歯周病専門医サイトブログ

2015年7月13日

金属アレルギー治療の最前線:金属アレルギー症例

2015年 7月13日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。


始めに夏期休診の案内です。
8月12日(水曜日)〜17日(月曜日)まで休診となります。



今日のテーマは
『金属アレルギー治療の最前線:金属アレルギー症例』になります。

再アップケースです。


本日は、症例(ビフォーアフター )報告です。

患者様は金属アレルギーのため、
口腔内金属を全て撤去し、オールセラミック治療を行いたいとのことで来院しました。


以下は初診時の口腔内写真(写真1)です。
スライド1


上下顎 左右側 ともに 多くの歯で金属製の詰め物や被せ物が装着してあります。

奥歯のみが噛み合っており、上下顎の前歯が噛み合っていないオープンバイトという状態です。

上顎右側の奥から4番目の歯は、白い状態に見えますが、これは仮歯のままです。




治療計画

まず下顎です。
小さい金属製の詰め物は、
コンポジットレジン(CR)●印 
という樹脂を詰める治療を行う計画を立てました。

コンポジットレジン(CR)利点は、
1.保険が適応されますので患者様の治療費負担は少ない治療法です。
2.1回の治療で終了できます。
3.基本的に金属を撤去するだけなので、歯を必要以上に削る必要はありません。
   *大きさにより違いますが 3割負担の方で約1.000円です
   *2014年保険診療計算で初診料やレントゲン等の検査は含まれません
   *噛み合わせ等によりCRが適応されない方もいらっしゃいます

コンポジットレジン(CR)欠点は、
1.強度は比較的弱いので、上下顎がしっかりと噛む場所では不適です。
2.また、金属部分が大きい部位でも不適です。
3.セラミックと比較すると変色を起こします。



次に上顎です。
オープンバイト(前歯は噛み合ずに奥歯のみが噛み合っている)のため、
強度を重要視して金属部分撤去後は、
全てオールセラミック治療を行う計画を立てました。
●印はオールセラミックの部分的な詰め物、
●印は全体的に被せるオールセラミックです。
スライド2



治療経過です。
下顎左側の奥歯です。
コンポジットレジン(CR)による治療です。
健康保険が適応されるのも利点ですね。

下顎左側の*印の歯の治療ステップを見てみましょう。
スライド3


ステップ 1:治療前
スライド4



ステップ 2:金属を除去
金属片が口腔内に飛び散らないようにゴムのシート(ラバーダム)を装着し、
金属片および虫歯も除去
スライド5



ステップ3:CR充填後
スライド6



ステップ 4:治療後
スライド7

削った穴につめたCRをきれいに研磨し、終了です。



次に上顎左側の奥歯です。
*印の歯の治療ステップを見てみましょう。
スライド8



ステップ 1:治療前
スライド9



ステップ 2:金属を除去
スライド10

金属片が口腔内に飛び散らないようにゴムのシート(ラバーダム)を装着します。
削ると金属片が飛び散っているのが分かるかと思います。
ラバーダムがなければ大変なことに…


ステップ 3:オールセラミック装着後
スライド11



次に上顎右側です。
*印の歯の治療ステップを見てみましょう。
スライド12



ステップ 1:治療前
スライド13



ステップ 2:金属を除去
スライド14

金属片が口腔内に飛び散らないようにゴムのシート(ラバーダム)を装着します。
削ると金属片が飛び散っているのが分かるかと思います。
ラバーダムがなければ大変なことに…
一番奥歯はCRです。


ステップ 3:オールセラミック装着後
スライド15



以下は、治療後の上下顎の写真です。

治療前
スライド1



治療後
スライド1





本日のブログはこれで終了です。








このブログが始まって以来 毎週月曜日にアップしていましたが、
現在 毎週 大学病院で外来診療と講義を行うことになったため、
ブログの更新が不規則になると思います。
毎週ご覧になっていただいている方も多くいらっしゃるかと思いますが、ご理解いただければと思います。
できるかぎり毎週月曜日にアップしたいと考えております。


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2015年7月6日

金属アレルギー治療の最前線:金属アレルギーは治るのか?

2015年 7月 6日(月曜日)です。


7月4日(土曜日)、5日(日曜日)と
新潟の日本歯科大学で日本口臭学会が開催されました。

私は 相当数の学会に所属していますが、
この日本口臭学会は、他の学会と比べても大きく違うものです。

例えば、
インプラント学会や
歯周病学会、
審美歯科学会
等は、技術的な向上がなければ けしてうまくいく治療ではありません。

そのため、最新の情報(知識)、技術を常に身に付けることが必要な学問です。

しかし、口臭学会は、そうしたこととはまったく違う分野なので
また違った意味でとても勉強になる学会ではあります。

昨日行なわれた日本口臭学会については、
口臭ブログにアップしてありますので、
ご興味のある方は、以下をご覧下さい。
7月4日、5日の日本口臭学会に参加して




さて本日のブログを開始します。

このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

現在は歯周病の話ではなく、
金属アレルギーについて解説しています。



今日のテーマは、
『金属アレルギー治療の最前線:金属アレルギーは治るのか?』になります。

まず、金属アレルギーが治るのか?
という答えから説明したいと思います。

治療を行なえば、
金属アレルギーが100%完治することはありません。

しかし、治らないということでもありません。

その理由について解説します。



まず金属アレルギーがどのようなものか?
ということについて説明致します。



口腔内金属がアレルギーの原因となっている場合、
口腔内で使用された金属から溶け出したイオン(金属イオン)が
生体内に入り込み、それを生体が異物と認識します
これを感作と言います。

そして、
次に侵入してくる 金属イオンに対して
身体を守るために働く機能が「免疫」なのです。


金属アレルギー反応とは、
身体に侵入してくるイオン(金属イオン)から生体を守る
「防衛監視システム」なのです。


そのため、一度「感作」されると
原因物質(アレルギーを起こす金属)と接触するたびに
反応が起こってしまうのです。


それでは、金属アレルギーは治らないのでしょうか?


いいえ、
金属アレルギーの症状が治ることもありますし、
軽減することもあります。

事実、パッチテスト 等で金属アレルギーに陽性反応が認められた場合で、
口腔内金属を撤去することで
アレルギー症状が治る方もいらっしゃいます。


現在金属アレルギーと最も因果関係の高いと言われているが
「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」
という皮膚疾患です。

しかし、
金属アレルギー と アレルギー疾患 を確実に結びつける根拠は少なく、
口腔内金属を撤去した結果、
アレルギー症状が治ったとか 
軽減した
ということしかいえないのも事実です。


