます。
感染は骨吸収を生じますので
抜歯後のインプラント治療を困難にしてしまいます。
抜歯後にインプラント治療を考えられている場合には、
できる限り早急に抜歯した方が良いです。
以下がインプラント手術直後です。

骨吸収が非常に大きく、骨の増大治療(GBR法)が必要な状態でした。
次の症例です。
下顎左側の奥から2番目です。

この歯も神経のない歯でした。
歯根破折していました。

残念ながら治療することはできませんでしたので抜歯となりました。

以下は抜歯後です。

このケースも歯根破折してから長い期間が経ってしまっていましたので
骨吸収が大きく起こっていました。
そのため、インプラントを埋め込むと同時に骨の再生治療(GBR法)を行いました。
以下がインプラント手術直後です。

骨吸収が大きければ大きいほど治療は困難になります。
結果的に治療後に腫れたりする確率が高くなります。
次の症例です。
上顎の前歯部です。
ちょっと見にくいレントゲンです。
初診時です。

これも神経のない歯が折れていました。

抜歯しか方法はありませんでした。

抜歯後の治療方法として、
1.義歯(入れ歯)
2.ブリッジ
3.インプラント
があります。
ブリッジは欠損部の両側の歯を削り、被せ物を行う治療法です。
一般的な治療法ではあります。
しかし、ブリッジの最大の欠点として
歯を削ることになります。
歯はでき限り削らない方がいいです。
今回抜歯となった最大の原因は、神経がないことです。
そもそも歯を削らなければ神経を取ることもなかったわけです。
神経を取らない
歯を削らないと言うことは非常に大切なことです。
患者様、抜歯後にはインプラント治療をご希望されました。
以下が手術直後です。

このケースも骨吸収が非常に大きかったです。
もちろんGBR法を併用してインプラント手術を行いました。
次の症例です。
治療前です。
下顎右側の奥歯が取れたとのことで来院されました。

奥歯の3歯は、歯根破折していました。

残念ながら抜歯しか方法はありませんでした。

患者様は、抜歯後の治療方法として、
取り外し式の入れ歯は避けたいとの希望があり、
インプラント治療を選択することになりました。
以下のような治療プランをご説明させていだきました。
抜歯後の3歯欠損に対して、
2本のインプラントを埋入し、3歯分の被せ物を作成するインプラントブリッジです。


このような治療法が一般的に行われます。
しかし、患者様は歯根破折はしているが、
一番手前の歯は抜歯を避けたいとの強いご希望がありました。

抜歯を避けたい患者様の理由は以下です。
1.現時点では痛みはないから抜歯したくない
2.抜歯すると見た目的に問題が生じるから

3.抜歯すると噛めなくなるのでないかと不安がある。
義歯は嫌。
非常に厳しいご希望ですね。
もし、この歯を抜歯しないでインプラント治療を行なった場合にはどうなるのでしょうか?

手前の歯は抜歯しないわけですから
奥に2本のインプラントを行うことになります。

ただし、このプランは必ず問題が起こります。
手前の歯の根は折れているわけですから
現時点で痛みがなくても近いうちに必ず抜歯になってしまいます。

そうすると
後から抜歯した部位に追加のインプラント治療が必要になります。

この方法が必ず悪いわけではありません。
患者様が後納得されればこれでも治療を行うことはできます。
しかし、後からインプラントを追加するわけですから
インプラントの本数は3本となるため、治療費は高くなります。
そのことを患者様に説明させていただき、
最終的には以下のようなプランとなりました。
まず奥の2歯のみ抜歯します。

手前側の歯は抜歯しないわけですから
患者様が気にしていた見た目は少しでも軽減できます。
また抜歯しないわけですからこの部分では噛めます。
そして、抜歯後に
奥のみに1本のインプラントを行います。

このインプラントが骨をくっいた後で手前の歯を抜歯します。

この歯を抜歯したと同時(同日)に仮歯を作成します。

先に手術を行なった1本のインプラントを土台にして手前の欠損部まで仮歯を延長させます。
手前の天然歯と仮歯を接着剤で固定させます。

これで抜歯と同時に噛むことが可能になり、
見た目の問題も解決されます。
以下は先日のインプラント手術直後です。

現在この歯は割れているが患者の希望もあり暫くはこのまま経過をみる予定です。
予定では数ヶ月後に予定通り、抜歯し、仮歯を作成します。

本当は早期に抜歯したいのですけどね。

患者様のご希望を十分考慮することは非常に重要なことです。
本日のブログはこれで終了です。
神経のない歯の問題点について様々な症例を通して見ていきました。
次回もお楽しみに!
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治療費
上記の症例をインプラントモニターで行った場合の治療費は以下になります。
インプラント   1本  160.000円(消費税別)
被せ物(白い歯) 1歯分 100.000円(消費税別)〜 になります。
治療費をさらに抑える方法として 被せ物を金属製にする方法があります。
金属製の被せ物は、 1歯分 90.000円(消費税別)になります。
インプラントの土台(アバットメント)は、1装置54.000円(消費税別)になります。
インプラントモニターの詳細は、以下をご覧下さい。
インプラントモニター詳細
インプラントモニターは期間限定で行なっている制度です。
モニター終了後は通常料金となりますので、
ご希望される方は、お早めに受けられて下さい。
治療費は現時点での費用であり、今後変更になる可能性があります。
当医院のインプラント治療費用の中には、
治療中のレントゲン撮影や薬代、
治療経過のレントゲン撮影、
セラミック等の被せ物の費用、
スプリッティング法(リッジエクスパンジョン法)
GBR法(骨増大法:インプラント埋入と同時の場合)
ソケットリフト法 の費用が含まれています。
インプラントモニター募集(インプラント手術費用20%割引
インプラントモニターの詳細については、下記をクリックして下さい。
インプラントモニター制度(手術費用から20%割引)
今回のモニター募集は、できるかぎり多くの症例を掲載したいと思っているため、1歯欠損も募集しています。
何歯欠損でも大丈夫ですので、ご希望がございましたらご連絡下さい。
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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医
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I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト HPでは 治療費(費用)の説明や 無料相談コーナーもあります。