しかし、口腔内金属を撤去することで症状の悪化を防ぐことにつながります。


以前のブログでも書きましたが、
金属アレルギーの症状を患者様に説明する際に、
以下のように説明をすることがあります。


「コップ」を人間の身体
「水」をアレルギーとなる物質(金属)
とします。


「コップ」に「水」を注ぎます。

コップが小さいと 水を少し入れただけでも 
「水」はすぐに溢れてしまいます。

この溢れた状態が「金属アレルギー」が発症した状態です。

「コップ」が大きければ、
ある程度「水」を入れても溢れません。

しかし、「コップ」がいくら大きくても
注ぐ「水」の量が 大量に注がれた場合には、
「水」はすぐに溢れてしまいます。

「コップ」が非常に小さければ、
注ぐ「水」の量が極端に少なくても
「コップ」からすぐに「水」が溢れてしまいます。

金属アレルギーが発症する方は、
もちろん金属に触れることが前提となりますが、
「コップ」つまり、生体の許容量の大きさにもよります。


「コップ」の大きさは、人によって大きく変わります。
子供 と 大人でも違いますし、

全身的な状態や
生活環境によっても変わってきます。

体調が不良であったり、
睡眠不足が続いたり、
ストレスが続いたり、
食生活が乱れたり、
等 さまざまなことで「コップ」の大きさは変わってきます。

もちろん「コップ」を大きくすることも大切ですが、
「コップ」に入れる「水」の量を少なくすることが大切です。

「水」を「コップ」に入れない、
「コップ」に入れる「水」の量を少なくすること
が大切なのです。

つまり、
金属アレルギーの原因を
身体に入れないことが重要なのです。

そのため、口腔内金属を徹底して少なくすることが
症状の改善、軽減になりますし、
今以上の悪化を防ぐことにもなります。

金属アレルギーの症状の代表的なこととして
「ピアス」の使用による金属アレルギー反応があります。

ピアスは、皮膚を貫通して 皮下組織に直接金属部分が触れるため、
指輪 や ネックレス といった装飾品によりも起こりやすいです。

もし、ピアスによる金属アレルギーが疑われた場合には
当然のことながら「ピアス」の使用を止めますよね。
ピアスから流出する金属イオンが生体内に入り込まないようにすることが
最大の防御だからです。

口腔内金属も同様であり、
コップ(生体)に注がれる 水(金属イオン)を少なくしないと
金属アレルギー症状がどんどんと起こってしまうのです。

もちろん、
口腔内に使用されている金属の種類 や
治療してある歯の数、
被せ物の古さ、
口腔内にあった期間
によっても変わってくるでしょうし、
体調不良があったり、
睡眠不足が続いたり、
ストレスが続いたり 
等の生活習慣も大きく影響してきます。

また、金属を多く含む食品の摂取によっても その効果は変わってきます。
金属アレルギー検査により高頻度で陽性反応が起こる「ニッケル」は、
チョコレートコーヒー に多く含まれています。

そのため、金属アレルギー症状の改善のためには、
口腔内金属の撤去だけでなく、
生活習慣、食生活習慣 ともに見直すことが必要になるのです。


金属アレルギーを治すためには、
口腔内金属を撤去し、
オールセラミック や レジン 等を使用した「ノンメタル治療」を行うことは
非常に有効ですが、
食生活 等の生活習慣を見直すことも必要なのです。

ちなみに 金属アレルギーの方は、タバコは禁止です。

タバコには4000種以上の物質が含まれています。

その中でも ニコチン や タール、一酸化炭素などは、
有害物質としてご存知のことと思います。
タバコにも「ニッケル」をはじめ金属アレルギーの原因物質が含まれているため、
禁煙が必要です。



次回もこの続きです。





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2015年6月29日

金属アレルギー治療の最前線:オールセラミック:その7

2015年6月29日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。


始めに休診案内です。
7月4日(土曜日)
7月5日(日曜日)
日本口臭学会出席のため休診となります。



忙しい日々となっており、
なかなかブログアップに時間がない状態が続いています。

昨日ようやく1つの講演が終わりました。
でも7月にあと2回、
8月にも1回の講演があるので、
その資料作りにこれからも忙しくなってきます。


そのため、ブログアップも遅れるかもしれません。



さて 今日のテーマは、
『金属アレルギー治療の最前線:オールセラミック:その7』になります。


金属アレルギーのため、口腔内金属を全て撤去し、
オールセラミックにしたいとの希望があり、来院された患者様です。

初診時の上顎の口腔内です。
BlogPaint

大きい金属製の被せ物 や 詰め物が多く存在します。
これらの金属はラバーダムを装着して全て撤去し、
セレックで治療することになりました。

以下は初診時の下顎の口腔内です。
BlogPaint

奥歯には金属製の小さい詰め物が装着されています。
これらの金属は、ラバーダムを装着し、撤去して
CR(コンポジットレジン)で治療することになりました。
CRは保険が適応されます。

以下上顎左側の奥歯の術前(治療前) と 術後(治療後)になります。
治療前
IMG_5934 のコピーのコピー


治療後
IMG_6163 のコピー



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2015年6月22日

金属アレルギー治療の最前線:オールセラミック:その6

2015年 6月22日(月曜日)です。

始めに休診案内です。
7月4日(土曜日)
7月5日(日曜日)
日本口臭学会出席のため休診となります。



このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

歯周病専門のブログですが、このところ金属アレルギーについてアップしています。

それは、金属アレルギーで悩む方が多いからです。


それでは本日のブログ開始です。

今日のテーマは、
『金属アレルギー治療の最前線:オールセラミック:その6』になります。

世界的に金属治療は激減しており、
オールセラミック治療が急激に増えています。

これは患者さんのメタルフリー治療の希望もありますが、
最も大きな点は、
オールセラミックの精度が格段に向上しているからです。

現在オールセラミックの多くは、
CAD / CAM という方法で作製されています。

CADとは、
Computer  Aided  Design であり、

CAMとは、
Computer  Aided  Manufacturing
のことです。

従来の被せ物(金属製 や セラミック 等の被せ物)は、
簡単に言えば、歯型をとった物に石膏という硬い材質を流し込み、
型から複製された模型上で、
被せ物を作製していました。

作製するのは、歯科技工士であり、
もちろん全てハンドメイドです。

完全にオーダーメイドのため、
完成された被せ物は、歯科技工士の技術力に大きく左右されます。

また、1つの被せ物を作製するのに非常に長くの時間がかかります。

精度の高い被せ物を作製するのは、
巧みの技なのです。


それに対して、
CAD / CAM は、
コンピューター上で設計されたセラミック 等を
ミリングマシンという器械で削りだして作製されます。

歯科技工士の技術力に差がでにくく、
被せ物の種類にもよりますが、
今までの被せ物作製と比較すると
圧倒的に作製時間が短縮されます。

こうしたことは、コストの削減にも大きく貢献しており
実際に被せ物の種類によっては、
以前からあったオールセラミックと比較すると
安価に提供されています。

また、前回のブログでも解説しました
オールセラミックと歯を接着させる技術も格段に向上しており、
オールセラミックの破損率も
かなり低くなってきています。


このようなことから
CAD / CAM で作製されたオールセラミックは、
安価で、作製期間が短く、成功率が高いことで
患者様にとっても利益があり、

成功率の高さから医院側にとっても非常に利益も高く、

作製する歯科技工士にとっても
短期間で高品質なセラミックが安定供給できる利益があります。

オールセラミックに関わる全ての人にとって利益があるわけですから
当然今までの金属治療が劇的に変わってくるのは当然のことです。


世界的にもCAD / CAMで作製されたオールセラミックは、
ごく普通の治療となっています。

しかし、日本ではまだ完全に普及したとは言えません。

その理由は、日本の保険制度にあります。


日本人の口腔内には未だに金属の被せ物 や 詰め物が多くあるのが実状です。

口を開けると「キラット」金属が見えるのも日本人の特徴です。

見た目にもかっこいいものではありませんよね。

しかし、オールセラミックの特徴は、
単に見た目が良いというだけではないことは、
今までのブログで解説してきました。


虫歯になりにくいことも特徴です。


CAD / CAM の歴史は以外と古く
1985年にさかのぼります。

当医院でも使用しているセレックシステム(CEREC)が
始めてのCAD / CAMと言われています。

このセレックシステム(CEREC)は、
スイスにあるチューリッヒ大学のWerner H. Mormann教授らのグループが、
ドイツ・シーメンス社と共同で開発したものです。

開発同時は、完成したセラミックの精度がまだまだ良くなく、
多くの歯科医師が敬遠していたシステムでした。

しかし、その後の研究開発とともに
コンピューターの精度向上と
セラミックを削り出すミリングマシンの性能向上により
一気に高い精度でオールセラミックが普及するようになってきています。


また、デジタルカメラの性能向上により
今まで型取りを行なっていたものが必要なく作製できるケースもあります。

これは歯を削った後、
今まであれば、歯形を取ります。
その歯形に石膏を流し込み、
歯の模型を作製した後で、
セラミック等を作製していました。

しかし、さまざまな条件にもよりますが、
歯を削った後に
歯形を取らずに
歯を口腔内カメラで撮影することで、
セラミックを作製することが可能となっています。

このことは、
歯形を取ることが苦手な方にとっては非常に利点になります。

また、口腔内カメラによる歯の撮影は、
それ以外にも多くの利点があります。

歯形は、さまざまな状況により変形を起こします。
また、歯形から模型にするための石膏も固まる過程で変形を起こします。
こうした変形が大きいくなると
完成したセラミック自体も適合が悪くなります。

どのような方法をとっても
歯形 や 石膏の 変形をまったくなくすことは
難しいため、
時々、型をとったセラミックが合わないということは
どの歯科医師でも経験されることです。

口腔内カメラの精度 等によっても違いますが、
今までの行程で起こっていたテクニカルエラーが起こらないことも
CAD / CAM 治療の特徴です。

現在米国の歯科技工所のカタログを見ると
従来の型取りから作製された模型でセラミックを作製する場合と
口腔内カメラで取り込んだデータを技工所に送りセラミックを作製する場合の
2つのパターンがあり、
日本ではまったく普及していないデジタルデータでの
作製が可能となっています。

現在日本では、
院内にセラミック等を作製する歯科技工士がいない場合には、
型取りから作製された模型を
歯科技工所に郵送したり、
歯科技工所のスタッフが受け取りに来ることで
始めてセラミックの作製が可能でしたが、
デジタルデータでのやり取りが可能となると
さまざまなところでコストの削減が可能となります。

実際に米国のセラミック等の歯科技工料金表を見ると
従来の型取りから作製されたオールセラミックと
口腔内カメラによるデジタルデータから作製されたオールセラミックの
料金には違いがあります。

もちろん
口腔内カメラによるデジタルデータから作製されたオールセラミックの方が安いです。

これは当然のことながらオールセラミックの費用が安くなることにもつながり
患者様に利益となります。



それでは本日の内容になります。
少し前のブログでは、
金属アレルギーの検査について解説しました。


検査の結果、
金属アレルギーがあった場合には、具体的にどうしたら良いのでしょうか?

本日は、具体的な金属アレルギー治療について解説します。




治療法1: アレルゲンと診断された以外の金属を使用する!?
パッチテスト(金属アレルギー検査)で
陽性(アレルギー反応が認められた金属がある)と断定された以外の金属を
使用することも一つの方法と言われていますが、
この方法はお勧めできません。

実際に金属アレルギーについて記載された書籍 等の情報でも
「アレルギー反応で陰性(問題なし)と判断された金属の使用も考えられる」
というようなことを書いてあることがあります。

しかし、できるかぎり陰性(問題なし)と判断された金属であっても
使用は避けるべきです。

その理由として、パッチテストで陽性(問題あり)と判断されれば、
その金属がアレルギーの原因となりますが、
 
陰性(パッチテストで反応がない)であったとしても
絶対にその金属にアレルギーの問題がないとは言い切れないのです。

パッチテストで陰性であっても、実際には問題となっている可能性があるの 
です。
こうした状態を偽陰性と言います。

また、現時点で陰性と判断された金属(問題がないとされた金属)であっても
今後ずっと問題がない(安全)とは言い切れないのです。

例えば、「ニッケル アレルギー」患者の半数以上の人に
「コバルトアレルギー」があると報告されています(交差反応)。

金属アレルギーの方の場合には、
どのような金属であっても使用しない方が安全であると考えられます。

また、費用的な問題もあります。
健康保険で使用される金属は「12%金銀パラジウム合金」と言います。
その組成は、メーカーによっても多少違いますが、
銀46% パラジウム20% 銅20% 金12% 
その他(亜鉛・ガリウム・イリジウム・インジウム)2%
というような状態です。

金属アレルギーの方は、高確率でパラジウムに陽性反応があります。
もし、パラジウムを使用しない金属というようにする場合には、
金属アレルギーの可能性の低い金属を使用することが必要です。

例えば、チタンが考えられます。

しかし、チタンを使用した被せ物等は、健康保険の対象ではありませんので、
結果的に保険適応外(自費診療)となります。
当然のことながら健康保険よりは、高額になります。

また、「12%金銀パラジウム合金」に使用されているですが、
金属アレルギー陽性率の高い、ニッケル や コバルトと比較すれば、
確かにパッチテストで陰性となる可能性もありますが、
といっても歯科で使用される金の詰め物 や 被せ物 は、純金ではありません。
純金では加工が困難なため、他の金属も含めて作製されています。
合金です。

そのため、金なら大丈夫ということではありません。
もちろんパッチテストで金が陰性反応であっても
偽陰性という可能性もあるのです。

そのため、パッチテストで陰性反応と診断された金属を使用しても絶対に安全とはいきれないのです。
陰性反応とされた金属で新しく作成しても、
後で問題が起これば、撤去が必要です。
それが、健康保険が適応されない金属であれば、費用的な負担も大きくなります。

そうであれば、始めから金属を使用しない治療(ノンメタル治療)が望ましいです。



治療法:2 レジンによる治療(健康保険 適応治療)
レジンとは、樹脂(プラスチックのようなもの)を使用した治療で、
健康保険が適応されるため、コストを抑えることが可能です。

また、通常 1回の治療で行えるため通院回数も少なくてすみます。
(虫歯の状態 や 被せ物形態 等によって異なります)

さらに 基本的に どこの歯科医院でも対応が可能です。
(ノンメタル治療には、いくつかの重要なポイントがあるため
 理想的には金属アレルギーの治療を十分理解、熟知されており、
 経験豊富な歯科医院の方が良いでしょう。)
 
しかし、レジンという素材には、
健康保険が適応され 治療が比較的簡単な点もありますが、欠点もあります。

レジンは、強度(耐久性)に問題があるため、
しっかりと噛む部位 や 歯を覆うような被せ物には適応できません。
通常は、前歯の歯の間にある虫歯 や 奥歯であっても上下顎がしっかりと
噛み合ないような部位に使用されます。

実際に、金属を撤去し、レジンでの治療が可能であるのかを歯科医院で判断してもらうことが良いでしょう。

耐久性 等を考え、レジンを使用することが適応であった場合には、
治療の簡単さ、治療費の安さを考えると良い選択肢です。


治療法:3 オールセラミックによる治療
金属アレルギーの方の口腔内の治療法で最も優れているのが、
オールセラミックによる治療法です。

よく患者様から受けるご質問の中で、
セラミックオールセラミック は違うのですか?」
と聞かれます。

一般的に言われる「セラミック」という素材には、金属が使用されています。

「セラミック」の見えない内部(内側)は金属製です。

一般的に言われるセラミックの日本語の名称は、
陶材焼付金属冠(金属陶材焼付冠)と言います。

金属のフレームに瀬戸物を焼き付けて作製されているため、
内部には金属が使用されているのです。

実際にオールセラミックセラミックを見て比較して見ましょう。
セラミックの比較


上記の写真のように一般的に言われるセラミックには、
内部に金属が使用されているのです。





次回のブログも今回の続きです。


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2015年6月15日

金属アレルギー治療の最前線:オールセラミック:その5

2015年 6月15日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

先週は データまとめで ちょっと忙しく 久しぶりのブログアップです。

始めに 院長不在案内です。
6月21日(日曜日)は、
インプラントセミナー参加のため、院長不在となります。


それでは今週のブログです。
今日のテーマは、
『金属アレルギー治療の最前線:オールセラミック:その5』になります。


今までの4回でオールセラミック治療はどういった治療であるかということを
利点、欠点とともに解説してきました。

オールセラミックは、
今まで行われてきた金属製の治療とは大きく異なり、
多くの利点があります。

今まで行なわれてきた金属性の詰め物 や 被せ物は、
単に審美的に問題あるわけではなく、
セメントという ものを使用しているため、
厳密に言えば、
歯と金属はくっついているわけではないのです。

このことは、今回のシリーズで解説してきたことです。

歯と金属の間にある「セメント」は、
噛む力の負担や
唾液、
金属の膨張や収縮の繰り返し

さまざまな要因によって劣化していきます。

その結果、
セメントは崩壊し、溶け出していきます。

セメントが崩壊すると
歯と金属の間に隙間ができます。

この隙間から唾液が侵入し、
虫歯となることが多くありました。

金属の詰め物 や 被せ物が取れたことを
経験されたことがある方は多いかと思います。

その時に
歯科医師に
「中で虫歯になっています!」
と言われたことがある方も多いかと思います。


詰め物が早期に取れてくれれば
中で虫歯が進行している可能性は低いですが、

比較的にしっかりした被せ物や詰め物であった場合には、
なかなか取れないことが多くあります。

この場合には、しらないうちに
中で虫歯が進行していることがあります。

結果的に
詰め物 や 被せ物が取れた 後で
虫歯を大きく削ることがあります。

場合によっては、
虫歯を削った段階で
神経が見えてきて、
神経を取り除く治療が必要になる場合もあります。

神経を取った歯というのは、
脆く
突然折れることもあります。

歯の根の先に膿みを溜めることもあります。

神経がない歯は、神経がある歯と比較すると
圧倒的にリスクが高いのは事実です。

そうならないためにも
詰め物 や 被せ物の中で虫歯が進行しないことが重要なのです。

もともと虫歯のリスクが高い方の場合、
現実的に100%虫歯にならないという方法はありません。

もちろん歯ブラシを適切に行なうことで
リスクは軽減できますし、
フッ素 等の使用も効果があります。

しかし、絶対に虫歯にならないという方法はありませんので、
虫歯のリスクが高い方の場合、
予防を徹底して行なうことが重要なのです。

オールセラミック治療というのは、
そうした予防という面でも非常に効果的な材質(方法)なのです。

先ほど記載した
一般的に金属治療で使用されるセメントは、
さまざまな条件で劣化していくことで、
隙間から細菌が含まれた唾液が侵入し、
虫歯となっていくのです。

前回のブログでも説明しましたように
オールセラミック自体は、
強度が弱い(脆い)材質です。

そのため、歯をしっかりとくっつけないと
破損してしまいます。

そこで、重要になってくることが
歯 と オールセラミックを取れないように
しっかりと接着させることが重要になってきます。

この接着がしっかりとすることで
歯 と オールセラミックは脱離しにくく、
オールセラミックも破損しにくくなります。

この時に使用するのが
レジンセメントという接着材です。


今まで金属治療で使用されてきた
歯とくっつける材質は、セメントであり、
厳密に言えば 歯とくついているわけではありません。

しかし、
レジンセメントは、
歯としっかりと接着しています。

このレジンセメントは、非常に強度であり、
破損しにくい材質です。

そのため、
今まで使用されてきたセメントのように
崩壊することで隙間ができることが少なくなりました。

歯とオールセラミックの隙間が少ないということは、
それだけ、虫歯になりにくいということです。

そのため、オールセラミックは虫歯になりにくいということなのです。

オールセラミック自体が虫歯になりにくいのではなく
この接着があるからこそ 虫歯になりにくのです。

また、金属性と比較すると
オールセラミックの方が汚れの付着が少ないことも
虫歯 や 歯周病 予防の点からも優れています。


いいことばかりのオールセラミックの話をしていますが、
本日は、オールセラミックの欠点についても説明します。


すべての虫歯治療でオールセラミックにすれば良いのかというと
そうではありません。

噛み合わせの状態によっては金属製の方が良い場合もあります。


また、オールセラミックを作製するためには、
オールセラミック自体に ある程度の厚み や 大きさが必要になります。

例えば、1ミリにも満たない 厚み や 大きさ のセラミックを作製しても
割れる可能性があります。

もちろん1ミリにも満たない大きさのセラミック自体
作製することが難しいこともあります。

そのため、セラミックに厚みを保たせるために
歯自体を一定量削ることが必要になります。
これも欠点になります。
(ただし 使用するセラミックの種類により必要な厚みは異なります
 近年では、薄いセラミックでも強度を十分にとれる材質もできています)

もし、虫歯が非常に小さい場合には、
どのような治療法が良いでしょうか?

先に説明しましたように
オールセラミックは、ある程度の厚みが必要になりますので、
虫歯が本当に小さな場合には、
その部位にオールセラミック治療を行なおうとすると
虫歯以上に歯を削ることが必要になってしまうケースもあります。

小さい虫歯の場合には、セラミック治療を行うために
必要以上の歯を削ることがあるため良くありません。

この場合には、
虫歯の大きさ や 虫歯の部位、噛み合わせ 等
によって判断されることにはなりますが、
コンポジットレジン(以下CR)という樹脂で治療する方法もあります。

CR治療は比較的治療方法は簡単です。

ステップ1:治療前

ステップ2:金属を除去し、虫歯も除去。

ステップ3:CRは始めは軟らかい状態であり、削った穴に充填し、
      視光線(かしこうせん)という光を当てることで
      樹脂(CR)を固めます。

ステップ4:高さの調整をし、完了です。
      簡単なケースであれば、1回の治療で20分程度で終了です。
      

スライド1



健康保険が適応されますので、
患者様にとっても費用負担が軽減されることもあります。


どのような治療もそうですが、
これしか治療法がないということはありませんので、
虫歯の大きさや
噛み合わせの状態、
等 さまざまなことを考慮して治療法を選択することが必要です。


次回もオールセラミックの話になります。




最近テレビ等で金属アレルギーの特集があるようですが、
そうしたことがせいなのか
金属アレルギー検査を希望される方が本当に急増しています。


10年前では、あまりなかった金属アレルギー検査ですが、
年々増えています。


それだけ関心がある方が多いのですね。

金属アレルギー検査については、以下をご覧になって下さい
金属アレルギー検査(パッチテスト)









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2015年6月8日

6月8日の歯周病専門サイトブログは休みです

2015年 6月 8日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。


このところ 講演が多く、
資料のスライド作製に追われている日々です。

そのためブログは、
今週(6月8日)は休みになります。

楽しみにされている方すみません…


6月15日(月曜日)から再開します。
2015年6月1日

金属アレルギー治療の最前線:オールセラミック:その4

2015年 6月 1日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。
現在は金属アレルギーについて書いています。


今日のテーマは、
『金属アレルギー治療の最前線:オールセラミック:その4』になります。


今年も もう半ばか
と思うとあっという間です。

大船駅北口歯科も開院してすでに9年目です。

今年からスタッフもさらに増え、
現在
歯科医師6名、
歯科衛生士4名、
受付1名、
清掃スタッフ1名
となりました。

また今月から人が増える予定です。

治療が終了した後のメインテナンスの患者様も
どんどんと増えていきますので、
それに合わせてスタッフも増員となっています。

人数が増えることで大変なことは、
フタッフ教育です。

歯科医師も年齢も違いますし、
経験度も違います。

そこで今年からさらにフタッフ間での知識共有と
技術力強化のために
勉強会の数を増やしています。

今までは、勤務が長いフタッフがほとんどでしたので、
勉強会といっても
新しい情報を共有することが主でしたが、
学校を卒業したばかりのスタッフが勤務するよになると
本当の基礎から教えることが大切です。

そのため、本当の基礎から アドバンスまで
勤務を始めたこの時期にしっかりと教えることが必要です。

そのため、
今は 
新人歯科衛生士向け や
新人歯科医師向け、
ベテラン歯科医師向けと
さまざまな方向で
勉強会を実施することが必要であり、
現在は、こうした教育のためのスライド資料を日々作製しています。

まあ大変です。

毎日 朝方までスライド作りです。

ちょっと辛いですが、
今年1年は、この教育スライド作製を頑張っていきたいと思っています。




さて本日のブログですが、
先週からの続きです。

金属アレルギーの最前線
ということで、オールセラミックの話を含め、
検査方法 等を解説しています。


本当に最近は、金属アレルギー検査を希望されて来院される方が多いです。



金属アレルギーを疑い 来院される患者様は、
さまざまな理由があります。

手 や 足、等の皮膚に起こる炎症反応、
口腔内の粘膜の荒れ、
脱毛、
頭痛、
肩こり、
倦怠感、
他科での診断がつかないことによる不安感から金属アレルギーを疑い
来院される方もいらしゃいます。

金属アレルギー検査を希望される方の理由は、
非常にさまざまです。

しかし、上記のことが必ずしも
金属アレルギーと関連しているということではありません。


現在確実に口腔内金属と関連しているとされる疾患は
掌蹠膿疱症という病気です。

しょうせきのうほうしょう
と読みます。

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の場合、
口腔内金属を撤去することで、
起こっている症状が改善される可能性がありますが、
上記で挙げたような病状は、
口腔内金属を撤去することで改善するかと言いますと
それは分かりません。

分からないというのは、
科学的根拠が乏しいからです。

しかし、実際にインターネットで
金属アレルギーを検索すると
さまざまな情報を得ることができます。

しかし、それらが全て正しいことではありません。

これは、当然と言えば当然のことですが、
ネットで得られる情報は、
簡単に知ることができますが、
誤った情報が多く出回っていることも事実です。

金属アレルギーに関しては、
過剰な情報が多く出回っています。

例えば、
アマルガムには、水銀が含まれており、
その水銀が身体に蓄積されて、
医科的に解明できない
身体の問題や倦怠感を引き起している
というようなサイトもあります。

アマルガムは非常に悪の存在のごとく、
不安をあおるような内容が記載されています。

実際にアマルガムは、
日本の歯科治療では使用されていた過去があります。

(今も使用している歯科医院もあるとも聞きますが…)

アマルガムの中には、水銀が含まれていたこともありますが、
それはかなり過去の治療であり、
多くの方に使用されているアマルガムは、
水銀が含まれていない可能性の方が高いです。

情報というのは、
興味を持たせるため、
過剰なことを書くこともあります。

正しい情報を知らないと
そうしたことに振り回されることになります。


このブログでは正しい情報を掲載することで
ご覧になっている方の不安を取り除けたらと思っています。


金属アレルギーは、まさしくそのようなテーマなのです。



今までのブログをご覧になっていただいた方は、
だいぶ金属治療について分かってきたと思います。


今まで一般的に行われてきた 金属治療 と
オールセラミック治療 は大きな違いがあるのです。

オールセラミックは、
単に白い素材の違いということではなく、
金属治療で問題となっていた点を改善させるための改良点が多くあります。

そのことについて今までの3回にわたり解説してきました。



前回のブログでは、オールセラミックの破損についてのデータを解説しました。


基本的に歯にくついていない オールセラミックは 脆い素材です。

この脆いオールセラミックを歯にしっかりと接着させることで、
強度を増します。

しかし、長期間による噛み合わせの変化により、オールセラミックに負担が加わり
破損をきたすこともあります。

また、歯ぎしりや 食いしばり、欠損部の存在(放置) 等 さまざまな
問題により破損する可能性もあります。

しかし、破損したとしても内部が虫歯になっていなければ、
単にセラミックを再製するだけですので、
歯にとっては最小限の負担ですみます。

しかし、金属の詰め物のように、
歯と接着していない治療の場合には、
金属の詰め物が取れた時点で内部が大きく虫歯になっていることがあります。

もし、虫歯が大きく神経まで達している場合には、
神経を取り除く治療が必要になり、
さらに将来的なリスクも高くなります。

オールセラミックを成功に導くためのいくつかのポイントがあります。

先ほど解説したように
オールセラミック自体は、金属と比較すると非常に脆い(弱い)ものです。

例えば、歯に接着していないオールセラミックを足で踏むと割れます。

また、接着していないオールセラミックを口腔内に入れて
強く噛むと 割れる可能性もあります。
  
ただし、レジンセメントを使用し、歯としっかりと接着することで、
非常に強い強度を得ることが可能となります。

つまり 歯とオールセラミックをくっ付ける作業(接着)が
成功に重要なポイントになるのです。

接着がきちんと行われないとセラミックの破損や脱離する確率が高くな
ります。

実際に 部分的な詰め物である 
オールセラミックインレー の噛み合わせの調整を行う際には、
一度歯にしっかりと接着させた後で、
口腔内で噛み合わせの高い部分の調整を行います。

オールセラミックインレー(部分的なセラミックの詰め物)を
接着させる前に噛んで、高さの調整を行うと
割れる可能性があるのです。

オールセラミックは、歯としっかりと接着させることで
始めて強度が増すのです。

また セラミック治療といっても
現在世界中で使用されているセラミックには多くの種類があります。

当医院で使用したいるオールセラミックは、
セラミックブロックを
セレックという器械で形成し、作製されます。

現時点では、Ivoclar Vivadent社  の エンプレス や e.max という素材を使用することが多いです。

現時点では…というのは、オールセラミックの素材は、日々進化しており、
毎年のように新しい素材 や 改良された素材が開発されています。

そのため、現時点よりさらに良い材質、改良された材質があれば
当然のことながらそうした素材を使用することになります。

その一つがジルコニアです。

ジルコニアという素材も
現在の臨床では非常に多く使用されています。



ジルコニアという素材は、
硬く、
ほとんど割れない
ということから近年では、天然歯だけでなく、
インプラントの被せ物や
ブリッジのフレーム 等
多くの歯科素材で使用されています。

その反面、
硬すぎることで問題が起こるのはないのか?
噛み合わせを調整した後のジルコニアを研磨するもに時間がかかったり
等の問題点も指摘されています。


また、ジルコニアの長期的な予後も
まだまだ分かっていないのも事実です。

こうした材料の選択を適切に判断することも
オールセラミック治療を成功に導くためのポイントになります。



ジルコニアについては、
現在当医院の歯科医師間で最も話題となっている内容の一つであり、
今月の勉強会での大きなテーマとなっています。


また、ジルコニアについては、
このブログでもアップしていきたいと考えています。


新しい情報、
正しい情報をアップすることも大切なことであると考えています。


次回(6月8日:月曜日)も金属アレルギーの最前線の話になります。
お楽しみに




このブログが始まって以来 毎週月曜日にアップしていましたが、
現在 毎週 大学病院で外来診療と講義を行うことになったため、
ブログの更新が不規則になると思います。
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2015年5月25日

金属アレルギー治療の最前線:オールセラミック:その3

2015年6月9日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、
『金属アレルギー治療の最前線:オールセラミック:その3』になります。

このテーマも3回目です。

ここまでの話をまとめると
第1回目では、オールセラミック治療は世界的に急速に普及してきており、
金属を使用しないメタルフリー治療が常識になってきていることを
データを見ながら解説しました。

もう金属を使用した歯科治療は過去の治療といっても良いでしょう。

これからは、金属を一切使用しない治療に変わっていくことになります。

ただし、噛み合わせの点 等から金属を使用した方が良いケースもありますので
最終的な判断は、口腔内のさまざまな状況をみて決めることになります。

しかし、今後の歯科治療は、
金属を使用しないメタルフリー治療が進んでいくことは間違いありません。


これは、メタルフリー治療には、多くの利点があることはもちろんですが、
患者様からのメタルフリー治療の希望が
多くなってきていることもあります。



さて、今までの2回の話では、
一般的に行われてきた金属製の詰め物は、
金属製の詰め物の 熱膨張係数の違いや
セメントと言われる物で着けているため、
しっかりと歯とくっついているわけでないことから取れやすく、
虫歯になりやすいことを解説してきました。

厳密に言えば、
セメントは、歯と接着しているのではなく、
歯と金属の間に固まって維持させているだけのものなのです。


そのため、虫歯治療を行った後は、
オールセラミックをレジンセメントでしっかりと接着することで
今まであった問題点を改善させることが可能になってきたことを解説してきました。

この接着ということが
詰め物を取れにくくさせたり、
虫歯になりにくくさせたりする大きなポイントなのです。

オールセラミックをレジンセメント
歯としっかりと接着させた治療は、
非常に有効な治療法なのです。


それでは、オールセラミックには問題はないのでしょうか?
オールセラミック治療を行なえば、
一生問題なく維持できるのでしょうか?

本日はそうした疑問を解説します。

オールセラミックの問題点についてです。




先週までの話をご覧になっていない方のために、
先週までの話を簡単にまとめます。

先週までのブログをご覧になっていただいた方も
再度見ることで
さらにご理解がしやすくなります。


オールセラミック治療は、従来の虫歯とは大きく異なる治療です。

従来の虫歯治療は、
虫歯を削った部位に金属を詰めるわけですが、
この時に使用するのがセメントです。

セメントは 厳密に言えば、
歯や金属と接着しているのではなく、
歯と金属の間に介在して固まり、金属を動かなくしている材料です。

家の庭塀でよく使用されているブロックと同じようなものです。

ブロックでできた壁は、
ブロック同士をセメントという泥状のものを
ブロック間に介在させて固まらせて、固定させます。
これによりブロックでできた壁が維持されているのです。

歯科で使用する金属と歯の間にあるセメントも同じです。

セメントは、口腔内で長く使用していると劣化します。
口腔内は非常に過酷な環境であり、

唾液 や
咬合力(噛む力)、
金属の熱膨張 による収縮、膨張の繰り返し

によって容易に崩壊(セメントが砕け、溶ける)してしまいます。

セメントが崩壊することで、
歯と金属製の詰め物に隙間(すきま)ができ、
そこから唾液 や 汚れが侵入し、
金属内部で細菌が繁殖して、再度虫歯(2次カリエス)になってしまいます。



セメントが崩壊することで
結果的に
詰め物が取れたり、
歯が欠けたりします。

また、詰め物が取れた場合、
細菌の侵入と繁殖により、
内部が虫歯がなっていることが多く、
再度治療を行うために、
さらに多くの歯を削ることになり、
場合により 虫歯が深いと神経を取り除く治療が必要になることもあります。


そうした問題点を解決するために行われているのが「オールセラミック治療」なのです。


オールセラミック治療は、歯とセラミックをしっかりくっつけるための接着方法を
があってこそ効果を発揮します。


樹脂含浸層 (じゅしがんしんそう)を介在することで
歯とセラミックが強固に接着し、
強度を増すことで、再び虫歯になることを抑制することが可能です。



また、金属を使用しないため、
審美的にも優れ、
金属アレルギーの原因にもなりません。


それでは、オールセラミック治療は万能な治療なのでしょうか?

なにか問題点はないのでしょうか?



オールセラミック治療にも欠点があります。

まず、オールセラミックは、レジンセメントで付けることで、
強固に歯と接着することが可能となります。

しかし、噛み合わせの問題 等から破損(壊れる)する可能性がないわけで
もありません。

しかし、もしセラミックが破損したとしても
再度セラミックを再製すれば良いことになります。

金属治療の場合、金属が取れると内部では虫歯になっていることが多く、
場合によっては、虫歯の進行が大きく、神経まで達していることもあります。

もし、神経を取るようなことになってしまえば、
歯へのダメージはさらに大きくなります。

歯を長く維持させるためには、
神経を取らない方が良いのです。



オールセラミックの他の欠点として、
保険が適応されないこともあります。

しかし、近年ではオールセラミックの費用も
以前と比較すると だいぶ安価になってきています。
当医院でも新しいオールセラミック作製システムを導入してから
以前の半額になっています。


今後オールセラミック治療が普及するにつれて、
さらに治療費は下がることが予想されます。


次にオールセラミック治療の成功率のデータを説明します。


以下は、オールセラミック治療についての成功率のデータになります。


シロナデンタルシステムズ株式会社が公表している臨床研究データによると、 
従来法のセラミックインレー(部分的なセラミックの詰め物)
の15年後の残存率は約68%とされています。

つまり、従来のセラミックインレー(部分的なセラミックの詰め物)は、
15年後には約3分の1が破折、脱離 等のトラブルが発生しているという
結果です。
  
当医院で取り扱っている オールセラミック(セレック)
15年後の残存率を調べた臨床研究によれば、
約93%と非常に高いデータがでています。

上記のようにオールセラミック(セレック)の臨床成績は、非常に高い
ものですが、それでも100%ということではありません。

こうした点もオールセラミック治療の今後の課題になります。

しかし、上記の約93%というデータは、
過去のレジンセメントを使用したデータであり、
接着方法についてもここ数年で
さらに向上すべく改良されています。

セラミックのブロックの精度も向上しています。

こうしたことを考えると
今から15年経過した時点で、
現在行なっている方式での成功率のデータをとれば、
オールセラミック治療の成功率は、
格段に向上していることでしょう。


日々医療技術は向上しているのです。


次回も本日の続きとなります。



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2015年5月18日

金属アレルギー治療の最前線:オールセラミック:その2

2015年 5月18日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

昨日は、
国際口腔インプラント学会
出席のため、院長は不在でした。

昨日もさまざまな話が聞けて良かったです。

こうした情報を明日からの臨床に取り入れることができるよう
日々精進です。


さて今日のテーマは、前回の続きで
『金属アレルギー治療の最前線:オールセラミック:その2』
になります。

前回のブログでは、世界的にオールセラミックは急激に普及してきているということを解説しました。

本日のブログは、昨年にも話しました内容ですが、
金属治療 と オールセラミックの違いについて解説します。

これは単に
金属色か
白いか
ということではありません。


金属治療にはさまざまな問題があるのです。


金属製の詰め物をされている方の中には、
「金属の詰め物が取れてしまった!」
という経験をお持ちの方がいらっしゃるかと思います。


本日は、この金属製の詰め物がなぜ取れるのか?
ということを説明しながら
金属製治療の問題点について解説します。


金属の詰め物が 取れたり、 
金属の詰め物を行っている歯が欠けてしまったり
という経験がある方は、非常に多いのではないでしょうか?

また、金属製の詰め物が取れた時に
「中で大きく虫歯になっていた」
「神経を取ることになるまで虫歯が進行していた」
という経験をされたことがある方も 多くいらっしゃるかと思います。

一度虫歯の治療を行った歯が 再度虫歯になることを
「2次カリエス」と言います。

実際の2次カリエスについて見てみましょう!

以下の写真では、
金属製の詰め物を行っている歯が欠けたり、
歯と金属製の詰め物の境目から黒くなっており、
明らかに内部で虫歯が進行していることを疑わせる状態が分かります。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか?

なぜ金属製の詰め物の下(中)で
虫歯が進行(2次カリエス)してしまったのでしょうか?

こうした原因 および 金属治療の問題点について解説したいと思います。
スライド1


まず金属製の詰め物の問題点について解説していきます。

もちろん 金属性の虫歯治療には利点もあります。
保険が適応される、
材料自体の強度が強い
等 の良い点もあります。

しかし、金属製の詰め物の治療は、過去の治療であり、
問題点があるのも事実です。
金属製治療で最も問題として大きいのが、
詰め物の脱離(取れてしまうこと)です。

始めに記載した
「金属性の詰め物が取れる」
「取れた詰め物の中で虫歯が進行している」
といったことは
一度治療を行った歯が 再度治療が必要になるだけでなく、
さらに歯を削る量が増えたり、
神経を取ることになったりする可能性もあります。

虫歯治療は、虫歯になった感染部分を取り除き、
削った穴を 歯以外の修復材料(金属製)で埋めることです。
当然のことながら 削った歯は再生しませんので…

そのため、
削った穴を埋めた修復材料が取れてしまったりすることは
当然のことながら 良いことではありません。

現在の歯科医学では、一度虫歯になった歯を治療する方法で
絶対(100%)に再度虫歯にならないという治療法はありません。

そのため、現時点で可能なかぎり再度虫歯(2次カリエス)にならない
ようにするための治療が大切になります。

そのためには、今まで行われてきた金属性の詰め物の問題点について
きちんと理解していくことが必要になります。

もちろん 再度虫歯にならないためには、治療方法だけでなく、
患者様自身の食生活、口腔清掃管理 等
患者様ご自身で改善しなければいけないことも多くあります。

また 歯並び 被せ物の精度 改善しなければならない問題もあります。


以下では、金属製の詰め物の脱落過程の一つを図説します。
図1は歯の基本的な構造で
図2は虫歯になった状態です。
むし歯になっている部分を削りとることで、感染をこれ以上進まないようにします。
スライド1



図3は、虫歯を取り除き、詰め物を装着するための穴を削った状態です。
穴に金属製の詰め物を行うため、便宜上 下図のような四角い形に削ることが
必要になるのです。
従来の金属製の詰め物の治療は、セメントという材料を歯と金属の隙間に介在させて外れないようにする必要性がセメントは接着力がないので、詰め物が外れないようにするためには歯を「はめ込み型」に削る必要がありました。
図4は、型を取り、後日 削った穴に
金属の詰め物を装着している状態です。
スライド1



図5は、金属製の詰め物をセメントでつけたところです。
(合着:従来の治療方法)
この治療法は、金属製の詰め物をセメントという泥のようなもので動かないように固めた状態です。
金属製の詰め物の周囲のオレンジ色が歯 と 金属 の隙間に詰めたセメントとお考え下さい。
金属と歯では構造、性質とにも大きく違うため、さまざまな問題が起こります。
その一つが「熱膨張係数の違い」です。
スライド1



金属は熱膨張係数が大きいので、膨張 収縮を繰り返します。
図7、図8
スライド1



図 9:金属が 膨張 収縮を繰り返すことでセメントが崩壊し、
    セメントが溶け出し、隙間ができる。
   (セメントが砕けて、口腔内に流失する)
図10:隙間に ばい菌(虫歯菌)が入り込む。
スライド1



図11 詰め物の中ではばい菌が増え、虫歯になってしまう。
    金属製の詰め物の下では虫歯菌が増殖する。
図12 ついに 詰め物が取れてしまう。
スライド1



ここまでで
金属製の詰め物 や 被せ物が
取れたり、再度虫歯になってしまうことの原因の一つとして、
歯質と金属の性質上の違いと
詰め物の接着方法にあることを解説してきました。

従来の治療方法では、
歯 と 金属製の詰め物 は、くっついているのではなく、
歯と金属製の詰め物の隙間をセメントで埋めて 取れないようにしているだけなのです。

そのため、歯と金属の間にあるセメントが崩壊(壊れたり、溶け出したり)すると
隙間ができて、
虫歯になったり、取れたりするのです。

それでは、そうした問題点を解決するためには
どうしたら良いのでしょうか?



金属治療 問題点の改善方法


虫歯を削った後には、
歯質と性状の近い材質(熱膨張係数の低い材質)を使用し、
きちんと 歯と接着させることが重要!

ポイント1:オールセラミックの使用(熱膨張係数が低い)

ポイント2:レジンセメントの使用(歯質とセラミックを強固に接着)


それでは、接着というのは、どんなことなのでしょうか?
少し難しい話になりますが、接着について簡単に解説します。

歯 と セラミックを くっつける(接着する)ためには、
接着剤を使用して くっつけることになります。

ここで問題となるのが
「本当に 歯 と セラミック がくっつくのか?」
ということです。

セラミックが長期的に維持するためには、
歯を削った部分とセラミックが接着していることが重要なのですが、
歯を削った部分は、象牙質という組織が見えており、
その組成は、
無機質が69%、
有機質18%
水分13%
となっています。

この水分を含んだ有機質が接着をしにくくしているのです。

セラミックは、「無機質」という組織です。
無機質と有機質を多く含んだ物を接着させることは簡単ではないのです。

歯 以外のことで接着について説明すると分かりやすいと思います。

例えば、プラスチック同士を
アロンアルファーのような接着剤で着けた場合、
しっかりとくっつく感じがしますよね。
金属 と 金属、
プラスチック と 金属 も
接着剤でくっつく感じがしますよね。

しかし、食べ物(例えば 肉 )と金属を接着剤でつけようとすると
しっかりとは くっつかない感じがすると思います。

肉は有機質で
金属は無機質だからです。

このように素材の違いによって
接着剤でくっつきやすい物もあれば、くっつきにくい物もあります。

ちなみに歯を削る前の表面(通常口を開けると見える歯の白い部分)は、
エナメル質と言い、
その成分は、
無機質が96%、
有機質が2%、
水分が2%
で象牙質と比較すると カラカラ に乾いており、
接着しやすい状態です。

歯を削った表面(象牙質)は、水分を含んだ有機質ですので、
非常に接着剤がくっつきにくい状態です。

だいぶ前から
セラミックを歯につける治療は行われていましたが、
現在の接着技術と比較すると
歯とセラミックをくっつけることは まだまだ劣っていました。
そのため、セラミックが破損することがありました。

近年 この接着技術は格段に向上してきたため、
以前と比較すると セラミックが破損することが少なくなってきています。


接着の話をすると 非常に複雑で難しい話になりますので、
できるかぎり簡単に説明したいと思います。

まず、象牙質表面を 接着剤がくっつきやすい状態にします。
「プライマー」という薬液を象牙質に塗ります。


簡単に話しますと、「プライマー」処理することにより、
表面が凸凹し、接着表面積が増えると思って下さい。


次に「ボンディング」という薬液を塗ります。

「ボンディング」は、
先程の「プライマー」処理により起った凸凹の内部に浸透していきます。

そして強固に固まります。


その結果、象牙質と「ボンディング層」が一体化します。


この一体化した状態の歯質を
「樹脂含浸層 (じゅしがんしんそう)」と言います。


この「樹脂含浸層 (じゅしがんしんそう)」
接着に大きく影響しているのです。

この上にレジン系の接着剤でセラミックを着けるのです。

ここまでをまとめます。

水分を含んだ有機質が含まれる象牙質とセラミックは
くっつきにくいので
象牙質に
「プライマー」
「ボンディング」処理することで
「樹脂含浸層 (じゅしがんしんそう)」ができます。

この「樹脂含浸層 (じゅしがんしんそう)」
接着剤(レジン系セメント)が強固にくっつくき
セラミックと一体化するのです。

また、セラミックとレジンセメントがくっつきやすくするために
シランカップリングという処理を
セラミック表面に行うことも必要です。

スライド1



だいぶ難しい話になりましたね。


次回も本日の続きになります。





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2015年5月11日

金属アレルギー治療の最前線:オールセラミック

2015年 5月11日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

久しぶりのブログです。
ゴールデンウィーク中頃から大風邪をひきまして、
とてもブログを書くこともできませんでした。

ほぼ4日間はなにも食べられず、
昨日ようやく少し食べれるようになりました。

今日はほぼ治ってきましたので、久しぶりのブログとなります。



今日のテーマは、
『金属アレルギー治療の最前線:オールセラミック』の話になります。


最近本当に金属アレルギーの患者様の来院が多いです。

また、金属アレルギーかどうか分からないが、
口腔内から金属を撤去して欲しいという方も本当に多くなりました。


金属治療は、世界的にも相当に減少してきています。

まず以下のデータから見ていきましょう。
スライド1

上記は、米国で、2007年と2013年に
歯科で使用された材料の内訳です。

固定性補綴物とは、
被せ物(差し歯)とか
ブリッジという物です。


メタルセラミックとは、
一般的にセラミックと言われる被せ物のことです。
メタルセラミックは、表面は白いセラミックなのですが、
セラミックだけだと強度が弱いので、内部に金属製のフレームを作製し、
そのフレームの表面にセラミックを焼き付けて作製されています。
そのため、セラミックといっても、内部や内側は金属製となります。
昔、セラミックをいれた という方の多くは、このタイプです。


オールセラミックとは、
金属を一切使用しない素材です。
今回の大きなテーマです。


次に
全部鋳造冠 です。
これは、被せ物が全てが金属で作製されているタイプです。
日本人の口腔内にはかなり大きくの全部鋳造冠が存在しています。
世界的にも非常に珍しい口腔内と言えます。

海外の方から見ると
日本人は、口を大きく開けると
ほんとの人に金属製の被せ物や詰め物が認められるので
不思議がられるものです。

他にもハイブリッドセラミック 等の素材も使用されていますが、
今回は、ほとんどを占める 上記の3種類で話をしていきます。


それでは、2007年のデータから見ていきましょう。
スライド2


2007年時点では、
メタルセラミックが65.3%
オールセラミックが23.9%
全部鋳造冠が    8.0%
という使用状況でした。

基本的にアメリカは、歯科は自費診療ですので、
被せ物に金属製を使用することはあまりありません。
また、審美性を非常に重要視する国ですので、
見える部位に金属を入れたがる方も少ないです。


日本ではまったく違うデータになりますよね。
日本は圧倒的に金属製が多いです。
日本で同じ時期にデータを取れば、
まあ95%は、金属を使用した固定性補綴物になるかと思います。

日本では以前より前歯は、保険で白い被せ物は作製可能でしたが、
表面はプラスチック製で、内部だけでなく、裏側も金属製がほとんどです。

ちなみに日本と同じ材質で治療している国は、
他国ではほとんど存在しません。

その一つが使用されている金属です。

世界的には、口腔内に使用される金属は、
金合金(金の含有率が75%以上)を使用することが一般的です。

しかし、日本保険制度では、
金の含有率を12%まで落としてあります。

日本で使用されてる金属は、12%パラジウム合金と言います。
ちなみに約50%は銀です。

これは、戦後歯科医療制度の中で、比較的安価に材料を設定するために
考案された一つの案であり、
それが長い年月変わりなく、引き継がれているのです。


日本の歯科の常識は、
世界では常識ではないのです。

日本の医療が世界で進んでいるなんて
歯科に限っていえば
違います。




話は、ちょっとずれてしまいましたので、
戻りましょう。

次のデータは、2013年の米国で作製された固定性補綴物の内訳です。
スライド3


メタルセラミックが16.9%
オールセラミックが80.2%
全部鋳造冠が    2.2%
という使用状況でした。


アメリカでは、2013年の時点で

金属を使用している被せ物は、わずかに2.2%しかなく、
日本で未だに使用されているメタルセラミックでさえ16.9%となっています。

ほとんどがオールセラミックとなっているのです。

これは後数年後になれば、
どうなるのでしょうか?


また、急激な変化が起こった理由はどこにあるのでしょうか?


その理由を大きく分けると以下になるかと思います。


1.患者様からのメタルフリーの需要が増加した
     金属アレルーギーを避けたい
     審美的な治療を行ないたい


2.近年のオールセラミックの成功率の高さ向上した


3.オールセラミックの技工費が格段に低下した


4.世界的に金合金の価格が高騰することで金属製治療の方が
  圧倒的に高い治療となってしまった


5.オールセラミックは基本的にミリングマシンという器械が
  オールセラミックのブロックを削りだしていくのですが、
  この技術の急激な向上が高い精度のオールセラミックを可能にした。


6.今まで作製されていたメタルセラミック や 全部鋳造冠より
  オールセラミックの方が作製が簡単であり、
  歯科技工士の技術差が少なく作製が可能になった


今までの歯科で作製される被せ物は、
一つ一つが全ての行程で手作業であり、
1つ作製するのに非常に時間がかかり、
作製する歯科技工士によっても差が大きく現れるものでした。

しかし、現在の被せ物は、
コンピューター上で設計し、
セラミックのブロックを器械が削りだすという
方式をとっています。

今までは、たった一つの被せ物を作製するために
歯科技工所に依頼すると
5〜7日程度かかっていましたが、
今の作製方法ですと
本当に最短で言えば、セラミックを作製するのに
30分です。

部位によっても違いますが、
1歯だけの作製であれば、コンピューターで設計するのに5〜10分程度、
器械でセラミックを削りだすのに15〜20分程度です。

セラミックブロックは、自動的に器械(ミリングマシン)が削りだすので、
その間は、時間が自由に開きますので、
他の作業をすることができます。


このため、コストも圧倒的に下がりました。

当院でもセラミックを削りだす機械等を導入してから数年経ちますが、
コストも以前のメタルセラミックの半分になりました。




次回から続く、新しい金属アレルギーの話は、
今まで以上に新しい話を紹介したいと思います。


ちなみにコンピューター上でこんな感じでオールセラミック等を作製しています。

歯を削った型をコンピューター上に読み込みます。
スライド08



それを噛み合わせを確認するための
バーチャル咬合器という装置をコンピューター上で設定します。
スライド04



あとは、コンピューターが半分は、自動作製してくれます。
スライド05


スライド06


スライド07


その後、ミリンマシンというのがセラミックのブロックを削りだし、
最後に色合わせ等の細かい作業は、人の手になりますが、
完成したのが以下です。

スライド09


スライド03



口腔内に入れるとこんな感じです。
スライド02



以前は、こんな感じの治療が多かったですね。
スライド01



今後もちょっと忙しい日々が続きますので、
ブログも不定期になるかもしれませんが、
是非ご覧になって下さい。




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